噂の「ペアトレ」参加してみたところ、息子へのイライラに変化が…!

ライター:みくたくママ
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長男は、ADHD・LD・アスペルガー疑いと言われています。
小さいころから、どんなにほめても「どうせぼくなんて…」とネガティブな彼に、「こんなにほめてるつもりなのになんで?」と親まで自信をなくし、イライラしてどなりつけてしまい、落ち込む日々…。
そんな私が変わったのは、「ペアレントトレーニング」で子どものほめ方・しかり方のコツを学んだからでした。

なんてダメな母親だろう…自己嫌悪がつづく子育て

長男は、小さなころから多動や衝動性があり、外に連れ出せば手を振りほどいて走りだし、あっという間に姿が見えなくなってしまいます。
  
「子どもができたら、いっぱいほめて可愛いがるんだ!」と夢見ていた私ですが、ほめる回数よりも増えるのは叱ってばかりの日々…。

それが影響したのか、幼稚園に入り集団行動や工作などの活動についていけずに自信をなくした息子は、

「どうせぼくなんかダメだもん…」「ぼくは最低だ~!!」

とネガティブなことを言って、泣いたり怒ったりすることが増えました。
 
「ほめてるつもりなのに…私がダメな親なの?こんなにいっしょうけんめいやってるのに!!」と、つのるイライラ…

「もういいよ、お母さん知らない!」「勝手にしなさい!」とキレてしまい、大泣きする長男を見て「私はなんてダメな母親なんだろう…」と親子2人で落ち込んでばかりいました。
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自分ばかりを責めていませんか?親子で自己肯定感を高めるために

受講の決め手は「こんな私が変われるなら…」

そんなとき、転機が訪れました。

長男がお世話になっている通級学級の先生が「ペアレントトレーニング講座」を開いてくれることになったのです。

ペアレントトレーニングとは、子育てのイライラを軽減、自分も子どもも楽しくできるヒントがたくさん詰まっている考え方を学ぶプログラムです。子育ての悩みを解決するコツや工夫を学び、家庭で実践できるよう、親をサポートしていきます。

ネガティブ思考な長男にイライラし、感情的に怒ってしまう日々に、ほとほと疲れ果てていた私。

「子どもを変えたければ、まず親が変わってみましょう!」という先生の言葉に、「こんな私が変われるなら…」と受講してみることに。

どうして私たち親子は変われたのか。

いまでも、ペアトレで学んだこと全てを実行できているわけではありません。

だけど、たった3つだけ、がんばって実践してきたことがあります。
参考: LITALICOジュニア-保護者さま向けサービス(ペアレントトレーニングとは)
https://junior.litalico.jp/parent-service/

無理なほめ言葉よりは「ありがとう」

買い物の様子
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ほめる時は、①具体的に ②ひとつひとつの行動に対して言うと教わりました。
子どもが宿題を終えたら、「宿題、自分から始められたね!」「丁寧に書けてるね!」「遊ばないで 最後までできたね!」という言い方に。
このように、1つひとつの行動を具体的に褒められると、子どもは「自分を見ていてくれた」ことが嬉しく、それが自信につながるのだそうです。

でも、

「自分が褒められてこなかったから、なんて言って褒めたらいいのかわからない」
「叱るところは山のようにあるけど、ほめるところなんて見つからない!」

という意見の保護者は私だけではありませんでした。

無理やり「えらいね~」と言っても、子どもの年齢によっては「何がえらいの?」「適当に言ってるんじゃないの?」と、心に届かない事もありますよね。
そんなときは頑張って無理して褒めるよりも「ありがとう」と言うようにしています。

感情的に「怒る」のではなく、冷静に「伝える」

「ほめるのが大事!」とはいえ、子どもにはダメな事を伝える必要があります。その時に私はついカッとなって感情をぶつけがちでした。

そんなときは
①目を見て ②短い言葉で、具体的に ③声のトーンを抑えてきっぱりと言い切るがポイントです。

「何やってるの!?ダメでしょう!前にもここでケガしたの忘れたの?あんたって子は…何回言えばわかるの?…(続く)」

よりも

「すぐに降りなさい。」
(降りたら)「ありがとう、あなたがケガしたらお母さん悲しいからね」


の方が伝わりやすいという事でした。

伝えるだけでなく「反応しない」というのも1つの方法でした。

ネガティブな事を言い続ける、という長男の困った行動が始まったら、私はその場を離れ読書でもするようにしました。
すると、落ち着かせようとあれこれ話しかけていたときよりも、気づいたら自分から切り替えて遊び始めている事も増えてきたのです。

指示のコツは「予告」「選択」「ブロークンレコードテクニック」

子どもの様子
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ゲームをやめて宿題させたいとき、もう寝る時間というとき、子どもに指示する機会は毎日たくさんありますが、これが1度で言うことを聞かないと、イライラして「ドカーン!」となります

①心の準備「予告する」
「あと5分で夕食よ」「あと3回で終わろうね」と終わりを伝える

②約束しても行動できないときは「選択させる」
「あと何回したら終われる?」「お風呂と宿題、どっちを先にする?」と、決める権利を与え、気持ちよく行動してもらう

ただし、「あと100回!」など受け入れられないような提案の場合は、

・「みんなお腹すいてるので、そんなに待てません」と親の事情を冷静に話す
・どうしても良い選択ができなかったら、「あなたのためにお母さんが選びます」と冷静に宣言する

の2つが重要です。

「ブロークンレコード(ぶっこわれレコード)テクニック」で伝える

子どもが言うことを聞かなかったり、屁理屈を言って気をそらそうとするときに、シンプルにただ指示を繰り返す方法です。

効果的にするためには、親は「穏やかに言い続ける」「言い方を変えない」の2つが重要でした。

私も、ブロークンレコードテクニックを使ううちに、自分の気持ちを抑えられるようになってきました。

ペアトレ4ヶ月間、辛いこともあったけど嬉しい変化が!

子どもの様子
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ペアトレの受講期間は、2週間に1度、約4ヶ月続きましたが、正直あきらめたくなるときもありました。

「変わりました!」と目を輝かせて報告する他のお母さんのエピソードを聞くたびに、「こんなの理想論だよ、うちの子には効かないんだよ…」といじけた気分になりました。ですが、受講を終えてしばらくたったころ、ふと気が付いたんです。

最近、カッとなってどなりつけることがなくなった自分がいる。そして、私だけでなく、子ども本人にも変化がありました。

通級の先生が、「最近、『ぼくなんか…』と後ろ向きな発言が減りましたね!それに、得意なこと、好きなことについて、うれしそうに話してくれるんですよ」と言ってくれたのです。
次ページ「まず始められるのは親自身が「自分を大事にすること」」

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