おはようございます!
木曜日の朝ですね。
今週も後半戦、疲れが出やすい時期ですが、温かいコーヒーでも飲んで乗り切りましょう!
さて、今日は先日、家族でファミリーレストランに行った時の娘の姿から、ある「脳の仕組み」についてお話ししたいと思います。
お子様ランチのおまけで、ボタンを押すと飛び出す小さなおもちゃをもらった娘(5歳)。
最初は普通に遊んでいたのですが、僕が「じゃあ、パパが『いいよ!』って言うまで押すのを待っててね」と、少しルールを変えて提案してみました。
すると娘、顔では「わかった!」と言っているのに、指がウズウズ…。
僕が「い…」と言いかけた瞬間、我慢できずにバチン!と押してしまったのです。
「あー!また押しちゃった!」
と、すごく悔しそうにする娘。
頭では「待とう」と思っているのに、目の前のおもちゃの魅力に指が勝手に動いてしまう。
これ、決して「わがまま」や「話を聞いていない」わけではないんです。
理学療法士の視点で見ると、これは脳の発達過程で起きている、とても大切なサインでもあります。
私たち人間の脳には、車と同じように「アクセル」と「ブレーキ」の機能が備わっています。
「触りたい!」「動きたい!」「楽しそう!」という気持ちが、アクセル。
そして、「今は待つ」「ダメだから止める」とコントロールする力が、ブレーキです。
あの時の娘は、まさに「ボタンを押したい!」というアクセルが全開の状態でした。
そこに一生懸命「待て」というブレーキをかけようとしたのですが、子どもの脳のブレーキパッドはまだ小さくて未完成なんです。
フェラーリ並みの強力なエンジンの勢いを、三輪車のような小さなブレーキでは止めきれずに、飛び出してしまった(押してしまった)というわけです。
これって、普段の生活でもよく見かける光景ですよね。
・「赤は止まれ」と分かっているのに、飛び出してしまう
・お友達のおもちゃを、貸してと言う前に取ってしまう
・静かにする場面で、大きな声を出してしまう
こうした行動は、性格のせいではなく、脳のブレーキ機能がまだ「工事中」だから起きてしまうことなんです。
でも大丈夫です。この「止まる力」は、叱って身につくものではなく、遊びの中で「グッと我慢する経験」を積むことで、自然と性能の良いブレーキに育っていきます。
僕がおすすめする、お家でできる簡単な遊びをいくつかご紹介しますね。
・「だるまさんが…転ばない!」
普通の「だるまさんが転んだ」のアレンジ版です。鬼が「だるまさんが…ごはん食べた!」など、違う言葉を混ぜます。「転んだ」以外は動いてはいけないルールにすると、「動きたいけど、違う言葉だから止まる!」という、ものすごく強いブレーキの練習になります。
・「あとだしジャンケン(負けるが勝ち)」
普通のジャンケンは「勝ちたい!」という本能(アクセル)で出しますよね。それをあえて「負ける手を出す」ルールにします。「グーが見えたから…パーを出したいけど、我慢してチョキ!」この一瞬の判断と我慢が、脳の司令塔を猛烈に刺激します。
・「旗揚げゲーム」のひっかけ版
「赤あげて、白あげないで…赤さげない!」といった、ひっかけ問題です。ついつい体が反応してしまうのを、「いや、まてよ?」と脳で止める。この繰り返しが、最強のトレーニングになります。
私たち大人は無意識にやっていますが、「衝動を抑えて待つ」というのは、人間にとって一番高度で難しい脳の働きなんです。
もし、お子さんがフライングしてしまったり、待てずに手を出してしまったりしても、「また間違えた!」と怒る前に、「おっ、今はアクセルが強すぎたかな?ブレーキの練習中だな」と思ってあげてください。
僕もレストランで、間違えて悔しがる娘に「押しちゃったね(笑)。じゃあ次はパパが指を抑えて手伝うから、一緒に待ってみようか」と提案しました。
少しのサポートで「待てた!」という成功体験を作ってあげることも、ブレーキを育てる近道です。
エコルドでは、こうした遊びを通して、楽しみながら自然と「我慢する力」や「切り替える力」が身につくような支援を行っています。
お子さんの行動で「ちょっと落ち着きがないかな?」と気になることがあれば、いつでもご相談ください。
療育センターエコルド はぐみのおうち かすがい
理学療法士:内山 隆範
木曜日の朝ですね。
今週も後半戦、疲れが出やすい時期ですが、温かいコーヒーでも飲んで乗り切りましょう!
