凸凹っ子の勉強方法、どんな工夫ができる?わが家のアイデア

ライター:SONO
凸凹っ子の勉強方法、どんな工夫ができる?わが家のアイデアのタイトル画像

発達凸凹っ子は、物事のとらえ方や興味の持ち方が違ったりするので、学習のサポートでお悩みの方も多いと思います。
中の下だった息子の成績が上位になって、「どう教えたらいい?」「何をしたらいい?」とよく聞かれます。
何がどこまで伸びるのかは、子どもによって違うと思いますが、我が家の場合を書いてみたいと思います。

なかなか勉強に集中できない息子。それでも工夫を重ねた結果…

勉強する子ども
Upload By SONO
小さい頃から育てにくく、多動と衝動性からADHDではなかろうか?と疑っていた息子。

漢字や計算など同じことを繰り返すのが苦手で、なかなか勉強に集中することができませんでした。

小2の時にスクールカウンセラーのような人にも相談しましたが「大丈夫」と言われ、安心しつつも悩む日々。

何もしないわけにもいかないので、勉強に興味を持つよう働きかけつつも、息子が興味を持ったものを中心に取り組ませてきました。


発達障害の診断を受けたのは、息子が小5になる時のこと。ADHDでは?という私の予想に反して、「多動もあるが高機能自閉症あるいはアスペルガー」との診断でした。

診断名には驚きましたが、その時主治医から言われた言葉は、息子を育てていく上での道しるべになりました。

1つは、これまで自分なりにやってきた、息子の興味関心に合わせた学び方が間違っていなかったということ。

もう1つは、今後のさらなる成長に向けて、実際に体験する機会を増やしていくと良い、というアドバイス。

今回は、息子の診断前の取り組みと、診断後に加わった取り組み、その経緯と成果を振り返ってみたいと思います。
学習障害のある息子と試行錯誤!宿題サポートアイテム3選のタイトル画像

学習障害のある息子と試行錯誤!宿題サポートアイテム3選

記憶力は良いはずなのに、学校の勉強ではミスばかり…

小さい頃から電車の名前も特徴もあっという間に覚え、記憶力は良いと思っていた息子。

漢字も標識や案内板に興味を持ち、よく覚えていると思っていました。

ところが小学校で勉強が始まると、細かいミスで不正解になることが増えてきました。

加えて、宿題への取り組みも、とても時間がかかるように。

それでも2年生までは、宿題も少なく何とか周囲と大きな差がつかないように保っていました。

しかし、3年生になると覚える漢字が200字にもなり、何とかなるとは思えない状況に。

夜の11時まで宿題をする日が続き、これでは何のためにもならないと、思い切って先生に状況を伝えました。

相談の結果、宿題の量を減らす配慮が受けられるようになりました。

それはそれで良かったのですが、ただ量を減らすだけでは嫌なことに取り組むことに変わりありません。
そこで、息子にとってより良い勉強方法は無いだろうかと思案するようになりました。

楽しめることが身に付く

凸凹っ子の勉強方法、どんな工夫ができる?わが家のアイデアの画像
ポケモン図鑑に熱心に取り組む息子
Upload By SONO
「どうしたら息子が覚えやすいか」を考え、それまでの方法を変えてみることに。

そこで思い出したのは、息子が大好きなポケモン図鑑で言葉や文字を覚えていた時期があったこと。

図鑑にはふせんがずっしり並び、自由帳やカードにポケモンの名前を一生懸命書き写して、歩くポケモン百科として上級生からも一目置かれていたのです。

自分が好きなものなら驚くほどの集中力と記憶力を発揮する息子。勉強でも同じように、息子が好きになれる方法が良いのではないかと、オリジナルの漢字カードを作ってみることにしました。

漢字カードは以下のような仕様です。

■表面: 1画ずつ色を変えて書いた漢字、その左右には音読みと訓読みの表記

■裏面: その漢字を使った言葉(漢字の部分をひらがなにして書いてある)
凸凹っ子の勉強方法、どんな工夫ができる?わが家のアイデアの画像
息子と作った漢字カード(再現イメージ)
Upload By SONO
それを見た息子、カラフルな漢字が気に入ったのか、「オレも書く」と横でカードを作り出しました。

そして、3年生までのカードを作り終えた時、たくさんの漢字を覚えてしまっていたのです。

息子にとって学習は「楽しく取組むことができれば身につく」ことを実感しました。


その後も学校での細かいミスはなかなか減らず、分かっているのにやる気のないように見える授業態度もあいまって、通知票の結果はなかなか伸びていきませんでした。

ですが、私は口癖のように「あなたの良さはここ(通知票)には出ないから」と繰り返し息子に伝えていきました。

成績には出ないけれども、力はついているのだということを、息子に伝えたかったからです。
次ページ「人見知りの息子に、体験の機会を増やすための方法は?」

追加する

バナー画像 バナー画像

年齢別でコラムを探す


同じキーワードでコラムを探す



放課後等デイサービス・児童発達支援事業所をお探しの方はこちら

放課後等デイサービス・児童発達支援事業所をお探しの方はこちら

コラムに対する投稿内容については、株式会社LITALICOがその内容を保証し、また特定の施設、商品及びサービスの利用を推奨するものではありません。投稿された情報の利用により生じた損害について株式会社LITALICOは一切責任を負いません。コラムに対する投稿内容は、投稿者の主観によるもので、株式会社LITALICOの見解を示すものではありません。あくまで参考情報として利用してください。また、虚偽・誇張を用いたいわゆる「やらせ」投稿を固く禁じます。「やらせ」は発見次第厳重に対処します。