〜運動を頑張らせる前に知っておきたい「低緊張」と「からだの土台」についての話〜
「うちの子、いつも姿勢が崩れている」
「すぐ疲れたと言うけれど、体力が足りないの?」
そんな風に感じたことはありませんか?
実は、それは筋力が足りないのではなく、筋肉の張り具合が弱い「低緊張」という特性が関係しているかもしれません。
今回は、低緊張のお子さまにとって本当に大切なサポートについてお話しします。
1. 「低緊張」のお子さまに見られるサイン
低緊張のお子さまは、ただ立っている、座っているだけでも、人一倍エネルギーを消耗しています。
• 姿勢の崩れ: 椅子に座る時に背もたれに寄りかかったり、机に肘をついたりして体を支えようとします。
• 関節の不安定さ: 関節が柔らかすぎて、動きがグラグラしたり、コントロールが難しかったりします。
• 疲れやすさ: 短い時間の活動でも、見た目以上に身体的な疲労がたまっています。
• 動作の雑さ: 姿勢を保つことに必死で、手先の細かい動きまで意識を向けるのが難しくなります。
2. 「たくさん動かせば強くなる」は本当?
「運動不足だから、もっと運動させなきゃ」と思われがちですが、実は逆効果になることがあります。
よくある誤解として、「筋トレをすれば良くなる」「運動量を増やせば改善する」というものがありますが、低緊張のお子さまには当てはまらないことが多いです。
前提として「低緊張=筋力低下」ではありません。もともと脳からの指令で「この子の筋肉はこれだけの張り具合にしておいて」となっているので、お子様の運動不足が原因ではないのです。
お子さまの体を建物に例えると、低緊張は「土台(基礎工事)」が不安定な状態です。
土台がぐらぐらなまま無理に重い建物(激しい運動)を建てようとすると、以下のリスクが生まれます。
• 悪いクセがつく: 正しい使い方ができないため、間違った動きで無理やり補おうとします。
• 自信をなくす: 周りの子と同じようにできない経験が続き、「自分はダメだ」と運動が嫌いになってしまうことがあります。
3. 支え方を変えてみましょう:量より「質」
大切なのは、回数や時間を増やすことではなく、「動きの質」を高めることです。
• 短時間で正確に: 疲れ切ってしまう前に、正しい動きを短時間で行い、成功体験で終わらせます。
• 無理のないペース: その子の今の発達段階に合わせた、個別のアプローチを大切にします。
• まずは土台から: 運動量を増やす前に、まずは姿勢を安定させる「土台作り」を最優先します。
4. 保護者の皆さまへ
日頃からお子さまを見守っている保護者の皆さまの「気づき」こそが、最高のサポートになります。
• 小さな変化を見守る: 日々の様子を観察し、専門家と共有してください。
• 「今は休む時期」という選択: 疲労がたまっている時は、環境を整えてしっかり休ませることも立派な支援です。
• 小さな「できた!」を喜ぶ: 小さな成功を積み重ねることが、お子さまの自己肯定感と長期的な成長につながります。
先ほどもお話ししましたが、低緊張は筋力低下ではなく、脳からの指令で筋肉の張り具合が低い状態ですので、その特性は治るものではありません。適切な負荷量で筋力をつけることや環境調整で体の安定性を補って行く事がポイントになっていきます。
「頑張らせる」のではなく、お子さまの「今」に寄り添い、一緒に「土台」を整え、低緊張という特性とうまく付き合っていきましょう。
療育センターエコルド はぐみのおうち
理学療法士 内山明奈
「うちの子、いつも姿勢が崩れている」
「すぐ疲れたと言うけれど、体力が足りないの?」
そんな風に感じたことはありませんか?
実は、それは筋力が足りないのではなく、筋肉の張り具合が弱い「低緊張」という特性が関係しているかもしれません。
今回は、低緊張のお子さまにとって本当に大切なサポートについてお話しします。
1. 「低緊張」のお子さまに見られるサイン
低緊張のお子さまは、ただ立っている、座っているだけでも、人一倍エネルギーを消耗しています。
• 姿勢の崩れ: 椅子に座る時に背もたれに寄りかかったり、机に肘をついたりして体を支えようとします。
• 関節の不安定さ: 関節が柔らかすぎて、動きがグラグラしたり、コントロールが難しかったりします。
• 疲れやすさ: 短い時間の活動でも、見た目以上に身体的な疲労がたまっています。
• 動作の雑さ: 姿勢を保つことに必死で、手先の細かい動きまで意識を向けるのが難しくなります。
2. 「たくさん動かせば強くなる」は本当?
「運動不足だから、もっと運動させなきゃ」と思われがちですが、実は逆効果になることがあります。
よくある誤解として、「筋トレをすれば良くなる」「運動量を増やせば改善する」というものがありますが、低緊張のお子さまには当てはまらないことが多いです。
前提として「低緊張=筋力低下」ではありません。もともと脳からの指令で「この子の筋肉はこれだけの張り具合にしておいて」となっているので、お子様の運動不足が原因ではないのです。
お子さまの体を建物に例えると、低緊張は「土台(基礎工事)」が不安定な状態です。
土台がぐらぐらなまま無理に重い建物(激しい運動)を建てようとすると、以下のリスクが生まれます。
• 悪いクセがつく: 正しい使い方ができないため、間違った動きで無理やり補おうとします。
• 自信をなくす: 周りの子と同じようにできない経験が続き、「自分はダメだ」と運動が嫌いになってしまうことがあります。
3. 支え方を変えてみましょう:量より「質」
大切なのは、回数や時間を増やすことではなく、「動きの質」を高めることです。
• 短時間で正確に: 疲れ切ってしまう前に、正しい動きを短時間で行い、成功体験で終わらせます。
• 無理のないペース: その子の今の発達段階に合わせた、個別のアプローチを大切にします。
• まずは土台から: 運動量を増やす前に、まずは姿勢を安定させる「土台作り」を最優先します。
4. 保護者の皆さまへ
日頃からお子さまを見守っている保護者の皆さまの「気づき」こそが、最高のサポートになります。
• 小さな変化を見守る: 日々の様子を観察し、専門家と共有してください。
• 「今は休む時期」という選択: 疲労がたまっている時は、環境を整えてしっかり休ませることも立派な支援です。
• 小さな「できた!」を喜ぶ: 小さな成功を積み重ねることが、お子さまの自己肯定感と長期的な成長につながります。
先ほどもお話ししましたが、低緊張は筋力低下ではなく、脳からの指令で筋肉の張り具合が低い状態ですので、その特性は治るものではありません。適切な負荷量で筋力をつけることや環境調整で体の安定性を補って行く事がポイントになっていきます。
「頑張らせる」のではなく、お子さまの「今」に寄り添い、一緒に「土台」を整え、低緊張という特性とうまく付き合っていきましょう。
療育センターエコルド はぐみのおうち
理学療法士 内山明奈