おはようございます!
2月21日、土曜日。
まだ風は冷たいですが、日差しの暖かさに少しずつ春の足音が聞こえてくるようになりましたね。
お休みの日は、お子さんと公園に出かける機会も増えてくるのではないでしょうか。
さて、今日はそんな「春の外遊び」にまつわる、よくあるお悩みについてお話ししたいと思います。
ポカポカ陽気の中、せっかく大きな公園に連れて行ったのに。
「ブランコ乗ってみる?」「こわい!いやだ!」
「じゃあ滑り台は?」「のらない!ギャー!」
お友達が楽しそうに遊具で遊んでいる中、うちの子だけは頑なに遊具を拒否して、ずっと足元の砂や石ころをいじっている…。
「せっかく来たのに」「もっと活発に遊んでほしいな」「うちの子、ちょっと怖がりすぎじゃないかな?」と、心配になってしまうことはありませんか?
実はこれ、お子さんの性格が「怖がり」だからでも、「運動神経が悪い」からでもないことが多いんです。
理学療法士の視点で見ると、お子さんの耳の奥にある「揺れ」や「傾き」を感じるセンサーが、少し敏感すぎるのかもしれません。
私たち人間の耳の奥には、「前庭覚(ぜんていかく)」という、自分がどれくらい揺れているか、傾いているかを感じ取るセンサーがあります。
このセンサーが過敏にはたらいてしまうお子さんは、ほんの少し体が宙に浮いたり、傾いたりしただけで、ものすごい恐怖を感じてしまいます。
専門用語では「重力不安」と呼んだりします。
大人から見れば「たかが小さなブランコ」でも、お子さんの脳の中では「シートベルトなしで絶叫ジェットコースターに乗せられている!」くらい、本当に怖いと感じている状態なんです。
そう考えると、泣いて嫌がるのも無理はないですよね。
決してわがままを言っているわけではなく、「僕の体、今すごく危ないよ!」という、脳からの正しいSOSサインだったのです。
では、どうすれば少しずつ遊具を楽しめるようになるのでしょうか?
「慣れさせなきゃ!」と無理やりブランコに乗せたり、滑り台の上から滑らせたりするのは、絶叫マシンが苦手な大人を無理やりジェットコースターに乗せるのと同じで、逆効果になってしまいます。
大切なのは、「足が地面から離れる不安」を取り除き、安心できる状態から少しずつ揺れを経験していくことです。
お家や公園でできる、スモールステップの遊びをご紹介しますね。
一つ目は、「お膝の上でバスごっこ」です。
お母さんやお父さんの膝の上にお子さんを乗せて、「大型バスに乗ってます〜」と歌いながら、ゆっくり右へ左へ揺らしてみましょう。
大人の体にピタッとくっついている安心感があるので、揺れることの楽しさを感じやすくなります。
二つ目は、「シーツブランコ」です。
大きめのシーツやバスタオルにお子さんをゴロンと寝かせ、大人二人で両端を持ってハンモックのようにゆったりと揺らします。
体が布で包まれていることで安心感が生まれ、リラックスした状態で揺れの刺激を受け入れることができます。
三つ目は、公園の滑り台は「下から登る」ことから。
上から滑り降りるのはスピードが出て怖いので、まずは誰もいない時に、滑り台の斜面を下からハイハイでよじ登る遊びから始めてみてください。
自分の手と足でしっかり体を支えながら傾斜を感じることで、「自分でコントロールできる」という自信につながります。
「うちの子、全然遊具で遊ばないな」
もし公園でそう思ったら、まずは「そっか、今は地面に足がついてるのが一番安心なんだね」と、一緒にしゃがんで砂いじりを楽しんでみてください。
春の優しい風を感じながら、焦らずゆっくり、お子さんのペースで「揺れ」や「高さ」を楽しめるようにしていけたらいいですね。
エコルドでも、天井から吊るした包まれるようなブランコなどを使って、「揺れるのって楽しい!」と思えるような遊びをたくさん取り入れています。
「極端に怖がる」「よく転ぶ」など、体の動きで気になることがあれば、いつでも私たちに相談してくださいね。
今週末も、お子さんと素敵な時間をお過ごしください!
