「僕が不安にさせてるんだ」自分を責めていた
頼れるのは親だけ。
当時は小学校6年生。まだ子どもだった僕にとって、親の存在はとてつもなく大きい。
そんな親が、僕の将来に不安を抱いている。
僕の人生はどうなるのだろう。未来は真っ暗だった。
親が不安になることで、同じように僕も不安になった。
「もう生きてたらあかん」
自分自身を責めた。
親の不安な気持ちは痛いほどわかる。ただ、親の不安そうな顔を見てるのは本当に辛かった。
そんなある時、母親が「学校だけがすべてじゃない」と言ってくれた。
ホッとした。
もう無理に行かなくてもいいんだ。—
それ以上に、大きい存在のはずの親が、またどっしり構えてくれたことに、心から安心したのを覚えている。
僕を変えようと動くのではなく、親が僕に合わせてくれた。
きっと僕の知らないところで、たくさん勉強してくれていたのだろう。
ゆっくりと、自分のペースで進めばいい。そう思えるようになった。
当時は小学校6年生。まだ子どもだった僕にとって、親の存在はとてつもなく大きい。
そんな親が、僕の将来に不安を抱いている。
僕の人生はどうなるのだろう。未来は真っ暗だった。
親が不安になることで、同じように僕も不安になった。
「もう生きてたらあかん」
自分自身を責めた。
親の不安な気持ちは痛いほどわかる。ただ、親の不安そうな顔を見てるのは本当に辛かった。
そんなある時、母親が「学校だけがすべてじゃない」と言ってくれた。
ホッとした。
もう無理に行かなくてもいいんだ。—
それ以上に、大きい存在のはずの親が、またどっしり構えてくれたことに、心から安心したのを覚えている。
僕を変えようと動くのではなく、親が僕に合わせてくれた。
きっと僕の知らないところで、たくさん勉強してくれていたのだろう。
ゆっくりと、自分のペースで進めばいい。そう思えるようになった。
仲間と出会い、「水を得た魚」のように
「外に出た時、学校の誰かにみつかったらどうしよう」
そんな怖さが常にあった。
夕方や昼休みの時間は、外に出られない。
そんな状態だった僕を、親がとある場所に連れ出してくれた。
それは「不登校の親の会」の集まり。
親の会には、学区を超えて色んな家族がいた。
その会で、今の仲間と出会ったのだ。
山崎史朗と山崎雄介。この双子の兄弟に出逢った次の日から、僕の生活は激変。
外にほとんど出られなかった僕が、毎日外出するようになったのだ。
毎日一緒に遊んでいた。この2人と遊ぶためなら、不思議と外出は怖くなかった。
そんな怖さが常にあった。
夕方や昼休みの時間は、外に出られない。
そんな状態だった僕を、親がとある場所に連れ出してくれた。
それは「不登校の親の会」の集まり。
親の会には、学区を超えて色んな家族がいた。
その会で、今の仲間と出会ったのだ。
山崎史朗と山崎雄介。この双子の兄弟に出逢った次の日から、僕の生活は激変。
外にほとんど出られなかった僕が、毎日外出するようになったのだ。
毎日一緒に遊んでいた。この2人と遊ぶためなら、不思議と外出は怖くなかった。
仲良くなれたのは、不登校経験があるからではない。
ただ、お互いに触れてほしくない話をあえてする必要がなくて、気楽だったのだと思う。
今、仲間とぶつかることもある。
でも、お互いに尊敬しあっているから、思う存分ぶつかっていける。
この仲間になら、絶対大丈夫。信頼している。
ただ、お互いに触れてほしくない話をあえてする必要がなくて、気楽だったのだと思う。
今、仲間とぶつかることもある。
でも、お互いに尊敬しあっているから、思う存分ぶつかっていける。
この仲間になら、絶対大丈夫。信頼している。
親を支えてくれた「親の居場所」
親はいつから「不登校親の会」に行っていたのだろう。
僕の知らないところで、色々な場所に出向いていたのかもしれない。
不登校になって、最初はひどく動揺していた母。
そこから時間をかけて、「学校だけが全てじゃない」と僕の状況を受け入れてくれるようになった。
その変化を考えると、「親自身のサポーターの存在」は大きいと思う。
子どもを支える親を、支えてくれる場所。親だって一人の人間だから、子どもの変化やつまづきを目の前に、動揺せずにスパッと動くなんて、難しいと思う。親も誰かに頼っていいのだ。
