【お家で療育】かんしゃくの原因、見落としてない?

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アナログゲーム療育アドバイザー松本太一です。
発達障害のある子にゲームを使って療育をしている私が、保護者の方から一番多く聞く悩みは「かんしゃく」。負けると泣いて怒って止められない…そんなかんしゃくも、実は大人の適切な声掛けによって防ぐことができるのです。

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負けると「かんしゃく」が止まらない!

ゲームに負けた瞬間、大きな声で泣きわめいたり、手にしたカードを机に叩きつけてしまう…。
発達障害のある子にしばしば見られる光景ですよね。

かんしゃくが原因で他のお友達と一緒に遊ぶことができず、いつも一人ぼっちでいるお子さんの姿をみて、途方にくれる保護者の方も多いのではないでしょうか。

かんしゃくの原因は様々。
ですが、発達障害の子どもがゲームに負けてかんしゃくを起こす時、実は多くの大人が見落としている原因があるのです。

多くの子に共通する原因とは?

ゲームに負けてかんしゃくを起こす子には、共通した特徴があります。

それはゲーム中に「ゲームの進捗が把握できていない」ということです。

ババ抜きやUNOのようなカードゲームだとその様子は顕著で、自分が手にしたカードだけをじっとみて、他のプレイヤーの動きやゲーム全体の流れを見ていないことがほとんどなのです。

このような場合、今自分が何位なのか、あと何回プレイできるのか、を知らないまま夢中になって参加しているのです。
そのため終盤に差し掛かっても、もうすぐゲームが終わること、このままだと自分がビリになってしまうこと、を理解していない状態。

この状態でゲームが終了と言われると、お子さんはどんな気持ちでしょうか?
本人からすれば「一生懸命プレイしていたのに、突然ゲームが終わって、自分だけがビリだと言われた」。

これでは、かんしゃくを起こすのも無理はありませんよね。

そんな時、大人ができるサポート

周りが見えておらず、突然に自分がビリになったことを知らされ、かんしゃくを起こす…。
こうした問題を避けるためには、大人のちょっとした言葉がけが大切になってきます。

①ゲーム中に、他の子の活動へ意識を促す

自分1人の世界に入りやすい子には、「おっ、今は◎◎君(相手)がチャンスだね!うまくやれるかな?」「◎◎ちゃん(相手)、残念!次は君の番だよ」と、他の子の活動に注目が向くよう、声をかけてあげるのです。

そうする事で、他の子やゲーム全体の動きをキャッチすることができます。

②ゲーム終盤は、先の見通しを伝える

ゲームの終盤で負けそうだなと感じるときは、「今はトップとの差が10点だから、逆転するのは難しいかもしれないね。でも最後までがんばろう!」と、それとなく先の見通しを伝えてあげます。

そうする事で、「頑張っているのに急に終わった」という状況を防いでいきます。

③終了後は、勝ち負けをわかりやすく伝える

ゲームが終わったとき、「◎◎くん(相手)優勝!おめでとう!ほら、拍手してあげよう」とこちらから促します。
そうする事で、自分の結果を受け入れながら、1位になって嬉しい思いをした子がいることに気づいていきます。
ただ「ビリだ」と言われるよりも、よっぽど上手に受容できるものです。

繰り返しながら学ぶ

このような声掛けを通して、お子さんはゲームで負けるまでの過程を理解し、結果を受け入れていくのです。

もちろん、負けてばかりいるのは誰でも面白くありません。次にゲームをするときは、本人が勝てる機会を作ってあげましょう。誰もが勝てる可能性のある運の要素が強いゲームを選んだり、年齢や発達段階が低い子と組ませてあげるのも1つです。

時には勝てる機会を用意してあげることで、自信がつき、普段の生活も落ち着いて集団遊びに参加できるようになっていきますよ。
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ツインズ さん
2017/01/19 16:17
まさに 我が家もこの事で何回も泣いていましたので どうして 泣いてしまうかが 良く理解できました

そして 声かけのポイントも 分かったので 早速 次の機会から 使おうと思います

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