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鏡を使った魔法のハグ

鏡の中の「ぎゅっ」が心と脳を育む!
—特に神経発達症のお子さんにおすすめの『魔法のハグ』—

こんにちは。日々の育児、本当にお疲れ様です。
発達が気になるお子様との生活の中で、「ハグ」はとても大切なスキンシップであるお話を以前もお話しさせて頂きましたが、今日は、そんなハグに「鏡」という視覚情報を加えることで、お子様の「心」と「脳」に、より深く「安心」と「幸せ」を届ける方法をご紹介します。
名付けて『魔法のハグ』です。


1. なぜ「鏡の中のハグ」が、神経発達症の子にいいの?
神経発達症のお子様は、自分の体がどうなっているかを感じる「感覚(固有受容感覚、前庭感覚)」の受け取り方が、他の子と少し違うことがあります。また、自他との境界線が曖昧で「自分」という存在を客観的に捉えることが苦手な場合もあります。
そんなお子様にとって、鏡を使ったハグは、脳と心を育む素晴らしい手助けになります。

• 感覚の統合(脳の整理整頓)の助けになる
ハグによる「心地よい圧迫感やぬくもり(触覚、固有受容感覚)」と、鏡に映る「抱きしめられている自分(視覚)」が一致することで、脳が自分の体を認識しやすくなります。
• 「自分」という感覚(自己認知)を育てる
鏡の中の自分を見て、「これが私だ」と認識する。そして、お母さんに愛されている自分を見て、「私は愛されている」と実感する。このプロセスが自己肯定感の基礎になります。
• 「愛されている」という安心感を強化
鏡越しに目が合ったり、お母さんの優しい表情を確認したりすることで、安心感が高まります。これは「愛情ホルモン」オキシトシンの分泌をさらに促進します。
オキシトシンは対人関係の改善に作用があるという研究報告があり、社会性やコミュニケーション障害が特徴である自閉症スペクトラムの方にはオキシトシンが有効だと言われています。


2. 具体的なやり方とコツ
• 「鏡越し」のアイコンタクト
直接目を合わせるのが苦手な子でも、鏡を通すと自然と目が合うことがあります。鏡の中で目が合ったら、優しく微笑んであげましょう。
• 「実況中継」をしてあげる
「〇〇ちゃん、とっても嬉しそうな顔してるね」「ぎゅーってされて、キラキラ笑顔だね」と言葉を添えてあげると、視覚情報と言葉が結びつきます。
• 子どものペースを尊重する
感覚過敏がある子は、優しいハグを。鈍麻な子は、しっかりとしたハグを好むかもしれません。お子様が心地よいと感じる強さと時間で、無理強いせずにハグしてあげて下さいね。


鏡の前でハグをすることは、お子様自身が「愛されている自分」の目撃者になることでもあります。
日々の忙しさの中で、つい「じっとして!」と注意してしまうこともあるかもしれません。でも、この『魔法のハグ』で、お子様の「心」と「脳」に、確かな安心感を届けてあげることで、お母さん自身の心も、温かさで満たされると思いますよ。


療育センターエコルド はぐみのおうち
理学療法士 内山明奈
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