療育センターエコルド はぐみのおうち かすがい
理学療法士:内山 隆範
2月21日、土曜日。
まだ風は冷たいですが、日差しの暖かさに少しずつ春の足音が聞こえてくるようになりましたね。
お休みの日は、お子さんと公園に出かける機会も増えてくるのではないでしょうか。
さて、今日はそんな「春の外遊び」にまつわる、よくあるお悩みについてお話ししたいと思います。
ポカポカ陽気の中、せっかく大きな公園に連れて行ったのに。
「ブランコ乗ってみる?」「こわい!いやだ!」
「じゃあ滑り台は?」「のらない!ギャー!」
お友達が楽しそうに遊具で遊んでいる中、うちの子だけは頑なに遊具を拒否して、ずっと足元の砂や石ころをいじっている…。
「せっかく来たのに」「もっと活発に遊んでほしいな」「うちの子、ちょっと怖がりすぎじゃないかな?」と、心配になってしまうことはありませんか?
実はこれ、お子さんの性格が「怖がり」だからでも、「運動神経が悪い」からでもないことが多いんです。
理学療法士の視点で見ると、お子さんの耳の奥にある「揺れ」や「傾き」を感じるセンサーが、少し敏感すぎるのかもしれません。
私たち人間の耳の奥には、「前庭覚(ぜんていかく)」という、自分がどれくらい揺れているか、傾いているかを感じ取るセンサーがあります。
このセンサーが過敏にはたらいてしまうお子さんは、ほんの少し体が宙に浮いたり、傾いたりしただけで、ものすごい恐怖を感じてしまいます。
専門用語では「重力不安」と呼んだりします。
大人から見れば「たかが小さなブランコ」でも、お子さんの脳の中では「シートベルトなしで絶叫ジェットコースターに乗せられている!」くらい、本当に怖いと感じている状態なんです。
そう考えると、泣いて嫌がるのも無理はないですよね。
決してわがままを言っているわけではなく、「僕の体、今すごく危ないよ!」という、脳からの正しいSOSサインだったのです。
では、どうすれば少しずつ遊具を楽しめるようになるのでしょうか?
「慣れさせなきゃ!」と無理やりブランコに乗せたり、滑り台の上から滑らせたりするのは、絶叫マシンが苦手な大人を無理やりジェットコースターに乗せるのと同じで、逆効果になってしまいます。
大切なのは、「足が地面から離れる不安」を取り除き、安心できる状態から少しずつ揺れを経験していくことです。
お家や公園でできる、スモールステップの遊びをご紹介しますね。
一つ目は、「お膝の上でバスごっこ」です。
お母さんやお父さんの膝の上にお子さんを乗せて、「大型バスに乗ってます〜」と歌いながら、ゆっくり右へ左へ揺らしてみましょう。
大人の体にピタッとくっついている安心感があるので、揺れることの楽しさを感じやすくなります。
二つ目は、「シーツブランコ」です。
大きめのシーツやバスタオルにお子さんをゴロンと寝かせ、大人二人で両端を持ってハンモックのようにゆったりと揺らします。
体が布で包まれていることで安心感が生まれ、リラックスした状態で揺れの刺激を受け入れることができます。
三つ目は、公園の滑り台は「下から登る」ことから。
上から滑り降りるのはスピードが出て怖いので、まずは誰もいない時に、滑り台の斜面を下からハイハイでよじ登る遊びから始めてみてください。
自分の手と足でしっかり体を支えながら傾斜を感じることで、「自分でコントロールできる」という自信につながります。
「うちの子、全然遊具で遊ばないな」
もし公園でそう思ったら、まずは「そっか、今は地面に足がついてるのが一番安心なんだね」と、一緒にしゃがんで砂いじりを楽しんでみてください。
春の優しい風を感じながら、焦らずゆっくり、お子さんのペースで「揺れ」や「高さ」を楽しめるようにしていけたらいいですね。
エコルドでも、天井から吊るした包まれるようなブランコなどを使って、「揺れるのって楽しい!」と思えるような遊びをたくさん取り入れています。
「極端に怖がる」「よく転ぶ」など、体の動きで気になることがあれば、いつでも私たちに相談してくださいね。
今週末も、お子さんと素敵な時間をお過ごしください!
療育センターエコルド はぐみのおうち かすがい
理学療法士:内山 隆範