ファミリーサポート(ファミサポ)とは? 育児に手が回らないパパママ必見のサービス内容、利用方法を紹介

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ファミリーサポート(ファミサポ)とは、地域で子育てを支え合う会員制のサービスです。仕事やプライベート...何かと忙しくて育児に手がまわらない!誰かに手伝ってほしい!と考えているパパ・ママには一つの選択肢になるかもしれません。この記事ではファミリーサポートの利用方法や受けられるサービス、実際利用した人の声などをまとめました。

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目次 ファミリーサポートとは? ファミリーサポートはどんなサービスがあるの? ファミリーサポートを利用するには? ファミリーサポートを利用してみて 発達障害がある子どもがいる家庭はファミリーサポートを使えるの? まとめ

ファミリーサポートとは?

ファミリーサポート(ファミサポ)とは、育児を手伝ってもらいたい「依頼会員」と、育児を手伝いたい「提供会員」が参加し、地域で子育てを支えあっていくサービスです。

厚生労働省が構想、設立を始めた制度で、平成26年度の調査によると、769市区町村がファミリーサポートを実施しています。平成27年度からは子ども・子育て支援新制度の開始に伴い、地域子ども子育て支援事業として位置づけられています。各市区町村が設立運営するファミリー・サポート・センターという組織がファミリーサポート会員の仲介や支援、講習の実施・運営などを行っています。
 
依頼会員になって、実際にサービスを受けられるようになると、保育施設や学校・学習塾までの送り迎えを提供会員にお願いしたり、保育施設の利用時間外・保護者が子どもを見れないときに代わりに預かってもらったりすることができます。また、発達障害がある子どもがいる家庭も、約8割のファミリー・サポート・センターが利用を受け入れています。サービスを利用することで育児の負担が軽減できる制度です。

ファミリーサポートはどんな人が利用しているの?

・子どもの対象年齢
各センターによって差はありますが、3ヶ月未満の乳幼児から、12~14歳の児童までを対象としているセンターが多数です。   
 
・会員数
一般財団法人女性労働協会が平成26年に調査したところ、提供会員が約20%、依頼会員が73%、提供会員と依頼会員どちらも登録している両方会員が約7%でした。ファミリーサポートは、依頼会員の数が圧倒的に多く、需要と供給がつりあっていないという現状にあります。
 
・会員の年齢
提供会員は、子どもが手を離れ、時間にも余裕がある60歳代が1番多く、50歳代、40歳代の順に続いています。依頼会員は30歳代が半分以上を占めていて、30歳代と40歳代を合わせると9割を超えています。
 
・性別
女性会員が約96%と大半を占めています。

・会員の条件
概ね成人であれば会員となれますが、自治体によっては家族構成(例:3歳未満の子どもがいる)によって協力会員として登録するのに制限が生じる場合などがあります。詳しくは最寄りのファミリー・サポート・センターにお問い合わせください。

ファミリーサポートはどんなサービスがあるの?

依頼会員がファミリーサポートで実際に受けられるサービスは、大きく分けて子どもの送り迎え、預かりの2種類です。会員どうしでの取り決めによってはどちらもお願いするという場合もあります。

送り迎え

・仕事があって保育園のお迎え時間に間に合わない
・時間がなくて子どもを習い事の場所へ送り迎えできない
・子ども一人での保育園~自宅間、学校~習いごと場所間の移動をさせることに不安を感じる


このような悩みをお持ちのパパ・ママにはぴったりのサービスです。中には送り迎え時の事故やケガを不安に思う方もいるかもしれませんが、各自治体はファミリー・サポート・センターの援助活動について保険をかけることを義務付けています。万が一の場合でもきちんと補償がされます。

預かり

・仕事があるから、保育施設・学校に子どもを預かってもらえない時間帯も誰かに子どもを見ててほしい
・急に病気になった、冠婚葬祭などが入ってどうしても子どもの面倒を見れなくなってしまった
・病児、病後児を預かってほしい(一部地域で実践中)
・早朝や夜間の緊急時預かってほしい(一部地域で実践中)
・たまには子どもを誰かに預けてリフレッシュしたい

こんな時、子どもを預かってくれる人がいたら…。と思うことってありますよね。各センター、そして依頼・提供会員の間で取り決めた範囲内であれば、預かりをお願いすることができます。預かりは提供会員の家に子どもを預ける、というケースが多いようです。その場合は提供会員自身の子どもと一緒に過ごすこともあります。
 
このように、どのように預かりをしてくれるかは提供会員ごとに変わってくるので、提供会員との事前顔合わせの時にしっかり相談しあうことが大切です。

ファミリーサポートを利用するには?

