「生きづらいと思ったら親子で発達障害でした」の著者、モンズースーさんに会ってきた!
ライター:発達ナビ編集部
Amebaブログでの漫画ブログ「生きづらいと思ったら親子で発達障害でした」がアメブロ総合1位を獲得、「発達ナビ」でも大人気連載中のコミックライター、モンズース―さん。5月26日にKADOKAWAから出版された書籍の発売を記念して、発達ナビ編集部がインタビューを行いました。
ブログ「生きづらいと思ったら親子で発達障害でした」
Amebaブログ「生きづらいと思ったら親子で発達障害でした」(アメブロ総合ランキング1位)の著書であり、「発達ナビ」でも大人気連載中のコミックライター、モンズース―さん。5月26日にKADOKAWAから書籍を出版し、反響を呼んでいます。
ブログと同名の著書『生きづらいと思ったら親子で発達障害でした』では、ブログで掲載済みのエピソードに約100ページの書き下ろしが加わり、息子さんお二人が生まれてからの育児の軌跡や、ご自身が発達障害診断を受けるまでの、紆余曲折の日々が描かれています。
モンズース―さんの出版を記念して、発達ナビ編集部で詳しいお話を聞かせてもらいました。
「せっかくADHDと診断がおりたのだから…」勢いで応募したのがブログの始まり
編集部(以下、編): 書籍出版おめでとうございます!いつも、「発達ナビ」での連載もありがとうございます。お会いできるのを楽しみにしていました。今日はよろしくお願いします。
モンズース―さん(以下、モ): ありがとうございます。こちらこそよろしくお願いします。
モンズース―さん(以下、モ): ありがとうございます。こちらこそよろしくお願いします。
編: もともとアメブロでも総合1位を獲得するほどの大人気ライターだったモンズース―さんですが、書籍を世に出してみての反応はいかがでしたか?
モ: そうですね…
発達障害というとなかなか公に出すには勇気がいるテーマなんですが、思った以上にポジティブな反応をいただいていて、嬉しいです。
編: それは嬉しいですね。発達障害と育児の話題をマンガでここまでリアルに描いた本は今までほとんどなかったので、反響が大きいのかもしれませんね。そもそもどうして、このようなマンガ連載を始めることになったのでしょうか?
モ: ぶっちゃけて言うと、職探しですね(笑)。
上の子も幼稚園でだんだん落ち着いてきて、下の子も保育園に入ってから2,3ヶ月が経ったころ、私にもだんだん時間が出来てきたので、働かなきゃなと思ってたんですよ。
ちょうどそのときに、KADOKAWAのコミックエッセイコンテストの存在をネットで偶然知って、〆切一週間前に慌てて書いて出したら、なんと通っちゃって…!
モ: そうですね…
発達障害というとなかなか公に出すには勇気がいるテーマなんですが、思った以上にポジティブな反応をいただいていて、嬉しいです。
編: それは嬉しいですね。発達障害と育児の話題をマンガでここまでリアルに描いた本は今までほとんどなかったので、反響が大きいのかもしれませんね。そもそもどうして、このようなマンガ連載を始めることになったのでしょうか?
モ: ぶっちゃけて言うと、職探しですね(笑)。
上の子も幼稚園でだんだん落ち着いてきて、下の子も保育園に入ってから2,3ヶ月が経ったころ、私にもだんだん時間が出来てきたので、働かなきゃなと思ってたんですよ。
ちょうどそのときに、KADOKAWAのコミックエッセイコンテストの存在をネットで偶然知って、〆切一週間前に慌てて書いて出したら、なんと通っちゃって…!
編: ご本人としても、「まさかの入賞」って感じだったんですね(笑)。それまで、お仕事としてイラストを描く経験はあったんですか?
モ: これまではほんとに趣味程度で、Pixiv(イラスト投稿サービス)にイラストを投稿することはあったんですけど、本格的なお仕事としては初めてです。
編: へー、そうだったんですか。未経験だけど、思い切って出してみたというわけなんですね。
モ: 自分なんか絶対無理だろうと思ってたんですけどね。
でも、ADHDの人の特性は、漫画家などクリエイティブな仕事に向いていると聞いたことがあって、せっかくADHDの診断を受けて自分のことがわかったんだから、思い切って挑戦してみようと。
入賞してからはKADOKAWAの担当の方にもついていただいて、アドバイスを受けながらブログを連載していきました。
モ: これまではほんとに趣味程度で、Pixiv(イラスト投稿サービス)にイラストを投稿することはあったんですけど、本格的なお仕事としては初めてです。
編: へー、そうだったんですか。未経験だけど、思い切って出してみたというわけなんですね。
モ: 自分なんか絶対無理だろうと思ってたんですけどね。
でも、ADHDの人の特性は、漫画家などクリエイティブな仕事に向いていると聞いたことがあって、せっかくADHDの診断を受けて自分のことがわかったんだから、思い切って挑戦してみようと。
入賞してからはKADOKAWAの担当の方にもついていただいて、アドバイスを受けながらブログを連載していきました。
辛いことも楽しいことも、全部さらけ出す。私もそんなブログに支えられた1人だから。
編: 自分と子どものこと、しかも発達障害のことをここまで赤裸々に書くってなかなか勇気がいることだと思うのですが、どうしてこのテーマで書こうと思ったのでしょう?
