新たな一歩、新店舗オープンのご挨拶
このたび、新たにオープンいたします【HERO IS 3rd】におきまして、児童発達支援管理責任者を務めさせていただくこととなりました佐々木です。
これまで現店舗で多くのお子様の成長を間近で見守らせていただきましたが、新たな地でお子様やご家族の皆さまと歩んでいけることを、大変光栄に思っております。
現店舗での日々は、お子様の小さな一歩一歩の積み重ねに、私自身がたくさんの勇気と学びをもらう毎日でした。
たとえば、活動中に席に座り続けるのが苦手だったお子様がいました。
私たちは、その子の「じっと座るのはつらい、早く動きたい」という気持ちを受け止めながらも、「みんなで活動する時は座ることが大切」というルールをしっかり伝え、時には厳しく声を掛けることもありました。
活動やおやつの時間には、「正しい姿勢で座れている子の名前を呼び、順番に活動材料やおやつを選んでもらう」 というルールを繰り返し続けました。
その中で、お子様が「自分も座れるようになりたい」「ちゃんと座ると先生が認めてくれるんだ」という気持ちを少しずつ持つようになっていったのです。
先生:「1番かっこよく座れていたのは……?◯◯さん!おやつを買いに来てください!」
子ども:「はい!」
先生:「次は誰の番かな?」
時には「座っていられないときは順番を後にします」と伝え、悔しい思いをさせることもありましたが、そのたびに「次は頑張ろう」という気持ちを育めるよう、励ましの声掛けを続けました。
そうしたやりとりの積み重ねの中で、今では活動中も長い時間落ち着いて座れるようになりました。
また、時間の切り替えが苦手だったお子様もいました。
「まだ遊びたい!」「このままがいい!」という気持ちをしっかり受け止めつつも、「次の活動に移ることも大事なんだよ」と根気強く伝えてきました。
私たちは、毎日一日の流れを黒板に書いて見通しを伝え、時計を一緒に見ながら「次は何をするんだっけ?」と声をかけることを繰り返しました。
それでもうまく気持ちが切り替わらず、癇癪を起こすこともたくさんありました。そんな時には、無理に次の活動に引っ張るのではなく、まずは気持ちを落ち着ける時間を作ることを大切にしました。
先生:「今はちょっと休憩しよう。落ち着いたらお話ししようね。」
子ども:「……やだ……!」
先生:「わかったよ。じゃあ、また5分後に声をかけるね。」
時には、「今は約束の時間だから次に進むよ」と、厳しく区切りをつけることもありました。その際も、お子様が「どうして切り替える必要があるのか」を丁寧に言葉で伝え、納得できるように努めてきました。
そうした積み重ねの中で、お子様は少しずつ「次に進もう」「頑張って切り替えてみよう」という気持ちを持てるようになり、自分のペースで活動に戻れる力を身につけていったのです。
そして、こうした具体的な成長はほんの一例にすぎません。ここには書ききれないほど、数え切れないくらいたくさんの小さな成長がありました。 そのすべてが私にとって何よりの喜びであり、大きな励みです。
そして、その成長の陰には、いつもお子様を信じ、温かく見守り、時に一緒に悩みながら歩んでこられた保護者様の存在があります。不安な気持ちや迷いも共有しながら、共にお子様の未来を信じてくださった保護者の皆さまに、心から感謝しております。
新店舗では、これまで大切にしてきた支援の姿勢をそのままに、さらに一人ひとりの子どもたちに合った支援を深めてまいります。
学習支援では、「わかる」「できる」の喜びを感じてもらえるよう、個々のペースに合わせたサポートを続けます。
ソーシャルスキルトレーニングや遊びの中で、相手を思いやる気持ちや自分の気持ちを伝える力、協調性を育む機会を大切にしていきます。
初めてのことは、うまくいかなくて当たり前です。大切なのは、経験を一つひとつ積み重ねていくこと。その時間を、子どもたちと一緒に楽しみ、時に悩み、喜び合いながら過ごしていきたいと強く願っています。
これから新しい場所で、多くの方々と温かな居場所をつくっていけるよう、精一杯努めてまいります。どうぞよろしくお願いいたします。
HERO IS 3rd 児童発達支援管理責任者ご挨拶
スタッフ紹介
25/06/24 16:02
