うつろな目で飛び跳ね続ける…発達障害の息子にその理由を聞くと
ライター:林真紀
息子はひどく疲れていたり、不安が高まったりすると、多動になります。さらに多動になると、ぴょんぴょんぴょんぴょんと周囲を跳ね回るようになります。見ているほうは冷や冷やしてやめさせたくなりますが、コントロールすることは難しいようです。
発達障害のある息子。疲労がピークに達したとき、何が起きるかと言うと…
発達障害の息子は、周囲の刺激に敏感で疲労がたまりやすいです。そのため、疲労や不安がピークに達する前に刺激から遠ざけることが大切です。疲労と不安が限界値を超えてしまうと、パニックに繋がってしまうからです。
疲労や不安がそこまでたまっていない状態の息子はこんな感じです。
疲労や不安がそこまでたまっていない状態の息子はこんな感じです。
・目がきちんと合う
・会話が成り立つ。こちらの問いかけに対して、適切な答えを返すことができる。
・身体の芯がしっかりとして、私と手をつなぎながら普通に歩くことができる。
当たり前のことばかりのように聞こえるかもしれません。しかし、周囲の刺激によって息子に限界値以上のストレスがかかり、体調が悪くなると…
・会話が成り立つ。こちらの問いかけに対して、適切な答えを返すことができる。
・身体の芯がしっかりとして、私と手をつなぎながら普通に歩くことができる。
当たり前のことばかりのように聞こえるかもしれません。しかし、周囲の刺激によって息子に限界値以上のストレスがかかり、体調が悪くなると…
息子は突然、ぜんまいの壊れたおもちゃのように、ぴょんぴょんと飛び跳ね続けるようになります。足はひたすらぴょんぴょん。手はフラフラと脱力気味になり、お化けの手になります。
こうなると周りが見えていませんから、近くにあるいろいろな物や人に次々にぶつかってしまいます。そして、パニックに陥ってしまうのです。
「落ち着きがない子」と呆れていたけれど…飛び跳ねるのは理由があった。
かつては目の焦点が定まらず飛び跳ね続ける息子を見て、「なんて落ち着きのない子なんだろう…」と呆れていました。けれども、息子に聞いてみると、飛び跳ねているときは、自分の手や足がどう動いているのか、よく分からなくなっているのだそうです。
発達障害の子どもはボディイメージが弱いとよく言われます。自分の手足がどこにくっついていて、どんな風に動いているのか、頭で把握しづらいのです。これが疲労や不安が限界値を超えてしまうと、全く何が何だか分からなくなるのだそうです。手はどこだ、足はどこだ、と混乱して、頭がフラフラになっていくのだそうです。
跳ねているのは、自分の混乱を少しでも収めようとする必死の動きなのです。決して、ふざけて落ち着きがなくなっているわけではないのです。
発達障害の子どもはボディイメージが弱いとよく言われます。自分の手足がどこにくっついていて、どんな風に動いているのか、頭で把握しづらいのです。これが疲労や不安が限界値を超えてしまうと、全く何が何だか分からなくなるのだそうです。手はどこだ、足はどこだ、と混乱して、頭がフラフラになっていくのだそうです。
跳ねているのは、自分の混乱を少しでも収めようとする必死の動きなのです。決して、ふざけて落ち着きがなくなっているわけではないのです。
つらいのは誰よりも本人。息子の場合の対処法は
息子の場合、体調が悪くなったときにそのままにしていると事態は悪化する一方です。
限界値を超えてしまうまえに、刺激の少ない静かな部屋や空間に連れていき、大好きな車のおもちゃで遊ばせるようにします。息子も、お尻を突き出して車を下から覗き込みながら、無我夢中で車を並べていきます。そのうちに、疲れた頭も少しクールダウンし、パニックという最悪の事態は避けることができます。
ただ、お出かけ先によっては必ずしもクールダウンできる場所が用意されているわけではありません。よって、我が家ではまず以下のことを徹底しています。
・発達障害児が刺激に弱いということを十分考慮し、大きな音や過度の光はないか確認して、本人の限界値を超えないように環境設定する
・予測できない状況で不安になると、一気に体調が悪化するため、事前予告はしっかりと。
・人とのコミュニケーションは強要しない。挨拶ひとつでも、息子には大変な負担になることを忘れない。
しかし上記のような配慮を徹底しても、体調が悪くなって飛び跳ねてしまうときもあります。そのようなときのために、下記のような対策もしています。
・お気に入りのおもちゃを必ずいくつか持参する(部屋の隅っこでそれをいじっているだけで落ち着くため)
・紙と色鉛筆を持っていく(手をひたすら動かすと身体の動きが落ち着くことがあるため)
・YouTube動画をしばらく見させる
多動対策のポイントは、「動きを止めさせる」のではなく「別の行動をさせる」ようにするということです。
疲れが限界に達して身体がバラバラになるような感覚は、叱っても治るものではありません。「静かにしなさい!」「じっとしなさい!」と言えば言うほど、息子はどうしたら良いのか分からなくなるのです。ですから私は、おもちゃやYouTube動画などをフル活用しながら、「これなら動かしても良いよ」と促します。
まずは環境設定、それでもダメならクールダウンできる場所を探すこと、それもダメなら別の行動を促してみると良いかもしれません。
限界値を超えてしまうまえに、刺激の少ない静かな部屋や空間に連れていき、大好きな車のおもちゃで遊ばせるようにします。息子も、お尻を突き出して車を下から覗き込みながら、無我夢中で車を並べていきます。そのうちに、疲れた頭も少しクールダウンし、パニックという最悪の事態は避けることができます。
ただ、お出かけ先によっては必ずしもクールダウンできる場所が用意されているわけではありません。よって、我が家ではまず以下のことを徹底しています。
・発達障害児が刺激に弱いということを十分考慮し、大きな音や過度の光はないか確認して、本人の限界値を超えないように環境設定する
・予測できない状況で不安になると、一気に体調が悪化するため、事前予告はしっかりと。
・人とのコミュニケーションは強要しない。挨拶ひとつでも、息子には大変な負担になることを忘れない。
しかし上記のような配慮を徹底しても、体調が悪くなって飛び跳ねてしまうときもあります。そのようなときのために、下記のような対策もしています。
・お気に入りのおもちゃを必ずいくつか持参する(部屋の隅っこでそれをいじっているだけで落ち着くため)
・紙と色鉛筆を持っていく(手をひたすら動かすと身体の動きが落ち着くことがあるため)
・YouTube動画をしばらく見させる
多動対策のポイントは、「動きを止めさせる」のではなく「別の行動をさせる」ようにするということです。
疲れが限界に達して身体がバラバラになるような感覚は、叱っても治るものではありません。「静かにしなさい!」「じっとしなさい!」と言えば言うほど、息子はどうしたら良いのか分からなくなるのです。ですから私は、おもちゃやYouTube動画などをフル活用しながら、「これなら動かしても良いよ」と促します。
まずは環境設定、それでもダメならクールダウンできる場所を探すこと、それもダメなら別の行動を促してみると良いかもしれません。
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