人見知りの息子に、体験の機会を増やすための方法は?

工作の様子
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その後、検査を受け「高機能自閉症あるいはアスペルガー」との診断が出ます。

受診した際に医師から言われた2つのアドバイス。

・息子の興味関心に合わせた学び方が間違っていなかったこと

・実際に体験する機会を増やしていくと良いということ


これらを踏まえて何ができるのか?私は考えましたが、出不精、人見知り、場所見知りの息子を連れ出すのはとても大変なことでした。

あちらこちらで興味を持ちそうなイベントの案内を見つけては息子に見せるものの、めったに首を縦に振りません。

そこでまず思いついたのが、テレビの録画を利用することでした。

NHKの教育番組は学校の時間に放送されていることが多いので、たくさん撮りためて興味を持ったものから見せました。

学年にもこだわらず、気に入って見たものは理解するようでした。

息子が特に気に入ったのは、「大科学実験」。

そこから、「理科」や「科学」と付く番組を好んでみるようになりました。

テレビであれば外出しなくても、間接的にではあるものの、色々な物事を知り、体験することができます。

2つめの工夫は、友だちも連れて一緒に出かけること。

仲の良い友だちと一緒なら、息子も出かけることに抵抗を示さなかったのです。

充電電池を作る体験に1時間近くかけて行ったり、材木屋で木切れをもらって木工をしたり、色々な体験をすることができました。

6つ年の離れた娘も一緒なので大変なこともありましたが、思い切って連れだして良かったです。
NHK 大科学実験 
出典:http://www.nhk.or.jp/rika/daijikken/origin/about.html

好きなことを中心に取り組ませてみてわかったのは…

勉強が嫌いで苦手だと思っていた息子は、「好きな教科の勉強は楽しいし、得意だ」と言います。

息子自身が「できる」と思える教科や勉強方法を見つけてからは、急激に成長したように思います。

目の前の課題、学校で今求められること。「あれもこれも」と焦って足踏みするよりは、少し寄り道して好きなことに取り組む時間を作った方が前に進みやすいと実感しています。

お子さんそれぞれが自分なりに楽しめるスモールステップを歩んでほしいと思います。
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