「自分がされて嫌なことはしない!」が、逆効果だった息子の話

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凸凹兄妹にとって、ケンカはコミュニケーションの学びの時間。我が家の兄妹ケンカを通して見えてきた、親の関わり方と反省を綴ります。

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どこにでもある兄妹ケンカ

基本的に仲の良い我が家の子どもたち。

よくある兄妹パターンと同じく「優しい兄、強い妹」ではあります。

仲良く遊んでいるときはいいのですが、何かトラブルが発生すると妹が私のところへ言いつけにくるのです。

どうやら「大人に対処してほしい」というより「ただ聞いて欲しい」様子。「うん、うん、そうなんだ~」と聞いてあげるだけで遊びに戻っていきます。

毎回これで終わってくれたら良いのですが、実際には1日に何度も言い争いが起こっています。

お互いの凸凹が衝突していた

一応、子ども同士のトラブルでも双方にそれなりの理由があるわけで、聞いてみたところ、凸凹兄妹特有のつまづきがあることに気づいたのです。

兄も妹も、相手の気持ちの想像が苦手で「おせっかいの押し付け合い」が発生するのです。

例えば、何かに取り組んでいる妹を見て「あ、ここをこうやったら簡単にできるのにな」と思った兄がなんの断りもなく手を貸してしまい、妹の猛抗議にあう…。

これが、「相手も自分と同じ気持ちだ」と思っている兄、こだわりの強い妹の間で起こるため、それはもう大変な騒ぎ。引き離して別々に対応しなければ、興奮の渦と化してしまいます。(笑)
このときの二人の気持ちを考えてみてみます。

兄からすると、
親切=相手が喜ぶことのはずなのになぜ嫌がるのか?嫌がるべきではないから、怒った妹が悪い」

妹からすると、
「難しくても、とにかく自分のやり方でやり終えたい。なのに邪魔した兄が悪い」

そう整理したときにあることに気づきました。

これまで私は、「自分がされて嫌なことを自分がするな」「自分がされて嬉しいと思うことをしろ」と言い聞かせてきたのです。
兄にしてみれば、親の私が言い聞かせてきたことを、忠実に守った結果だったのです。

私の説明を忠実に取り入れてただけ…

私が教えてきた約束を守っていた兄。
褒めてあげるべきことをずっと叱ってきたことに気付き、本当に反省しました。

兄がまだ小さく、その特性に気づいていない頃は、私自身が親や先生から言われてきたような文言を並べてはよく叱っていました。

ただでさえ「なぜ?どうして?」を自分の中に落とし込めるまでは身につかないタイプの兄。

それを封じ込むかのように、「小さい子でも言い聞かせれば分かります。」という説を信じて、と数え切れないほどお説教をしてきたのです。

その結果、「こういうことされたら、お友達はどう思うかな?」と問えば、自動的に「いやだと思う。」と言うようになってしまいました。

このやりとりが、兄の中で単なるパターンでしかないと気づいた時、彼はすでに6歳。

そこから「こういう場合に、お友達はこんな気持ちだったから怒っているんだよ」と、本人に無理に問いただすのではなく1つひとつ説明してあげるようにしました。

人それぞれの感じ方があることを知り、納得してくれるようになったのは最近のことです。

一番の収穫は、親の気づき

では、先ほど挙げた「おせっかいの押し付け合い」は、親としてどのように対応してあげたらいいのでしょうか。

正直、9歳と5歳の我が家では、まだまだスムーズに解決することはありません。ただ、説明時には「例外がある」ということも付け加えるようになりました。

子どもの行動や言動から、子ども本人がまだ上手に説明できていない理由や気持ちを汲み取り、一度は受け止める。その後に、「あなたはこう思ったけど、相手はこう思った。他の人はまた違うかもしれない。」とゆっくりと伝えるようにしています。

我が家の子どもたちは、相手の顔色や空気感から読み取れるようになるまで、周りの子よりも時間がかかると思いますが、「人それぞれいろんな考え方や感じ方がある」ということを知っているだけで十分な気もしています。

何よりも、私自身が「子ども本人も私とは違う感じ方をしているんだな」と、再認識できたことに大きな意味があったと感じています。

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