さて、今日は先日、家族でファミリーレストランに行った時の娘の姿から、ある「脳の仕組み」についてお話ししたいと思います。
お子様ランチのおまけで、ボタンを押すと飛び出す小さなおもちゃをもらった娘(5歳)。
最初は普通に遊んでいたのですが、僕が「じゃあ、パパが『いいよ!』って言うまで押すのを待っててね」と、少しルールを変えて提案してみました。
すると娘、顔では「わかった!」と言っているのに、指がウズウズ…。
僕が「い…」と言いかけた瞬間、我慢できずにバチン!と押してしまったのです。
「あー!また押しちゃった!」
と、すごく悔しそうにする娘。
頭では「待とう」と思っているのに、目の前のおもちゃの魅力に指が勝手に動いてしまう。
これ、決して「わがまま」や「話を聞いていない」わけではないんです。
理学療法士の視点で見ると、これは脳の発達過程で起きている、とても大切なサインでもあります。
私たち人間の脳には、車と同じように「アクセル」と「ブレーキ」の機能が備わっています。
「触りたい!」「動きたい!」「楽しそう!」という気持ちが、アクセル。
そして、「今は待つ」「ダメだから止める」とコントロールする力が、ブレーキです。
あの時の娘は、まさに「ボタンを押したい!」というアクセルが全開の状態でした。
そこに一生懸命「待て」というブレーキをかけようとしたのですが、子どもの脳のブレーキパッドはまだ小さくて未完成なんです。
フェラーリ並みの強力なエンジンの勢いを、三輪車のような小さなブレーキでは止めきれずに、飛び出してしまった(押してしまった)というわけです。
これって、普段の生活でもよく見かける光景ですよね。
・「赤は止まれ」と分かっているのに、飛び出してしまう
・お友達のおもちゃを、貸してと言う前に取ってしまう
・静かにする場面で、大きな声を出してしまう
こうした行動は、性格のせいではなく、脳のブレーキ機能がまだ「工事中」だから起きてしまうことなんです。
でも大丈夫です。この「止まる力」は、叱って身につくものではなく、遊びの中で「グッと我慢する経験」を積むことで、自然と性能の良いブレーキに育っていきます。
僕がおすすめする、お家でできる簡単な遊びをいくつかご紹介しますね。
・「だるまさんが…転ばない!」
普通の「だるまさんが転んだ」のアレンジ版です。鬼が「だるまさんが…ごはん食べた!」など、違う言葉を混ぜます。「転んだ」以外は動いてはいけないルールにすると、「動きたいけど、違う言葉だから止まる!」という、ものすごく強いブレーキの練習になります。
・「あとだしジャンケン(負けるが勝ち)」
普通のジャンケンは「勝ちたい!」という本能(アクセル)で出しますよね。それをあえて「負ける手を出す」ルールにします。「グーが見えたから…パーを出したいけど、我慢してチョキ!」この一瞬の判断と我慢が、脳の司令塔を猛烈に刺激します。
・「旗揚げゲーム」のひっかけ版
「赤あげて、白あげないで…赤さげない!」といった、ひっかけ問題です。ついつい体が反応してしまうのを、「いや、まてよ?」と脳で止める。この繰り返しが、最強のトレーニングになります。
私たち大人は無意識にやっていますが、「衝動を抑えて待つ」というのは、人間にとって一番高度で難しい脳の働きなんです。
もし、お子さんがフライングしてしまったり、待てずに手を出してしまったりしても、「また間違えた!」と怒る前に、「おっ、今はアクセルが強すぎたかな?ブレーキの練習中だな」と思ってあげてください。
僕もレストランで、間違えて悔しがる娘に「押しちゃったね(笑)。じゃあ次はパパが指を抑えて手伝うから、一緒に待ってみようか」と提案しました。
少しのサポートで「待てた!」という成功体験を作ってあげることも、ブレーキを育てる近道です。
エコルドでは、こうした遊びを通して、楽しみながら自然と「我慢する力」や「切り替える力」が身につくような支援を行っています。
お子さんの行動で「ちょっと落ち着きがないかな?」と気になることがあれば、いつでもご相談ください。
療育センターエコルド はぐみのおうち かすがい
理学療法士:内山 隆範