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やる気じゃない!理学療法士が教える、座れない子の身体的原因

こんにちは!

療育センターエコルド はぐみのおうち かすがい
理学療法士の 内山 隆範(うちやま たかのり) です。

昨日のブログでは「不器用さと体のセンサー」についてお話ししましたが、今日はもう一つ、保護者の方からよくご相談いただくお悩みについてお話しします。
それは、「姿勢」についてです。
• 食事中、すぐに椅子からずり落ちそうになる
• 宿題をしていると、机に突っ伏してしまう
• 床に座ると、いつも「W座り(ぺちゃんこ座り)」をしている
「もっとシャキッとしなさい!」
「ちゃんと座って!」
ついつい、そんな言葉を掛けてしまっていませんか?
実は、子どもたちが姿勢を保てないのには、やる気や行儀とは別の、「身体的な理由」が隠れていることが多いのです。
■ なぜ、姿勢が崩れてしまうのか?
僕たち大人は、無意識に姿勢を保つことができます。
しかし、発達段階にある子どもたちにとって、「重力に逆らって、良い姿勢で座り続ける」というのは、実はかなりの重労働なんです。
理学療法士の視点で見ると、姿勢が崩れやすいお子さんには、主に2つの特徴が見られます。
1. 体幹(たいかん)の力がまだ弱い
「体幹」とは、胴体の筋肉のことです。ここが弱いと、体を支えるコルセットがない状態と同じ。
重い頭を支え続けるだけで精一杯になり、学習や食事に使うはずのエネルギーを「座ること」だけで使い果たしてしまいます。その結果、疲れて机にもたれかかってしまうのです。
2. 「W座り」が癖になっている
床で遊ぶ時、足をお尻の横に出して座る「W座り(とんび座り)」をしていませんか?
この座り方は、筋肉を使わずに骨のロックだけで体を支えられるため、体幹が弱い子にとっては「楽な姿勢」です。
しかし、この座り方を続けていると、体幹が育たず、股関節の発達にも悪影響を及ぼすことがあります。
■ 姿勢が悪いと「集中力」も下がる?
「姿勢」と「集中力」は、実は密接に関係しています。
体がグラグラしている状態(姿勢が悪い状態)は、例えるなら 「揺れているボートの上で勉強している」ようなものです。
足元やお尻が安定していないと、脳は「倒れないようにバランスを取ること」に必死になります。
その結果、
• 先生の話を聞く
• 手元を見て作業する
といったことに注意を向ける余裕がなくなってしまうのです。
つまり、「姿勢を安定させること」は「集中力を高めるための土台作り」 でもあるのです。
■ お家ですぐできる!姿勢サポート術
「筋トレをしなきゃダメ?」と思われたかもしれませんが、もっと簡単で、すぐに効果が出る「環境の工夫」と「遊び」があります。
① 足の裏、床についていますか?
椅子に座った時、お子さんの足がブラブラしていませんか?
足の裏がしっかりと床(または足置き)についていないと、体幹に力が入りません。
足置き台を置くか、雑誌をガムテープで束ねたものを足元に置き、「足の裏全体がつく」ように調整してあげてください。これだけで、座る姿勢が劇的に変わることがあります。
② 「あぐら」や「足伸ばし」にチャレンジ
床で遊ぶ時は、W座りではなく「あぐら」や「足を前に投げ出す座り方(長座)」を促してあげてください。
これらは、自然と体幹を使う座り方です。最初は数分でもOKです。
③ 動物歩きで楽しく体幹作り
お家の中での移動を、遊びに変えてみましょう。
• クマさん歩き(手と足をついて、膝をつけずに歩く)
• ワニさん歩き(お腹を床につけて這う)
これらの動きは、全身を使って体を支えるため、最高の体幹トレーニングになります。
■ 「まっすぐ座ること」がゴールではありません
私たちエコルドが目指しているのは、単に行儀よく座らせることではありません。
「自分の体を楽に支えられる体」を作り、その結果として「遊びや学びに集中できる状態」を作ることです。
もし、お子さんが机に突っ伏していても、
「今は体を支える練習中なんだな」
「ちょっと椅子を調整してみようかな」
そんな風に、少し視点を変えて見ていただけると嬉しいです。
お子さんの姿勢や座り方で気になることがあれば、送迎時や面談の際に、いつでも僕たちに声をかけてくださいね。
お子さんの体に合った、具体的なアドバイスをさせていただきます!

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