子どものいじめ、解決を困難にしているものとは

いじめ問題の解決を困難にしているのは、「証拠がない」ことに尽きます。

今のいじめで一番多いのは、教師や親など大人の見ていないところでの、言葉の暴力や無視などの精神的ないじめです。

暴力を受けたのなら、体に傷が残ります。ノートや文房具など持ち物を壊されても証拠が残ります。けれども、言葉による暴力は証拠がありません。

これを解決するためには、冷静な文書化が必要です。

「子どもからの聞き取り+証拠集め」を通して、以下のような「事実」を文書にまとめていくのです。

・いつ、誰が、どこで、どのようないじめをしたのか
・加害者は一人か、複数か。その名前は
・それを目撃していた子どもはいるのか。いたら、それは誰か
・具体的にどんなことを言われたのか
・具体的にどんなことをされたのか
・怪我をさせられたことはあるのか
・子どもはどう感じているのか
・学校や担任の対応はどうだったのか


時系列に従い、いつ、誰が、どこで、どのようないじめをしたのか。加害者は1人か複数か、それは誰なのか(実名)、怪我はないか、いじめられてどう感じたか…などを子どもから聞き取り、先ず文書にすることが大切です。

そして、いじめを周りで見ていた友達が居ないかどうか子どもに聞き、怪我をしていたら病院で診断書をもらい、物を壊されていたらその証拠写真を撮る等、客観的な証拠を集めることも有効です。

そのあとに、いじめ被害の客観的な事実をもとにして担任に連絡をし、担任や校長と話し合います。

その際に、可能であればいじめ加害者とその保護者にいじめ事実を認めてもらい、心から反省と謝罪を求めることが、いじめ再発防止には大切です。加害者の心からの謝罪が、被害者の心を復活させる大きなポイントになります。

また学校側にも、いじめ再発防止を要望書として提出することをお勧めします。
この話し合いで、学校側がこちらの要望に応じない場合には、教育委員会や警察、法務局、議員、マスコミに、いじめ被害事実を訴えることも視野に入れてみましょう。

子どもをいじめから守るために一番大切なこと。それは…

子どものSOSサインに気づくには?いじめ早期発見・早期解決のために覚えておきたいことの画像
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=28174005689
ここまでの対応を現実のものとするために、保護者の方の“決意”が求められます。それは、

「もし、いじめられていても、いじめられているあなたは決して悪くない」
「何があっても、必ず、あなたを命をかけて守る!」

というものです。

この決意とその後の行動を実は、他でもない、いじめで傷ついた子どもが、じっと見ています。その真剣な決意とその後の学校との交渉の姿で、愛されていることを実感するのは、いじめで傷ついて、自信を失った子供なのです。その愛されているという実感が、いじめで傷ついた心から復活する鍵の一つとなります。

ですが、保護者の方も、決して、一人ではありません。一人で、戦わないでください。

悩まないでください。そのために、私たち、いじめから子どもを守ろうネットワークは存在しています。一本の電話する勇気を持っていただくだけで、いじめ解決までのすべてのプロセスに、ひとつひとつ、一緒に考え、お子様の心を救い、復活までの時間を共にさせて頂きます。
一般財団法人いじめから子どもを守ろうネットワーク
http://mamoro.org/
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「いじめじゃないよ、ふざけてただけ!」子どもたちの無邪気な言葉に、大人は何をどう伝える?

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【専門家が解説】学校現場の「いじめ」今、子ども達はその事実をどう捉えているのだろう

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