困りごとを整理して、1歩前のステップから取り組もう

意外と手ごわい我が息子。

しかし就学までにスケジュールというものを「理解」し「意識」し「遂行」できるようにしておきたい。

そう思い、次の3つの困りごとに対応したスモールステップを考えました。

手順が長いと途中で意識が途切れてしまい、達成感も得られない
シンプルで短いタスクを何度も練習する

「リスト式」では、沢山の情報が一度に見えてしまうため読み解けない
タスクの概念がしっかり理解できるまでは「めくり式」を採用。

刺激が多い空間だと注意散漫になり集中が持続できない
数秒で終了する、机上での短いセッション形式から開始し、その間意識を集中させる。


さて、これらを何でトレーニングするか。

ここが実は一番重要で、題材は「朝飯前レベル」にしておくことです。

題材そのものが難しいと、「タスク表(見通し表/スケジュール)を使いこなす」という目的に取り組みにくくなってしまうからです。
とても簡単なことを、こちらのサポート無しで最後までスムーズに一人でできるようになってから、レベルを変えていくのが大切です。

息子は視覚優位で模倣が得意なため、ブロックの組み立て作業を採用しました。
ブロックを組み立てる手順を一枚ずつ写真に撮影し、それを100円ショップで売っているポケット式L版フォトファイルに入れました。
失敗の連続?!我が子が「タスク表」を使いこなせるようになるまで ~前編~の画像
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一枚めくって、写真を真似してブロックをくっつける。もう一枚めくって、写真を真似してブロックをくっつける。これが「めくり式」です。

この「めくり式」は大成功。
一度に見るタスクはひとつなので、集中しやすい様子でした。

一番最後に「できましたカード」を入れておき、完成したら「できました」という報告も促しました。完了報告が出来ることも大切だと思い、ついでにこれも一連の流れとして習得させておこうと思ったのです。

上手に完了させることが出来たら、大好きなグミを1つあげる、などご褒美を用意。楽しんでタスクを自主的に取り組めるようになると、様々な練習に繋がっていくのです。
失敗の連続?!我が子が「タスク表」を使いこなせるようになるまで ~前編~の画像
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次はいよいよ…

こうして、「リスト式」を一度あきらめ「めくり式」からスタートした息子。

「めくり式」に慣れた後は、いよいよ支援学校などで使われる「リスト式」へステップアップです。
この「リスト式」への移行は、長くなるので『後編』に書こうと思います。

みなさんも、ぜひ「めくり式」試してみてくださいね♪

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