本日は赤れんがのメインプログラムの1つである百人一首についてお伝えします。
百人一首は、鎌倉時代の歌人・藤原定家によって選定された100人の優れた和歌を集めたカルタです。
皆さんも一度は遊んでみたことがあるのではないでしょか?
赤れんがでも、カルタだけでなく、坊主めくりも大人気です。
赤れんがでは、ワーキングメモリの強化の一環として、毎回百人一首に取り組む時間があります。
前回、音読編で述べた通り、ワーキングメモリは目の情報や耳の情報、過去の記憶などを瞬時に判断して実行していく機能ですが、この強化に百人一首(カルタ)は有効な学習ツールなのです。
読み手の声を耳で「聞き」、正しい札を目で「見て」、判断して実行するために手で「取る」。
この行為はワーキングメモリをフル活用しなければ実行できません。
また、上の句を覚えてくると、過去の記憶を「思い出し」、上の句を聞いただけで下の句を取ることができるようになります。
さらにワーキングメモリを鍛えることに繋がります。
赤れんがでは、100首を20首ずつ5色に分けた、五色百人一首を学習ツールとして採用しています。
プログラムの中で使用するのは1日1色なので20首のみです。
なので、1プレイ5分程度で終わります。
初めは自分との戦いで、20首全てを正しく取る練習をします。
慣れてくると友達との対戦も始まります。
勝負になると緊張感も増してきます。
たとえ負けて悔しい思いをしても、その結果をきちんと受け入れられるように練習していきます。
百人一首を通して、ワーキングメモリを鍛えながら、ルールも守れる子へと訓練していきます。
また、百人一首は少し内容が難しいですが、最初は内容まで理解できなくても気にしません。
いずれ意味が分かる学年になったときに、「この歌知ってる!」となることで、自分が学習を先取りしていたことに気づき、周りの子よりも知っていることで自信に繋がるからです。
たかがカルタ遊びですが、本当に侮れない教材なのです。
このように子供達は遊んでいる感覚で取り組んでもらいますが、指導員は意図的・計画的にワーキングメモリを鍛えていきます。
赤れんがでは全ての活動に意図的な仕掛けをして子供達に取り組ませています。
他の活動については、引き続きブログで紹介していきたいと思います。
お楽しみに!
それではまた!
百人一首
赤れんがの教材
25/05/31 19:41
