「変な自分」が好きになる!子どもたちの探求心をカタチに変える「a.school」の学び場って?

ライター:岩田拓真
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「普通な自分」「変な自分」。いろいろな自分と向き合いながら、”マイノリティ”というテーマを探究する。そこで生まれた想いを伝えるために、子どもたち自身がメディアをつくって発信する。そんなちょっと変わった授業を行う学習塾があります。なぜそのような授業を行っているのか、子どもたちがマイノリティを探究したらどうなるのか、そのストーリーをお伝えします。

はじめまして。「a.school」(エイスクール)の岩田です。
「a.school」岩田拓真
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私たちは、「ワクワク学ぶ人を増やしたい」というビジョンを掲げ、そのための学びの環境づくりをしている会社です。具体的には、補習塾でも進学塾でもない、探究型の学習塾 「a.school」(東京・文京区)の運営や、全国の学校や学習塾のサポートを行っています。
はじまりの学校「a.school」
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あなた(のお子さん)は普通ですか?変ですか?

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突然ですが、あなた(のお子さん)は普通ですか?変ですか?

小学生や中高生の頃、クラスの中で「自分だけ、なんかちょっと違うな」と感じたことのある人、「おまえは変だ、おかしい」と直接言われた経験がある人、さらにそういったことを理由にいじめられた人まで含めると、実は少なくないのではないでしょうか?

私自身も小学生の頃、喜怒哀楽が激しく、何かに没頭すると全く周りが見えなくなるタイプだったため、クラスメートと一緒に同じペースで活動することが苦手で、和を乱しては「変なやつ」扱いをされてきました。言葉で言われてショックだったこともありますが、それ以上にあの時の私を見る同級生の目は忘れられません。

好きなことをやっているだけなのに、まわりとぶつかっていた少年時代

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当時の私としては、ただ素直に「好きなことや興味のあることを思い切りやっているだけなのに、なんで止められたり笑われたりしないといけないの?」と思っていました。先生や同級生の目線で考えることはできず、かといって自分のことを適切にコントロールすることもできず、悶々としていました。喧嘩ばかりして親を困らせることも多かったです。

喧嘩をして問題を起こしたのは私自身だし、「◯◯したらだめでしょ」という先生の指摘にはある程度納得できる部分もあったのですが、そもそも「ちょっと変だと言われる自分」が、「クラスという小さな社会」の中でどう毎日を過ごしていけばいいか、自分の何が悪くて何を改善すればいいかわからず、不安やイライラはなかなか解消できませんでした。

「変な自分」が好きになる。支えてくれた人と背中を見せてくれた人

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子どもの頃に苦しんできた、「変(他の人との違い)」であること。けれど、実は今「変だね」と言われると少し嬉しい自分がいます。

没頭して考える姿勢は今の仕事に活かされているし、「変」だということも含めて私のことを理解してくれている人が多いからです。そして、何より「変」な自分が好きでもあります。
詳細は省きますが、私自身が「変」との戦いを乗り越えられたのは、何をしても最後は味方でいてくれた母親や、世界で活躍する「変な人たち」のおかげです。スティーブ・ジョブズ、イチローといった有名人から、中高の先生や大学の先輩まで、色んな人に背中を見せてもらいました。

特に、小学生の時に出会った個別指導塾の先生に言われた「君は数学の才能がある。この問題解いてみない?難しいよー」というセリフは今も心に残っています。その後たくさんの難問を私にぶつけて、数学への興味や数学力を伸ばしてくれました。理系の大学院生で、知的好奇心の強い先生でした。
こういった自分自身の小さな経験から、

「変なところ(=ユニークな個性)を潰されてしまう子どもを減らしたい」
「人それぞれの変なところを理解しあい、活かしあえる学習環境がつくれたらいいな」
と、思うようになりました。

それが、今のa.schoolの活動にもつながっています。
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