「私の支援は間違いだったかも…」先生がそう言った1冊の本とは
ライター:なちゃりん
障害告知と共に、「お腹の底からイライラが湧いてくるんだよね」と自分の気もちを表現しだした息子は、そのクールダウンに『本を読むこと』という手段を発見していきました。その時に見つけた一冊のワークブックから、息子は自分でコントロールすることを工夫するようになっていきました。
苦手な「感情のコントロール」のために、イライラしたら読書をする息子
息子は小4のころ、感情のコントロールがとても苦手でした。
ある日、家に1冊の本をランドセルに入れて学校へ持っていくようになりました。「番ネズミのやかちゃん」という本で、小さい時から読んでいたなじみのある本です。
その理由はさっぱりわからずにいたのですが、しばらくして、息子の支援級の連絡帳を見て謎が解けました。
先生からのコメントで、
「凄いですね~。自分の感情をコントロールすることを覚えています。イライラしたり落ち着かなくなった時に、番ネズミのやかちゃんを読むとクールダウンするのだと教えてくれました。素晴らしいことです。」と書いてありました。
本を見ていると落ち着くことを自分で発見したことに感心しました。私は、それなら「気持ちのコントロールが苦手な子どもに合った絵本はないかな?」と探し、1冊の本を見つけました。
ある日、家に1冊の本をランドセルに入れて学校へ持っていくようになりました。「番ネズミのやかちゃん」という本で、小さい時から読んでいたなじみのある本です。
その理由はさっぱりわからずにいたのですが、しばらくして、息子の支援級の連絡帳を見て謎が解けました。
先生からのコメントで、
「凄いですね~。自分の感情をコントロールすることを覚えています。イライラしたり落ち着かなくなった時に、番ネズミのやかちゃんを読むとクールダウンするのだと教えてくれました。素晴らしいことです。」と書いてありました。
本を見ていると落ち着くことを自分で発見したことに感心しました。私は、それなら「気持ちのコントロールが苦手な子どもに合った絵本はないかな?」と探し、1冊の本を見つけました。
自閉症のお父さんが綴るブログで見つけた1冊は、「子ども主体に学ぶ本」
これは、息子と同じ自閉症スペクトラムのお子さんを持つお父さんのブログで発見しました。毎日子どもと向き合うお母さんやお父さんからのリアルな情報は、専門書を読むより、すごいですね!
お子さんの「イライラ」に悪戦苦闘したお父さんが紹介していた、記入式のワークブック。これはきっと息子にも合うだろう、と思った私は早速購入!したものの…実際には全く目を通す暇がないまま放置していました。
そんなある日、ふと思いたって「この本良いらしいから、クールダウンしたいときに読んでみて」と、息子のランドセルに本を突っ込みました。
その日の連絡帳に「今日1日、『だいじょうぶ』の本をお借りしてもよろしいでしょうか」と先生からコメントがありました。
いきなり突っ込んだあの本、息子が読まずに先生に見せたのだろうか?何があったのだろう…?
その翌日、丁寧に封筒に入れて本は返却されました。
「目からうろこでした。私、今まで対応を間違えていたかもしれません。この本は子ども主体に考えられていて、考えされられる内容でした。早速明日から、〇君と一緒にワークに取り組んでみたいと思っています。」
と先生からのメッセージが書いてありました。「借りたい」というのは、そういう事だったんですね!
その日から、毎日学校でちょっとした時間に息子と一緒にワークに取り組んでくださいました。そして、息子が持ち帰ったワークブックを開いてびっくり!いっぱい書き込まれていました。
お子さんの「イライラ」に悪戦苦闘したお父さんが紹介していた、記入式のワークブック。これはきっと息子にも合うだろう、と思った私は早速購入!したものの…実際には全く目を通す暇がないまま放置していました。
そんなある日、ふと思いたって「この本良いらしいから、クールダウンしたいときに読んでみて」と、息子のランドセルに本を突っ込みました。
その日の連絡帳に「今日1日、『だいじょうぶ』の本をお借りしてもよろしいでしょうか」と先生からコメントがありました。
いきなり突っ込んだあの本、息子が読まずに先生に見せたのだろうか?何があったのだろう…?
