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[第1回]

5年間の不登校。きっかけは、同級生のイジメを「止められなかった」こと

3人組バンド「JERRYBEANS」のヴォーカル・ギターとして活躍されている山崎史朗さん。山崎さんの活動の原点は、幼少期に経験した不登校でした。そんなご自身の経験を振り返り、いま感じていることをお話していただきます。

不登校の経験を、今の子どもたちにつなげたい

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僕は現在、JERRY BEANSというバンドの一員として、各地の学校を回り「講演ライブ」をしている。

講演ライブとは、道徳の授業や特別授業の一貫などで学校に呼んでいただき、歌だけでなく僕たちの過去の経験や未来への思いを伝えるという、ライブと講演を合わせた活動だ。

「過去の経験」というのは、メンバー3人ともが経験した、不登校のこと。

バンドの中の役割でいうと、「想いを伝える役目」を担うことが多い。講演ライブでも、他の2人に見守ってもらいながら、生徒さんたちに気持ちを届けている。

話すのが得意というわけではないけれど、「今、困っている子どもたちに、届けたい」という思いが強いので、続けていきたいと思っている。

「ここから逃げ出したい…」同級生へのイジメを前に、何もできなかった自分

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僕が不登校だったのは、小学5年生から中学3年生までの間。高校には行っていない。

きっかけは、小学5年生のときに見たクラスのいじめ。女の子をクラスみんなでいじめていて、そのストレスが一番大きかったんだと思う。

いじめは突然始まった。女の子に向かって一人の男の子が、「歯並び悪いな~」と、酷い言葉を投げつけた。それを聞いたみんなは大笑い。その日からクラス全員が暗黙の了解のようにいじめを始めた。僕は怖くてどうすることもできなかった。

その子は、僕がかつて入院をして学校を休んでいた時に、とても親切にしてくれた子だったんだ。

「感謝してるのに、いじめをとめられない…」


「自分が次の標的になったらどうしよう…」という恐怖から、何も出来ずにいた。そんな自分にストレスが溜まるばかり。

クラスの友達が、女の子に聞こえるように悪口を言ったり、その子がケガするとあざ笑ったり…、人間の二面性を見たような気持ちになった。

その現実にどう対処したら良いのかわからず、ただただ怖かった。

怖い怖いと思いはじめたら、それが体の不調として現れだした。

それでも、親や先生に悩んでいるとは言い出せないでいた。とにかく逃げ出したくて、学校に行く時間になると、ベットの下に隠れて怯えていた時期もあった。

「逃げちゃいけない」、「行かなきゃいけない」という気持ちはあるのに、身体が動かない。そんな自分の状態が、自分でも理解できない。

混乱していたのだと思う。一番つらかったのは、みんなの登校する姿を見ることだった。

人との関わりの中で、じっくりと変化してきた

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不登校になり、学校に行けずに立ち止まっていた時期は、それでも僕にとってかけがえのない時間となった。

人生の中で壁にぶつかった時、我慢して根性で乗り越えるのも、もちろん大事だと思う。だけど、「立ち止まること」も同じくらい大切だ。

周囲の友達とは違った時間の流れの中で、自分らしく過ごせたことは、自分自身をちゃんと知るキッカケになった。本当に良かったと思う。

と、いうのは大人になった今だから言えることだけど(笑)

あの時の僕は、「自分は夢を見る価値もない人間だ」と思っていたし、「生きていても仕方ないし」という気持ちでいた。

だけど、沢山の人に出会って、手を差し伸べてもらって…。

人との関わりの中で、だんだんと感謝の気持ちを持てるようになり、「不登校」も僕の人生の大切な一部だったと受け止められるようになった。

今、未来が見えなくて真っ暗な日々を過ごしている人たちも沢山いると思う。だけどいつか、その経験があなた自身にとって大切な時間だったと思える日がくるはず。

僕はそう信じています。

今この瞬間だって、あなたは1人きりじゃない。

次回は

学校を休んでいたとき、家族に何とも言えない罪悪感を感じていたという山崎さん。

そんなとき、山崎さんを救ったお母さんの一言がありました。
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