モ: 確かにそうなんですけど、
私自身が一番辛い時にも、そういうブログに救われた経験があるんですよね。「もう、育児を投げ出したいぐらい辛い!」っていう、どん底な時期も含めてさらけ出しているブログに出会って。
「こんなに辛いのはわたしだけじゃないんだ」って思えることで楽になれる人がいるなら、自分も、楽しいことも辛いことも正直にさらけ出して書いていこうって思ったんです。
モ: 確かにそうなんですけど、
私自身が一番辛い時にも、そういうブログに救われた経験があるんですよね。「もう、育児を投げ出したいぐらい辛い!」っていう、どん底な時期も含めてさらけ出しているブログに出会って。
「こんなに辛いのはわたしだけじゃないんだ」って思えることで楽になれる人がいるなら、自分も、楽しいことも辛いことも正直にさらけ出して書いていこうって思ったんです。
編: なるほど…モンズースーさん自身も、辛い時期に先輩たちのブログに救われ、支えられてきた経験があってこそなんですね。
モ: はい。特に、発達障害の子の育児の中で一番大変な時期は、支援につながるまでの0〜3歳までの間だと思います。
なのでこの本では、0〜3歳の育児をしている保護者に向けて、そこまでの過程を詳しく描きました。
編: 確かに、0〜3歳までの期間は大変ですよね…ただでさえ初めての育児でわからないことだらけなのに、お子さんの特性が強いと、周りとも全然様子が違って、もうどうすれば良いんだっていう…
モ: そうですね、本当に。上の子が1歳の頃は私もほとんど寝られない日が続いていました。
モ: はい。特に、発達障害の子の育児の中で一番大変な時期は、支援につながるまでの0〜3歳までの間だと思います。
なのでこの本では、0〜3歳の育児をしている保護者に向けて、そこまでの過程を詳しく描きました。
編: 確かに、0〜3歳までの期間は大変ですよね…ただでさえ初めての育児でわからないことだらけなのに、お子さんの特性が強いと、周りとも全然様子が違って、もうどうすれば良いんだっていう…
モ: そうですね、本当に。上の子が1歳の頃は私もほとんど寝られない日が続いていました。
編: お子さんが大きくなるごとに毎度新たな試練がやってきて、本当に大変な日々だったと思います。ですが、本全体を通した読後感は、不思議と爽やかというか、前向きな気持ちにさせてくれるものでした。
モ: えー、そうですかぁ。
編: なんというか…モンズースーさん、とっても強い方なんだなって感じました。これだけ困難続きな状況のなか、「この子が好きだ」、「この子の母でありたい」って、一歩一歩足を踏み出されていて…
モ: えー、そうですかぁ。
編: なんというか…モンズースーさん、とっても強い方なんだなって感じました。これだけ困難続きな状況のなか、「この子が好きだ」、「この子の母でありたい」って、一歩一歩足を踏み出されていて…
モ: うーん、そうですね…
でも当時から頭のなかでこんなにはっきり言語化できていたわけでは決してなくて。もっとモヤモヤしていたものが、マンガを書くときに落ち着いて振り返ってみて、ようやくそう思えたっていう感じです。
世間的にも、障害のある子どものお母さんは「強い人」ってイメージを持たれやすいと思うんですけど、みんな最初から強いわけじゃないと思うんですよね。
私や他のママが特別強いってわけじゃなくて、どん底ネガティブな時期も含めて、みんな色々経験した末の強さなんだと思います。
編: 確かに、当時その瞬間瞬間は、ゆっくり考える余裕もなかったですよね。振り返ってみてようやく言語化できる、というのは育児に限らず、あると思います。
でも当時から頭のなかでこんなにはっきり言語化できていたわけでは決してなくて。もっとモヤモヤしていたものが、マンガを書くときに落ち着いて振り返ってみて、ようやくそう思えたっていう感じです。
世間的にも、障害のある子どものお母さんは「強い人」ってイメージを持たれやすいと思うんですけど、みんな最初から強いわけじゃないと思うんですよね。
私や他のママが特別強いってわけじゃなくて、どん底ネガティブな時期も含めて、みんな色々経験した末の強さなんだと思います。
編: 確かに、当時その瞬間瞬間は、ゆっくり考える余裕もなかったですよね。振り返ってみてようやく言語化できる、というのは育児に限らず、あると思います。