パニック障害(パニック症)の治し方、処方される薬は?
パニック障害(パニック症)の治療を受けるまでの流れ
・問診など
不安の度合い、日常生活や仕事など、またどのように育ってきたか(成育歴)を質問し、情報はカウンセリングなどの治療に生かします(守秘義務に基づく)。
・体の病気がないか調べる
内科的な検査をして異常がないか、脳波や脳の画像検査を行う場合もあります。
・問診・パニック発作の確定
発作ではどんな症状があらわれたか、どんな状況でおこったか、発作の前後の状況などを詳しく聞いて「パニック発作の診断基準」と照らし合わせ、確定診断を行います。
・パニック障害(パニック症)の診断
パニック発作の確定診断があれば、次は「パニック障害(パニック症)の診断基準」と照らし合わせます。「症状が1ヶ月以上ある」「予期不安がある」などを調べ、場合によってはほかの不安障害などによらないか調べることも必要になります。
・広場恐怖の有無
「広場恐怖の診断基準」に照らして、広場恐怖があるかどうか調べ、あれば治療法を検討します。
不安の度合い、日常生活や仕事など、またどのように育ってきたか(成育歴)を質問し、情報はカウンセリングなどの治療に生かします(守秘義務に基づく)。
・体の病気がないか調べる
内科的な検査をして異常がないか、脳波や脳の画像検査を行う場合もあります。
・問診・パニック発作の確定
発作ではどんな症状があらわれたか、どんな状況でおこったか、発作の前後の状況などを詳しく聞いて「パニック発作の診断基準」と照らし合わせ、確定診断を行います。
・パニック障害(パニック症)の診断
パニック発作の確定診断があれば、次は「パニック障害(パニック症)の診断基準」と照らし合わせます。「症状が1ヶ月以上ある」「予期不安がある」などを調べ、場合によってはほかの不安障害などによらないか調べることも必要になります。
・広場恐怖の有無
「広場恐怖の診断基準」に照らして、広場恐怖があるかどうか調べ、あれば治療法を検討します。
パニック障害(パニック症)の2つの治療方法、パニック障害(パニック症)に処方される薬や精神療法について
パニック障害(パニック症)の治療には、主に薬物治療と精神療法の2つがあります。症状や状態によって飲む量や薬の組み合わせを調整していきます。
◆薬物療法
パニック障害(パニック症)に処方される薬にはパニック発作を抑える抗うつ剤と精神を安定させる抗不安剤があります。
パニック障害(パニック症)の症状には、ほとんどの種類の抗うつ薬が有効であるといわれています。
アルプラゾラム®などの抗不安剤(ベンゾジアゼピン系薬剤)は、抗うつ薬と比べてすぐに効果があらわれやすい特徴がありますが、薬物依存になる可能性があるほか、副作用として眠気、協調運動障害、記憶障害、反応の鈍化などが起こりやすくなるといわれています。
薬物療法により発作が起こらなくなったり、発作が起こる回数をかなり抑えられることがあります。しかし、平行して精神療法を行わず服薬のみになってしまうと「薬があると安心(逆にいえば、薬がないと不安)」で薬が手放せない状況に陥り、根本的な改善を妨げることがあります。また服薬を止めてしまうとパニック発作が再発することも多く、長期間の服用と平行して精神療法を行うことが必要になります。
◆精神療法
カウンセリングなどを中心とした精神療法と共にストレスへの対処を中心に治療します。特に、支持療法を中心に行うことが多いです。支持療法とは、医師や心理士が本人の話を聞いて、医師や心理士と信頼関係を築きながら、自尊心や自信、適応力を身につけていくことを目指す治療法です。
そのほかにも補助的に認知療法などを取り入れる場合があります。
◆薬物療法
パニック障害(パニック症)に処方される薬にはパニック発作を抑える抗うつ剤と精神を安定させる抗不安剤があります。
パニック障害(パニック症)の症状には、ほとんどの種類の抗うつ薬が有効であるといわれています。
アルプラゾラム®などの抗不安剤(ベンゾジアゼピン系薬剤)は、抗うつ薬と比べてすぐに効果があらわれやすい特徴がありますが、薬物依存になる可能性があるほか、副作用として眠気、協調運動障害、記憶障害、反応の鈍化などが起こりやすくなるといわれています。
薬物療法により発作が起こらなくなったり、発作が起こる回数をかなり抑えられることがあります。しかし、平行して精神療法を行わず服薬のみになってしまうと「薬があると安心(逆にいえば、薬がないと不安)」で薬が手放せない状況に陥り、根本的な改善を妨げることがあります。また服薬を止めてしまうとパニック発作が再発することも多く、長期間の服用と平行して精神療法を行うことが必要になります。
◆精神療法
カウンセリングなどを中心とした精神療法と共にストレスへの対処を中心に治療します。特に、支持療法を中心に行うことが多いです。支持療法とは、医師や心理士が本人の話を聞いて、医師や心理士と信頼関係を築きながら、自尊心や自信、適応力を身につけていくことを目指す治療法です。
そのほかにも補助的に認知療法などを取り入れる場合があります。
認知行動療法(CBT)とは?メカニズムや形式、体験談まとめ【専門家監修】
パニック障害(パニック症)と併存症
パニック障害(パニック症)は、不安症群(特に広場恐怖症)、双極性障害(双極症)、うつ病などと併存することあります。
この章では、広場恐怖症、双極性障害(双極症)、うつ病との関わりを解説します。
この章では、広場恐怖症、双極性障害(双極症)、うつ病との関わりを解説します。
広場恐怖症とパニック障害(パニック症)の関わり
広場恐怖症とは、大きな不安に襲われたときに「すぐに逃げられないかもしれない」「誰も助けてくれないかもしれない」と強い恐怖抱き、その状況を回避しようとする精神疾患です。広場恐怖症を発症する前にパニック障害(パニック症)を発症している人が多くいることが分かっています。
双極性障害(双極症)とパニック障害(パニック症)の関わり
双極性障害(双極症)とそのほかの精神疾患が併存することは多く、特にパニック発作を併発することが多くあります。
うつ病との関わり
調査によって併存する割合にばらつきはありますが、パニック障害(パニック症)とうつ病を併存することがあることが分かっています。
パニック障害(パニック症)と発達障害との関わり
ASD(自閉スペクトラム症)やADHD(注意欠如多動症)の併存症としてパニック障害(パニック症)を含む不安症群の症状があらわれる場合があります。
また、厚労省の調査では、大人になってから発達障害があることが分かったという人が多くいることが分かりました。自身に発達障害があることに気がつかないまま生きづらさを抱え、二次障害としてパニック障害(パニック症)を併発することがあります。
また、厚労省の調査では、大人になってから発達障害があることが分かったという人が多くいることが分かりました。自身に発達障害があることに気がつかないまま生きづらさを抱え、二次障害としてパニック障害(パニック症)を併発することがあります。