〜足底感覚の大切さについてのお話し〜
足の裏は私たちが地面と接する唯一の部位であり、「感覚の玄関口」です。ここからバランスをとるために必要な様々な情報が脳へと入っていきます。
足底感覚(足の裏の感覚)が鈍ると、どれだけ筋力があってもバランスを崩しやすくなります。なぜ足底感覚がバランスや感覚統合において重要なのか??をお話しします。
1. 足の裏は「高精度なセンサー」
足の裏には、メカノレセプター(機械受容器)というセンサーが密集しています。
このセンサーは、地面の傾き、硬さ、凹凸、そして自分の体重がどこにかかっているかを瞬時に感知しその情報を脳へ送る仕事をしてくれます。その情報を元に脳はバランスをとるよう神経や筋肉たちに指令を出し私たちは姿勢を保つことが出来るのです。
2. バランス保持のメカニズム
人間の感覚には、視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚(5感)の他に固有感覚、前庭感覚の全部で7つの感覚があります。
なかでもバランスを保つには、脳の中で4つの情報を統合する必要があります。
1. 視覚: 目に見える水平・垂直の情報。
2. 前庭感覚: 耳の奥(内耳にある前庭器官)で感じる取る加速や回転、傾きを感じる感覚。
3.固有受容感覚: 筋肉や関節の曲がり具合を感じる感覚。深部感覚とも言います。
4.触覚(足底感覚含む): 足裏からの支持面情報。
これらが組み合わさることで、私たちは「目をつぶっていても、今自分がどんな場所に立っているか」を把握できるのです。
もし足底感覚が弱いと、脳は「地面がどうなっているかわからない」という不安に陥り、視覚に過度に頼ったり、全身を固めて緊張させたりしてバランスを取ろうとします。これが、疲れやすさや姿勢の崩れに繋がります。
3. 感覚統合における役割
感覚統合とは、複数の感覚を脳で整理し、適切に身体を動かすプロセスです。足底感覚はこの感覚統合の「土台」となります。
足底感覚を育むことで以下のような効果があります。
• ボディイメージの形成: 足の裏が地面をしっかり捉える感覚は、「自分の身体がどこまであるか」という境界線を認識させ、自己肯定感や安心感を生みます。
• 運動のコントロール: 走る、跳ぶ、止まるといった動作は、足裏からのフィードバック情報があって初めて動作の微調整が可能になります。
• 情緒の安定: 「地に足がついている」という感覚は、心理的な安定(グラウンディング)にも密接に関わっています。感覚統合が未熟で足底が過敏、あるいは鈍麻な場合、情緒が不安定になったり、不器用さが目立ったりすることがあります。
4. 足底感覚を育てるヒント
現代は靴の性能が上がり、平らな道ばかりを歩くため、足底感覚が眠ってしまいがちです。
是非以下の様な足底感覚を刺激する事を試してみて下さい。
• 裸足で過ごす: 芝生、砂、畳など、異なる感触を裸足で味わう。
• 足指を使う: タオルギャザー(足の指でタオルを寄せる)や、足の指でのグーチョキパー。
• 不安定な場所を歩く: クッションの上や、アスレチックのようなデコボコした道を歩く。
•足裏くすぐり・マッサージ:
お風呂上がりなどに、足の裏を優しくなでたり、土踏まずを親指で円を描くようにマッサージします。
「あ、ここはくすぐったいね」「ここは硬いね」と声をかけることで、子供のボディイメージ(自分の体の地図、輪郭)が明確になります。
足底感覚を磨くことは、単に転倒を防ぐだけでなく、「自分の身体を思い通りに操る力」を高めることに繋がります。
まずは家の中で、意識的に裸足で歩く時間を増やしてみてはいかがでしょうか。
療育センターエコルド はぐみのおうち
理学療法士 内山明奈
足の裏は私たちが地面と接する唯一の部位であり、「感覚の玄関口」です。ここからバランスをとるために必要な様々な情報が脳へと入っていきます。
足底感覚(足の裏の感覚)が鈍ると、どれだけ筋力があってもバランスを崩しやすくなります。なぜ足底感覚がバランスや感覚統合において重要なのか??をお話しします。
1. 足の裏は「高精度なセンサー」
足の裏には、メカノレセプター(機械受容器)というセンサーが密集しています。
このセンサーは、地面の傾き、硬さ、凹凸、そして自分の体重がどこにかかっているかを瞬時に感知しその情報を脳へ送る仕事をしてくれます。その情報を元に脳はバランスをとるよう神経や筋肉たちに指令を出し私たちは姿勢を保つことが出来るのです。
2. バランス保持のメカニズム
人間の感覚には、視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚(5感)の他に固有感覚、前庭感覚の全部で7つの感覚があります。
なかでもバランスを保つには、脳の中で4つの情報を統合する必要があります。
1. 視覚: 目に見える水平・垂直の情報。
2. 前庭感覚: 耳の奥(内耳にある前庭器官)で感じる取る加速や回転、傾きを感じる感覚。
3.固有受容感覚: 筋肉や関節の曲がり具合を感じる感覚。深部感覚とも言います。
4.触覚(足底感覚含む): 足裏からの支持面情報。
これらが組み合わさることで、私たちは「目をつぶっていても、今自分がどんな場所に立っているか」を把握できるのです。
もし足底感覚が弱いと、脳は「地面がどうなっているかわからない」という不安に陥り、視覚に過度に頼ったり、全身を固めて緊張させたりしてバランスを取ろうとします。これが、疲れやすさや姿勢の崩れに繋がります。
3. 感覚統合における役割
感覚統合とは、複数の感覚を脳で整理し、適切に身体を動かすプロセスです。足底感覚はこの感覚統合の「土台」となります。
足底感覚を育むことで以下のような効果があります。
• ボディイメージの形成: 足の裏が地面をしっかり捉える感覚は、「自分の身体がどこまであるか」という境界線を認識させ、自己肯定感や安心感を生みます。
• 運動のコントロール: 走る、跳ぶ、止まるといった動作は、足裏からのフィードバック情報があって初めて動作の微調整が可能になります。
• 情緒の安定: 「地に足がついている」という感覚は、心理的な安定(グラウンディング)にも密接に関わっています。感覚統合が未熟で足底が過敏、あるいは鈍麻な場合、情緒が不安定になったり、不器用さが目立ったりすることがあります。
4. 足底感覚を育てるヒント
現代は靴の性能が上がり、平らな道ばかりを歩くため、足底感覚が眠ってしまいがちです。
是非以下の様な足底感覚を刺激する事を試してみて下さい。
• 裸足で過ごす: 芝生、砂、畳など、異なる感触を裸足で味わう。
• 足指を使う: タオルギャザー(足の指でタオルを寄せる)や、足の指でのグーチョキパー。
• 不安定な場所を歩く: クッションの上や、アスレチックのようなデコボコした道を歩く。
•足裏くすぐり・マッサージ:
お風呂上がりなどに、足の裏を優しくなでたり、土踏まずを親指で円を描くようにマッサージします。
「あ、ここはくすぐったいね」「ここは硬いね」と声をかけることで、子供のボディイメージ(自分の体の地図、輪郭)が明確になります。
足底感覚を磨くことは、単に転倒を防ぐだけでなく、「自分の身体を思い通りに操る力」を高めることに繋がります。
まずは家の中で、意識的に裸足で歩く時間を増やしてみてはいかがでしょうか。
療育センターエコルド はぐみのおうち
理学療法士 内山明奈