子どもの指差しは言葉の発達と関わりがあるの?指差しをしないときの原因や引き出す工夫、相談先まとめ

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子どもの1歳半健診では、「指差し」が出ているかどうかを確認されます。指差しって子どもが育つためにそんなに重要なの?という疑問のある方もいらっしゃるかもしれません。指差しは「ことばの前のことば」といわれており、コミュニケーションのための大切なしぐさです。ここでは、指差しの種類や、出ないときの原因、生活の中でできる工夫についてお伝えします。

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発達障害のキホン
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目次 「伝えたい!」子どもの指差しが言葉につながる 身につける力とともに変わる指差しの意味 指差しの習得とともに育つ、「共有する」力 指差しが出ないときに確認したい4つのポイント 指差しが出ないことと、発達障害の関連はあるの? 指差しを引き出すための工夫 指差しが出なくて心配なときは、専門機関に相談してみましょう まとめ

「伝えたい!」子どもの指差しが言葉につながる

「指差し」とは、興味のあるものや、欲しいものに対して人差し指を向ける子どもの行動です。指差しの仕方は、子どもによりさまざまで、子どもによっては人差し指ではなく中指を使ったり、手全体を使ってものを指し示したりする場合もあります。

指差しには、子どもが育っていく上で大変重要な役割があります。

まだ十分に言葉を話すことのできない子どもにとって、指差しは大切なコミュニケーションの道具です。指差しは、発語と深いかかわりがあります。言葉が出る前から始まるので、「ことばの前のことば」と言われる場合もあります。

指差しは、子どもがさまざまな力を獲得したことを示す目印となります。例えば、何かに興味をもつ力や、共感する力、他人の意図を読み取る力などです。

相手と目を合わせて笑う、という二者間の関係しか持つことのできなかった子どもは、指差しを使って「自分と相手ともうひとつ」という三者の関係を持てるようになります。そのような関係の広がりは、その後の子どもの育ちにも大きく関わってきます。
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指差しは言葉の育ちの中のひとつのステップです。
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身につける力とともに変わる指差しの意味

子どもは生まれたその瞬間から、さまざまな力を身につけていきます。指差しが出始めてからも、子どものコミュニケーション力は育ち、それととともに、指差しの種類も増えていきます。

あまり細かい分類にこだわる必要はありませんが、指差しのステップについて知っておくことで、子どもが指差しをしたときに、どのような力を身につけているのかを知る手がかりになります。

指差しの前のサイン

赤ちゃんを抱っこして「○○だよー」と声をかけると、大人が視線を向ける物に自分も目を向け、一緒に見ることがあります。これは、相手が興味を持っている方向を察して、その方向には何かがあると推測する力が身についたことのサインです。これができるようになると、もう少しで指差しが出るようになります。

自発の指差し

自分の興味関心のあるものを見つけたときに指をさすことを、「自発の指差し」といいます。それまでは「相手と自分」という2つの関係だけで満足していた子どもが、周囲の環境や物に対して関心をもつようになると、この指差しが出るようになります。

要求の指差し

自分の欲しいものに対して「あー」などと声を出しながら、しきりに指をさすことを、「要求の指差し」といいます。

感動の指差し

子どもが自身の興味のある物を見つけたときや心を動かされたときに、指差しを使って、「僕の好きなものがあるよ!見て!」と大人に教えることを、「感動の指差し」といいます。このとき子どもは、「あー」「うー」などと声を出したり、大人のほうを見たりしてアピールをします。叙述の指差しや定位の指差しとも呼ばれます。

感動の指差しをするとき、好きなものという「対象」を相手と「共有する」力を身につけている状態だといえるでしょう。その説明については下に述べます。

応答の指差し

「○○はどれ?」と聞かれたときに、その答えを指すことを、「応答の指差し」といいます。これができる頃には、「~持ってきて」などの言葉による簡単な指示を理解して行動できるようになります。

