さまざまな誘惑や犯罪に巻き込まれないよう、私の経験から知ってほしいこと

私が娘に望むことは、

●自分は唯一の大切な存在であると知ること
●自分を傷つけるものに対しては「No!」と意思表示できること


です。

そう確信しているのには理由があります。

同じアスペルガーと診断を受けている私は自己肯定感が低く、自分のことが大切な存在だと意識したことがありませんでした。
そして性被害に遭っても、なかなか「自分はひどいことをされたのだ」と意識できず、「私の勘違いなのかな?」と思っていました。

その場でとっさに逃げられなかったり、その後も「考え過ぎなのかな…」と自分の考え方のせいにしたりし、その結果フラッシュバックに悩まされるようになったからです。

娘には、私と同じ苦しみを味わってほしくはありません。

子どもが自分の身を自分で守れるように。CAPのススメ

性のハナシ、大人からどうやって教わりたい?不登校の娘の答えは…の画像
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10248002647
フラッシュバックに悩んだとき、私が受けたのがCAPというプログラムでした。
その内容は、

●自分の大切さを知る
●自分を守るためのにはどうしたらいいのかを知る


というものです。それまで「自分を尊重する」ということを知らなかった私ですが、プログラムを受講後は「私は尊重されていいんだ」ということを知りました。

人にはそれぞれ人権があり、自分を犠牲にしてまで周囲のために頑張らなくてもいいんだということを理解できるようになったのです。
CAPには知的障害を持った子どもたちのためのプログラムもあります。

もし、私が子どもの頃にこのプログラムに出会っていたら、性被害に遭ってもすぐ大人に相談できたと思います。また、逃げるための実践的な訓練もあるので、防げていた被害もあるでしょう。

娘にもいずれ、また全ての子どもたちにもぜひ体験して欲しいな、と思っています。
子どもワークショップでは、最初に「権利」(基本的人権)について学びます。「生きるために絶対に必要なもの」と説明します。さらにその中でも特に大切な“子どもの特別に大切な3つの権利「Safe(安心)、Strong(自信)、Free(自由)」“について学びます。

大切な自分を守るための行動の選択肢は、「No(イヤという)」「Go(その場を離れる)」「Tell(誰かに話す)」です。自分は大切な存在と思う感覚(人権意識)があってこそ、「いや」と感じることができ、自分を守るための行動を選ぶことができるのです。
出典:http://cap-j.net/program/pillar
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