発達障害児の受け入れに特化した通信制サポート校、大阪に誕生!その魅力的なシステムとは

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今春から大阪に、発達障害のある子どもたちのための授業カリキュラムをもつ通信制サポート校が設立されます。なかでも特徴的なのは、SNEC(スペシャルニーズ・エデュケーションセンター)という子どもたちそれぞれに合わせた特別サポートシステム。一体どのようなシステムなのでしょうか?発達ナビ編集部が取材してきました。

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特別なニーズにもこたえる、通信制サポート校「しんあい高等学院」って?

今春から大阪府大阪市に設立される通信制サポート校「しんあい高等学院」。日本でもまだ珍しい発達障害のある子どもたちの受け入れに特化した通信制サポート校です。

これまでの通信制サポート校と、一体どのような違いがあるのでしょうか。

入学の際には心理検査を実施

入学試験には作文と心理検査結果の提出、そして子どもと保護者それぞれの面談があります。
事前に障害特性・認知特性・学習特性などを見極めたもとで授業カリキュラムを作成していきます。

入学前から生徒ひとり一人のニーズを見極め、万全な受け入れ態勢を作っています。

もし心理検査を受けたことがない場合は、見学や入学相談とあわせて専門職員による検査を受けることも可能です。

 SNEC(スペシャルニーズ・エデュケーションセンター)サポートシステムを採用

SNEC(スペシャルニーズ・エデュケーションセンター)とは、特別支援教育のための通信制サポートシステムです。
このシステムは、「自閉症の僕が飛び跳ねる理由」で有名な東田直樹さんや、学習障害の理解を広げる活動を行っている講演家の南雲明彦さんなど社会で活躍している人たちを輩出した、福岡県にある明蓬館高等学校の日野校長によって発案されました。

専門職員による面談・心理検査を通じ、入学前の検査結果をもとに個別のニーズにあわせて支援・指導計画を作成し、学習面を中心に身辺自立や人とのかかわり方、就労観など将来を見据えた訓練を含めてサポートをしていきます。
また、進級にともなう試験も点数評価だけでなく各自にあわせた提出課題をつくることで着実に学習の定着をおこなっていけるようにしているのも特徴です。

学習環境に関しても、通信制なので年1回(4日間)のスクーリング以外はサポート校への通学と自宅学習を自由に選ぶことができます。ひとクラスで一斉授業を行うのではなく、本人の望む環境で課題に集中することができる点は魅力的です。

ただ高校に通うのではなく、それぞれの個性を生かせるような教育を目指しているのです。

在学中は専門スタッフが徹底サポート

そして何より注目したいのは、高校には臨床心理士・社会福祉士・特別支援の知識を持つ専門スタッフが常駐している点。
学力面だけでなく生活支援もあわせたサポートを目的として動いてくれるので、思春期特有の問題があったとしてもすぐに相談できるところが魅力的です。

気になる卒業後の進路もしっかりとバックアップする体制をつくっています。
大学や専門学校への進学支援はもちろんのこと、就労の際は連携先の企業とのインターンシップ制度を用意していたり就労継続支援へつなぐこともできるようになっているのです。

学院長にインタビューしました

学校を運営するのは法人事業で福祉に15年携わってきた真田明子学院長。
今回、発達障害に特化した通信制サポート校を開設するに至った経緯について、発達ナビ編集部がインタビューを行いました。
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―なぜ「しんあい高等学院」を設立しようとお考えになったのでしょうか?

真田明子さん(以下、真田さん):わたしたちは15年間、福祉事業に携わってきました。
2006年からは児童デイサービスを開始し発達障害のお子様や親御様と接する機会が増える中で、高校以降の進路があまり用意されてない現状に気付いたんです。
そんなとき、明蓬館高等学校のSNECを知り、ぜひ関西でも同じような高校が作れないかと思いたちました。

―これまで関西にはSNECのような発達障害のお子さんをサポートするような高校はなかったのですか?

真田さん:実は、関西は全国で比べても通信制高校が多い地域なんです。
発達障害や不登校のお子様は自然と通信制高校に進学する流れができていたので問題があまり表面化しなかったんですね。

ですがその裏で、進学後に最後まで通えずまた不登校になってしまったというケースも、多く発生していたのです。

その大きな要因は、お子様の障害ケースに合わせられる専門家がおらず、適切なサポートを受けられなかったからではないかと推測しています。

―だから、SNECサポートシステムの通信制サポート校の設立が必要だったんですね。

真田さん:そうですね。
しんあい高等学院には、臨床心理士や社会福祉士などの専門資格を保有した職員を常に配置しています。
教育面だけでなく生活面のサポートも行っており、お子様が困っていればすぐにこちらからフォローを入れられるようにしています。

―とても手厚いサポートが受けられるようになっているんですね。なぜ、ここまで万全のサポート体制を敷いているのでしょうか?

真田さん:SNECサポートシステムを考案した明蓬館高等学校の日野校長から、以前こう言われました。

「多感な思春期こそ大切にしなくてはならない」と。

10代に受けた考えや環境は後々大きな影響を及ぼします。この時期をしっかりサポートすることにより生徒たちが安心して社会に出られるようにしたい、と。

この考えに非常に感銘を受けまして、本校でもその精神を大切にするため発達障害に詳しい専門スタッフをおくようになりました。

今後も本校のように遠隔授業を用いてサポートできるような通信制サポート高校が全国に広がり、より多くの支援を必要としている子どもたちに届けばと考えております。

これからの新しい通信制サポート校のカタチに期待

真田学院長にインタビューした際、このようなこともおっしゃられていました。

「海外では不登校という概念自体がない国もあるんです。」

学校に通うということ自体を目的とせず、どういう学び方ができるかを本質的に探っていくという考え方が根付いていれば、子どもが「不登校」かどうかを問題とする必要もなくなるのでしょう。

しんあい高等学院のように「それぞれの発達にあわせた学び方」を掲げる高校が全国に広がり、新しい学びの選択肢として定着していけば、子どもたちの進路にも新しい道が開けていくのではないでしょうか。
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