対象物が目の前にないときにも、そちらの方向を指差すことができるようになります。例えば、「お母さんはどこ?」と聞かれると、目の前にいない母親の方向を指差すなどです。

指差しの習得とともに育つ、「共有する」力

子どもは、人や物などの他者とのかかわりの中で育っていきます。

乳児期のはじめの段階では、「物と自分」、「大人と自分」という2つの関係でしかやりとりをすることができなかった子どもは、やがて「自分と大人ともうひとつ」というように3つの関係をつくることができるようになります。
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例えば、大人と子どもの前にバナナがある光景を考えてみましょう。大人がバナナだね、と言いながらその方向を見ます。すると、子どもは大人が見たのと同じようにバナナを見ます。

ここで、バナナを中心として、「大人」「子ども」「バナナ」という三角形ができます。大人の目と子どもの目が、同じバナナに注目している状態です。これを「三項関係」といい、子どもが発達しているかどうかを見るときの大切なパラメーターとされています。

感動の指差しをする頃には、この三項関係が成立している状態です。「あっ、ちょうちょがいたよ」と言うかのように指差しを使い、自らの心を動かされたものを大人と共有しようとします。他の人と何かを共有することで、その子どもの世界はより広がりを持つようになります。

指差しが出ないときに確認したい4つのポイント

乳幼児健診の検査項目にもあるように、指差しは子どもの発達を確かめるための指標とされています。この記事を読んでおられる方の中には、1歳半健診などでお子さんの指差しが出ないと指摘され、心配されているご家族もいるのではないでしょうか。

先ほどの章で、指差しが出るために必要な力について述べました。さまざまな力が獲得されてこそはじめて出る指差しですが、この章では、指差しが出ないときに確認したいポイントについてお伝えします。

聴覚機能に問題がないかどうか

聴覚機能に問題がある場合には、音がよく聞こえていないために、相手からの呼びかけに応じる指差しが出ないということが考えられます。

聴覚機能に問題がある場合には、聞こえを改善する治療のほかに、視覚的な手段を使ったコミュニケーションをとる方法についてサポートを受けるといった対応が望まれます。

1歳半、3歳の乳幼児健診のときにも、耳の聞こえのチェックが行われますが、耳の聞こえは家庭生活の中で見つかることも多いです。心配なときには、以下のチェックリストを参照して、聴覚に問題がないか確認してみるとよいでしょう。

大人が指をさした方向を見るかどうか

お子さんが指差しをできず悩まれている方は、大人が指をさした方向を見るかどうかを確認してみましょう。

これは、相手が「そちらの方向を見ている」という意図を感じ取って、大人が見る視線の先に何かがあると期待する力です。言いかえれば、相手が何に関心をもっているのかを理解する力です。この力がある場合には、大人が指をさした方向に目を向けたり、大人が見ている方向を同じようにして見ることができます。

この力がまだ弱い場合には、大人が指をさしたとき、大人の指のさす方向に目を向けずに、指そのものを見たり、大人が何かを見ているときにも、それに気がつかなかったりします。

何かを発見したときに相手のほうを見るかどうか

子どもが何かを発見したり、何かに興味関心をもっているときの行動に注目してみましょう。

自分の興味関心のあることを他の人に伝えたいという気持ちが指差しとなって現れます。しかし、子どもの中に「相手に何かを伝えたい」「相手と何かを共有したい」という気持ちが弱いと指差しが出ないことがあります。

言葉の意味の理解ができているかどうか

言葉の意味の理解が弱い場合には、「りんごはどっち?」など相手からの呼びかけに対して応じる指差しが出ないことがあります。

子どもが、身の回りの言葉をどれくらい理解できているかどうか、生活の中で注意してみてください。例えば、子どもの興味関心のあるおもちゃや絵本、食べ物などを「持ってきて」などと簡単な指示をして、子どもの反応を見てみるとよいでしょう。そのときに、実際に何かを持ってきたり、探す素振りをする場合には言葉の意味は理解できていると考えられます。

指差しが出ないことと、発達障害の関連はあるの?

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