では、実際にファミリーサポートを利用するためにはどういった手続きが必要なのでしょうか。依頼会員・提供会員別に紹介します。

依頼会員として利用する場合

1.会員登録
お住まいの各市区町村のファミリーサポートセンターへ連絡をし、実際に出向いて会員登録を行います。登録説明会や個々での詳しい説明を受け、入会申込書や会員証などの書類に記入します。

ファミリー・サポート・センターを訪れ登録が終了しても、直後にファミリーサポートを受けられるという訳ではないので注意しましょう。

各ファミリーサポートセンターには託児所を設けているところも多く、事前の予約や申し込みをすれば利用できるので、まだ小さい子どもがいるパパ・ママも安心して登録手続きをすることができます。

お住まいの地域のファミリー・サポート・センターの連絡先などは、下記URLから簡単に探すことができます。
2.提供会員とのマッチング
ファミリー・サポート・センターのアドバイザーから提供会員を仲介・紹介してもらい、お互いが実際に顔を合わせて事前打ち合わせを行います。事前打ち合わせでは、依頼会員とその子ども(ファミリーサポートを受ける子ども)と提供会員で顔を合わせて行うケースが多いようです。

依頼会員と提供会員が実際に会い、子どもの様子や注意事項、活動の際の時間や料金の支払い方法など、サポートを受けるうえで決めなくてはならないことや気になることを話し合います。

3.ファミリーサポートの実施
前もって送り迎えやお預かりをしてほしい日時と内容をセンターに伝えます。活動後、提供会員へ料金を支払います。
 
料金は、自治体ごとに規定されています。東京都内ですと平日1時間あたりで800円が相場ですが、休日・年末年始の料金は自治体ごとに異なります。また、交通費や食費は別途のところが多いため、利用する市区町村のファミリー・サポート・センターへ必ず確認をとりましょう。

提供会員として利用する場合

1. 会員登録
利用しやすい各市区町村のファミリー・サポート・センターへ連絡をとり、会員登録後、活動に必要な事前講習を受けます。その市区町村に住む、子育てを助けたい!と思っている20歳以上の人であれば誰でも提供会員として受け入れてもらえるケースがほとんどです。

事前講習は、“安全・事故”、“保育サービスを提供するために”、“子どもの遊び”という3トピックに関して、5割以上のファミリー・サポート・センターが講習を行っています。とくに安全・事故に関しては多くのファミリー・サポート・センターが比重を置いて講習をしています。

2. 依頼会員とのマッチング
ファミリー・サポート・センターのアドバイザーから提供会員の仲介・紹介を受け、お互いが実際に顔を合わせて事前打ち合わせを行います。依頼会員の子どもと顔を合わせたり、依頼会員の細かな要望を聞いたり、提供会員自身がどのように活動するか説明したりします。

3. ファミリーサポートの実施
依頼会員からの依頼連絡がセンターを通して伝えられます。活動終了後、登録しているファミリー・サポート・センターへ、子どもの様子や託児時間などを記載する活動報告書を作成します。

ファミリーサポートを利用してみて

ここで実際にファミリーサポートを利用している人・利用したことがある人の声からファミリーサポートのメリットと注意点を紹介します。

■メリット
・保育園・小学校の学童保育などが預かってくれる時間外でも子どもをみてもらえる
・低料金
・事前打ち合わせ・保険加入という安心感
・ファミリーサポートを通じて地域でのつながりが生まれる
・提供会員自身に子どもがいる場合、遊び相手・友達づくりにつながる

