ある日の教室のことです。
おやつの時間が終わって、次の活動に移ろうとしていました。
でも、たいちくん(4歳)は動きませんでした。
「もっとジュース飲む。」
「まだ食べたい。」
だんだん声が大きくなっていく。体が床に向かっていく。
先生は怒らず、急かさず、ただ、そばにしゃがみました。
「まだ飲みたかったんだね。」
たいちくんは、大きな声のまま。
でも先生は、同じ目線で、同じ場所にいました。
急がない。
怒らない。
その場を離れない。
________________________________________
少し時間が経ちました。
たいちくんの声が、少しだけ小さくなりました。
先生はそのタイミングで、静かに言いました。
「もう一杯飲みたいときは、『おかわりください』って教えてくれる?」
たいちくんは少し考えて。
「……まだ飲みたい。おかわりください。」
「ありがとう。じゃあ、一緒に聞きに行こうか。」
2人で立ち上がって、もうひとりの先生の所へ歩いていきました。
________________________________________
大人はつい、子どもが泣いたり叫んだりすると、急いで止めようとします。
でもその「急ぎ」が、子どもに一つのことを教えてしまうことがあります。
「大きな声を出せば、早く解決する。」
そうではなく、
「言葉で伝えれば、ちゃんと聞いてもらえる。」を体で知ってほしい。
だから私たちは、嵐が過ぎるのを、そばで待ちます。
________________________________________
『しつけとは、罰を与えることではありません。』
「足りていないスキルを、一緒に育てること。」
だと、私たちは思っています。
たいちくんは、「もっと飲みたい」という気持ちを持っていました。
その気持ちは、本物です。否定しなくていい。
ただ、その気持ちを「言葉にする」というスキルが、まだ育ちの途中にあっただけです。
怒っても、そのスキルは育ちません。
急かせても、恥をかかせても、育ちません。
穏やかにそばにいて落ち着いたタイミングで、短く伝える。
その繰り返しの中で、少しずつ育っていきます。
________________________________________
『癇癪は、少しずつ力を失っていく。』
怒ることで解決しようとすると、子どもは「大きな声」を手放しません。
それが「伝わる方法」だと学んでしまうからです。
でも、穏やかに待ち続けると、子どもはやがて気づきます。
「言葉の方が、ちゃんと届く。」
その日を境に、少しずつ癇癪は力を失っていきます。
一日で変わるわけじゃない。
でも、確かに変わっていきます。
________________________________________
たいちくんは最近、おやつの時間が終わると自分でコップを片付けるようになりました。
「もっと飲みたい」と思うことは今もあります。
でも今は、こう言えます。
「せんせい、もう一杯、ください。」
その一言が言えるようになるまでに、たくさんの「待つ時間」がありました。
その時間を、私たちはこれからも大切にしていきたいと思っています。
あびラボ学園は、怒らなくても伝わる毎日を、お母さんと一緒に育てていきたいと思っています。
おやつの時間が終わって、次の活動に移ろうとしていました。
でも、たいちくん(4歳)は動きませんでした。
「もっとジュース飲む。」
「まだ食べたい。」
だんだん声が大きくなっていく。体が床に向かっていく。
先生は怒らず、急かさず、ただ、そばにしゃがみました。
「まだ飲みたかったんだね。」
たいちくんは、大きな声のまま。
でも先生は、同じ目線で、同じ場所にいました。
急がない。
怒らない。
その場を離れない。
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少し時間が経ちました。
たいちくんの声が、少しだけ小さくなりました。
先生はそのタイミングで、静かに言いました。
「もう一杯飲みたいときは、『おかわりください』って教えてくれる?」
たいちくんは少し考えて。
「……まだ飲みたい。おかわりください。」
「ありがとう。じゃあ、一緒に聞きに行こうか。」
2人で立ち上がって、もうひとりの先生の所へ歩いていきました。
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大人はつい、子どもが泣いたり叫んだりすると、急いで止めようとします。
でもその「急ぎ」が、子どもに一つのことを教えてしまうことがあります。
「大きな声を出せば、早く解決する。」
そうではなく、
「言葉で伝えれば、ちゃんと聞いてもらえる。」を体で知ってほしい。
だから私たちは、嵐が過ぎるのを、そばで待ちます。
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『しつけとは、罰を与えることではありません。』
「足りていないスキルを、一緒に育てること。」
だと、私たちは思っています。
たいちくんは、「もっと飲みたい」という気持ちを持っていました。
その気持ちは、本物です。否定しなくていい。
ただ、その気持ちを「言葉にする」というスキルが、まだ育ちの途中にあっただけです。
怒っても、そのスキルは育ちません。
急かせても、恥をかかせても、育ちません。
穏やかにそばにいて落ち着いたタイミングで、短く伝える。
その繰り返しの中で、少しずつ育っていきます。
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『癇癪は、少しずつ力を失っていく。』
怒ることで解決しようとすると、子どもは「大きな声」を手放しません。
それが「伝わる方法」だと学んでしまうからです。
でも、穏やかに待ち続けると、子どもはやがて気づきます。
「言葉の方が、ちゃんと届く。」
その日を境に、少しずつ癇癪は力を失っていきます。
一日で変わるわけじゃない。
でも、確かに変わっていきます。
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たいちくんは最近、おやつの時間が終わると自分でコップを片付けるようになりました。
「もっと飲みたい」と思うことは今もあります。
でも今は、こう言えます。
「せんせい、もう一杯、ください。」
その一言が言えるようになるまでに、たくさんの「待つ時間」がありました。
その時間を、私たちはこれからも大切にしていきたいと思っています。
あびラボ学園は、怒らなくても伝わる毎日を、お母さんと一緒に育てていきたいと思っています。