DCD(発達性協調運動障害)は増えている?
データの背景
1. 最近よく聞く「DCD」、本当に増えているの?
「うちの子、運動が苦手かも」「もしかしてDCD?」と不安に感じるお母さん・お父さんが増えています。実際に「昔より不器用な子が増えた」という声も聞かれますが、それは本当なのでしょうか。
今回は、公的データから見える現状と、診断名以上に大切にしたい「お子さんへの向き合い方」についてお伝えします。
2. DCD(発達性協調運動障害)の基本をおさらい
DCDとは、単なる「運動音痴」や「練習不足」ではありません。
• 特性: 手足を同時に動かす「協調運動」が脳の特性として苦手な状態です。
• 頻度: クラスに1〜2人(約5〜6%)はいると言われる、決して珍しくない特性です。
• 誤解: 「甘え」や「やる気」の問題ではなく、本人なりに一生懸命取り組んでいることがほとんどです。
3. 「増えた」と言われるデータのからくり
実は、DCD自体が昔より増えたという明確なデータはありません。では、なぜ増えたように感じるのでしょうか。
• ① 困りごとが目立ちやすい社会環境
和式トイレの減少(しゃがむ動作の欠如)や、遊具の規制、ボール遊びの禁止など、日常生活の中で自然と体を動かす機会が減りました。昔なら「外遊び」で自然とカバーできていた部分が、現代の環境では「困りごと」として表面化しやすくなっています。
• ② 支援の仕組みが整ってきた
通級指導や児童発達支援などの事業所が増え、今まで見過ごされていた子が適切な支援に繋がりやすくなったというポジティブな側面があります。
• ③ 「個性」としての理解が進んだ
以前は「努力不足」で片付けられていたことが、脳の特性や個性として理解される時代に変わってきました。
4. 「運動が苦手」を二極化させないために
最近の調査では、運動習慣がある子とない子の「二極化」が進んでいると言われています。特にタブレットやスマホやゲームの増加により、体を動かす経験値の差が広がりやすくなっています。
大切なのは、「DCD=運動が苦手」と一括りにしないことです。
経験不足が原因の子もいれば、感覚や注意の特性が影響している子もいます。それぞれの背景に合ったサポートが必要です。
もしお子さんが運動で苦戦していても、焦って診断を急いだり、無理に練習させたりする必要はありません。
「できない」のではなく「やり方や支え方が違う」だけです。まずは「何に困っているのかな?」と、お子さんの様子をじっくり見てあげましょう。
療育センターエコルド はぐみのおうち
理学療法士 内山明奈
データの背景
1. 最近よく聞く「DCD」、本当に増えているの?
「うちの子、運動が苦手かも」「もしかしてDCD?」と不安に感じるお母さん・お父さんが増えています。実際に「昔より不器用な子が増えた」という声も聞かれますが、それは本当なのでしょうか。
今回は、公的データから見える現状と、診断名以上に大切にしたい「お子さんへの向き合い方」についてお伝えします。
2. DCD(発達性協調運動障害)の基本をおさらい
DCDとは、単なる「運動音痴」や「練習不足」ではありません。
• 特性: 手足を同時に動かす「協調運動」が脳の特性として苦手な状態です。
• 頻度: クラスに1〜2人(約5〜6%)はいると言われる、決して珍しくない特性です。
• 誤解: 「甘え」や「やる気」の問題ではなく、本人なりに一生懸命取り組んでいることがほとんどです。
3. 「増えた」と言われるデータのからくり
実は、DCD自体が昔より増えたという明確なデータはありません。では、なぜ増えたように感じるのでしょうか。
• ① 困りごとが目立ちやすい社会環境
和式トイレの減少(しゃがむ動作の欠如)や、遊具の規制、ボール遊びの禁止など、日常生活の中で自然と体を動かす機会が減りました。昔なら「外遊び」で自然とカバーできていた部分が、現代の環境では「困りごと」として表面化しやすくなっています。
• ② 支援の仕組みが整ってきた
通級指導や児童発達支援などの事業所が増え、今まで見過ごされていた子が適切な支援に繋がりやすくなったというポジティブな側面があります。
• ③ 「個性」としての理解が進んだ
以前は「努力不足」で片付けられていたことが、脳の特性や個性として理解される時代に変わってきました。
4. 「運動が苦手」を二極化させないために
最近の調査では、運動習慣がある子とない子の「二極化」が進んでいると言われています。特にタブレットやスマホやゲームの増加により、体を動かす経験値の差が広がりやすくなっています。
大切なのは、「DCD=運動が苦手」と一括りにしないことです。
経験不足が原因の子もいれば、感覚や注意の特性が影響している子もいます。それぞれの背景に合ったサポートが必要です。
もしお子さんが運動で苦戦していても、焦って診断を急いだり、無理に練習させたりする必要はありません。
「できない」のではなく「やり方や支え方が違う」だけです。まずは「何に困っているのかな?」と、お子さんの様子をじっくり見てあげましょう。
療育センターエコルド はぐみのおうち
理学療法士 内山明奈