■注意点
・提供会員と依頼会員・またその子どもとの相性が合わない場合もある
・提供会員にどんな人がいるかわからない、資格を持っている人に限ってはいない
・提供会員によって保育・子育ての質に差がある

依頼会員の声

残業の日や出張の日でも子どもを預かってもらえるので、安心して仕事ができます。この制度のおかげで仕事が続けられました。

出典:http://www.mhlw.go.jp/bunya/koyoukintou/pamphlet/dl/24a.pdf

メリットは、なんといっても料金が安いことです。民間シッターさんは1500円~2000円が相場ですが、うちの自治体は1時間800円です。
デメリットはとくに、登録するときに資格の有無を問わないので、どんな人がいるかわからないことですね。

出典:http://komachi.yomiuri.co.jp/t/2005/0609/043452.htm

うちは自宅で仕事をしているため自宅にファミサポの人に来ていただいています。子どもとの相性がバッチリの人やいつも子供に泣かれ
てばかりの人…さまざまです。いきなり当日に「風邪をひいたからお休みします」とメールをもらったりすると青くなります。

出典:http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1020269835

提供会員の声

関わっているお子さんの成長が見られます。今では家族ぐるみで交流もしています。とてもかわいくて毎回のサポートが楽しみです。

出典:http://www.mhlw.go.jp/bunya/koyoukintou/pamphlet/dl/24a.pdf

我が家は子どもがいるので同伴可でもよい人に依頼をしてもらいました。兄弟はうちの子とも遊び、親子でサポートしているかんじです。事前の打ち合わせではお母さんからかなり人見知りをして心配、と聞いていましたが、最初だけで兄弟ともすぐに慣れました。これから申し込みされるのなら、サポーターさんにはお子さんのことは詳しく教えてあげるとよいと思います。

出典:http://komachi.yomiuri.co.jp/t/2005/0609/043452.htm

ファミリーサポートのお仕事は保育園の送迎に間に合わない家庭に代わって、送迎にいったり…感染症系の病気で保育園や幼稚園を休ませるけど 仕事の方もどうしても休めないとか…理由が理由なので、預かる時間も早朝か夕方から夜にかけてだったり…病気の預かりの場合は急な依頼のときもあるそうです。

出典:http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1154045156

発達障害がある子どもがいる家庭はファミリーサポートを使えるの?

障害がある子どもがいる場合のファミリーサポート

障害がある子どもがいる家庭の援助を受け入れているファミリー・サポート・センターの割合は約82%です。非常に多くのファミリー・サポート・センターが、障害がある子どもの受け入れをしていることがわかります。

障害の種類としては、多い順に
・自閉症スペクトラム症/自閉症スペクトラム障害(および自閉症、アスペルガー症候群)
・知的発達症/知的発達障害
・注意欠如・多動性症/多動性障害
・ダウン症候群
となっていて、さまざまな障害がある子どもの受け入れを行っていることがわかります。

受け入れ家庭の子どもの年齢は、割合が多い順に6~9 歳(小学校低学年)、3~5 歳、10~12 歳(小学校高学年)と、3~12歳が大半を占めていますが、16 歳~18 歳といった高校生以上の年齢の預かりも、少数ながら行われています。

サービス内容

障害がある子どもがいて、ファミリーサポートを使用している会員が受けているサービスは、件数が多い順に学校や保育施設、社会福祉施設等への送り迎え、放課後児童クラブや自宅への送り迎え、学校の放課後の子どもの預かりとなっています。預かりよりも送り迎えをお願いする依頼会員が多いようです。

ここで注意すべきことは、提供会員は障害に関しての専門家ではないということです。

障害がある子どもの送り迎えやお預かりを依頼する場合は、提供会員・依頼会員の間でより綿密な事前打ち合わせやコミュニケーション、お互いの理解を大切にしましょう。

まとめ

ファミリーサポートは子育てへの手助けを求めているパパ・ママの心強い味方です。子育て支援に関するサービスはさまざま登場していますが、地域でのつながりが薄れている今、ファミリーサポートを利用することで、ご近所に子育てに関して頼れる人ができるということはとても心強いですよね。メリットと注意点をきちんと理解した上で自分の子育てに取り入れてみることも一つの手かもしれません。
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