その翌日、丁寧に封筒に入れて本は返却されました。
「目からうろこでした。私、今まで対応を間違えていたかもしれません。この本は子ども主体に考えられていて、考えされられる内容でした。早速明日から、〇君と一緒にワークに取り組んでみたいと思っています。」
と先生からのメッセージが書いてありました。「借りたい」というのは、そういう事だったんですね!
その日から、毎日学校でちょっとした時間に息子と一緒にワークに取り組んでくださいました。そして、息子が持ち帰ったワークブックを開いてびっくり!いっぱい書き込まれていました。
「本人のいない支援」「大人主体の支援」をなくしていけるように。
発達に特性を持つ子どもを取り巻く環境を整えることは、言葉ほど簡単ではないことも痛感しています。「環境」には「人」も入ってくるのです。
幸い、何より本人の思いを尊重し一緒に考えてくれる先生方に見守られ、息子は安心して学校生活を過ごせています。
この先生は、いつも子ども自身と相談して決めてくれる方でした。
学校行事の参加についてなど、大人が主体で考える事が多く、ともすれば本人の気持ちや感覚障害からくる辛さ・苦しさをも無視されてしまいがちです。
ですが、行事に参加するときには、息子のどんな行動が予測され、どうすれば本人がつらくないのか?「できた。がんばれた。」と自信に変えていけるにはどんな工夫があるか、考えてくれるのです。
幸い、何より本人の思いを尊重し一緒に考えてくれる先生方に見守られ、息子は安心して学校生活を過ごせています。
この先生は、いつも子ども自身と相談して決めてくれる方でした。
学校行事の参加についてなど、大人が主体で考える事が多く、ともすれば本人の気持ちや感覚障害からくる辛さ・苦しさをも無視されてしまいがちです。
ですが、行事に参加するときには、息子のどんな行動が予測され、どうすれば本人がつらくないのか?「できた。がんばれた。」と自信に変えていけるにはどんな工夫があるか、考えてくれるのです。
支援が必要な子の親でいると、ついそこに「親が望む知識と理解と支援」を求めてしまい、ほんのわずかなズレを感じて学校や先生とのコミュニケーションが上手くいかなくなることもあるかと思います。
それでも私は、「これはいいかも」「こんな方法はどうかな」と考えていることを、有りのままにお伝えし周囲の大人(先生方)に協力をお願いすると共に、子どもを蚊帳の外には絶対おかないよう心がけています。
小学校6年になり思春期に突入した息子は、まだまだ感情・行動のコントロールが苦手な場面もありますが、現在でも時々このシリーズに目を通しています。
自分の特性に向き合い、自己コントロールすることを覚えたのです。
「だいじょうぶ!きみならきっとできるよ!」私も時々口にしては、親子で自己暗示をかけています。
お子さんが障害を受容し、自己コントロールができそうな年齢になったらお勧めの本です。
それでも私は、「これはいいかも」「こんな方法はどうかな」と考えていることを、有りのままにお伝えし周囲の大人(先生方)に協力をお願いすると共に、子どもを蚊帳の外には絶対おかないよう心がけています。
小学校6年になり思春期に突入した息子は、まだまだ感情・行動のコントロールが苦手な場面もありますが、現在でも時々このシリーズに目を通しています。
自分の特性に向き合い、自己コントロールすることを覚えたのです。
「だいじょうぶ!きみならきっとできるよ!」私も時々口にしては、親子で自己暗示をかけています。
お子さんが障害を受容し、自己コントロールができそうな年齢になったらお勧めの本です。
子どものイライラは「気持ちをうまく言葉に出来ない」が原因かも?