僕の知らないところで、色々な場所に出向いていたのかもしれない。
不登校になって、最初はひどく動揺していた母。
そこから時間をかけて、「学校だけが全てじゃない」と僕の状況を受け入れてくれるようになった。
その変化を考えると、「親自身のサポーターの存在」は大きいと思う。
子どもを支える親を、支えてくれる場所。親だって一人の人間だから、子どもの変化やつまづきを目の前に、動揺せずにスパッと動くなんて、難しいと思う。親も誰かに頼っていいのだ。
学校に行かなくても、人生は大丈夫だから
いま僕が不登校だったことを思い返して悩むことはない。
でも、あの時の僕と家族は、全員しんどかった。義務教育が終わってホっとしたのも覚えている。
ただ、あの時間は、僕にとって、「自分や家族と向き合えた時期」。
あの数年間で、自分のことを良く知ることができた。
就職しないとあかん、学歴がないとあかん、外にでないとあかん・・・
そう思うから、しんどい。
僕らもそうだけど、自分たちの好きなことや得意なことで、少ないながらお金をもらって生きていく事はできる。
でも、あの時の僕と家族は、全員しんどかった。義務教育が終わってホっとしたのも覚えている。
ただ、あの時間は、僕にとって、「自分や家族と向き合えた時期」。
あの数年間で、自分のことを良く知ることができた。
就職しないとあかん、学歴がないとあかん、外にでないとあかん・・・
そう思うから、しんどい。
僕らもそうだけど、自分たちの好きなことや得意なことで、少ないながらお金をもらって生きていく事はできる。
だから、無理をして生きづらくなるなら、好きな事をのびのびとやっていけたらいいと思う。今の時代、そういう選択肢もあるのだから。
全国のお母さん、お父さんへ
お子さんのこと、ものすごく心配だと思います。
でも、心配な気持ちが「学校へ行ってほしい」「前みたいに友達と遊んでほしい」と、お子さんへの具体的な願いになればなるほど、お子さんはしんどくなってしまう。
「幸せになってほしい」という、根本の気持ちだけを伝えてあげてほしい。
講演ライブでの出会いを通して、子育ての根底にある想いは、「健康であってほしい」「幸せであってほしい」という事なんだと痛感しています。その部分を、勇気をもって伝えてあげてほしい。それだけで、ものすごく安心できるんです。
もう一つ。
親御さんも、自分自身の時間を大事にしてほしい。
心配で眠れないくらい不安な時もあるでしょう。
でも、お子さんのためにだけではなく、どうか自分自身を大切にしてください。
親御さんの活き活きしている姿や、余裕のある豊かな心に、子どもはホッとできるんです。
そんな親御さんと一緒なら、ゆっくりでも、きっとその子らしく進んでいきますから。僕がそうだったように。
でも、心配な気持ちが「学校へ行ってほしい」「前みたいに友達と遊んでほしい」と、お子さんへの具体的な願いになればなるほど、お子さんはしんどくなってしまう。
「幸せになってほしい」という、根本の気持ちだけを伝えてあげてほしい。
講演ライブでの出会いを通して、子育ての根底にある想いは、「健康であってほしい」「幸せであってほしい」という事なんだと痛感しています。その部分を、勇気をもって伝えてあげてほしい。それだけで、ものすごく安心できるんです。
もう一つ。
親御さんも、自分自身の時間を大事にしてほしい。
心配で眠れないくらい不安な時もあるでしょう。
でも、お子さんのためにだけではなく、どうか自分自身を大切にしてください。
親御さんの活き活きしている姿や、余裕のある豊かな心に、子どもはホッとできるんです。
そんな親御さんと一緒なら、ゆっくりでも、きっとその子らしく進んでいきますから。僕がそうだったように。
年間130本も講演ライブを行う八田さん。それでも、話す事やお客さんの表情がみるみる変わっていく姿に、慣れることはないという。
彼の言葉が「ギリギリの子」の心に響くのはなぜだろう。
それは「今、目の前にいる一人と真摯に向き合う」という彼の想いが声や姿、奏でる音を通して伝わっていくからなのかもしれない。
彼の言葉が「ギリギリの子」の心に響くのはなぜだろう。
それは「今、目の前にいる一人と真摯に向き合う」という彼の想いが声や姿、奏でる音を通して伝わっていくからなのかもしれない。