セサミストリートに自閉症の新マペット登場!番組制作の背景は?日本では視聴できるの?
ライター:発達ナビニュース
あのセサミストリートに新しいキャラクターが登場します!名前はジュリア。自閉症のある4歳の女の子です。これから他の仲間たちとどのような物語を展開していくのでしょうか?ジュリアの誕生秘話、セサミストリートの歴史、日本での放送についてお伝えします。
4月の放送から新マペット「ジュリア」が登場!
アメリカの子ども向け教育番組「セサミストリート」で、今春4月の放送から自閉症のあるマペットが登場することが発表されました。
自閉症のある4歳児の女の子で、名前はジュリアという設定。
2015年から、NPO法人セサミワークショップによる自閉症啓発サイト「Sesame Street and Autism see amazing in all children.」の中心キャラクターとして活躍していましたが、テレビ放送への登場は初めてのこととなります。
第一話のエピソードは、ビッグバードがジュリアに握手のあいさつを求めようとするところから始まります。
ビッグバードのあいさつにジュリアは反応を示しません。
動揺するビッグバードに対してエルモは、「ビッグバードを嫌っているのではなく、ジュリアにはジュリアなりのコミュニケーションのとり方がある」ということを伝えます。
このように、他のマペットたちともさまざまなやり取りを通じて「お互いに対して理解すること」を学んでいくようです。
自閉症のある4歳児の女の子で、名前はジュリアという設定。
2015年から、NPO法人セサミワークショップによる自閉症啓発サイト「Sesame Street and Autism see amazing in all children.」の中心キャラクターとして活躍していましたが、テレビ放送への登場は初めてのこととなります。
第一話のエピソードは、ビッグバードがジュリアに握手のあいさつを求めようとするところから始まります。
ビッグバードのあいさつにジュリアは反応を示しません。
動揺するビッグバードに対してエルモは、「ビッグバードを嫌っているのではなく、ジュリアにはジュリアなりのコミュニケーションのとり方がある」ということを伝えます。
このように、他のマペットたちともさまざまなやり取りを通じて「お互いに対して理解すること」を学んでいくようです。
本放送でセサミストリートが伝えたいメッセージは「インクルージョン」
ジュリア登場企画は、自閉症児のいる家族からの番組への要望がきっかけだったそうです。
アメリカ疾病予防管理センターの調査によると、学校に通う子ども68人に1人に自閉症の症状があるという統計がでており、自閉症児との関わりは多くの子どもたちにとってより身近になってきています。
そこで番組制作を行っているセサミ・ワークショップ(Sesame Workshop)は、子どもたちへの自閉症への理解促進を目的として、専門家と5年以上の協議をかさねジュリアを作り上げてきました。
ジュリアをつくった番組の作家クリスティーナ・フェラーロ氏によると、今回の放送で伝えたいことは「インクルージョン」。
他のお友達との違いを受け入れ共生していくというのはどういうことなのかを、人形劇によって楽しく表現していくようです。
アメリカ疾病予防管理センターの調査によると、学校に通う子ども68人に1人に自閉症の症状があるという統計がでており、自閉症児との関わりは多くの子どもたちにとってより身近になってきています。
そこで番組制作を行っているセサミ・ワークショップ(Sesame Workshop)は、子どもたちへの自閉症への理解促進を目的として、専門家と5年以上の協議をかさねジュリアを作り上げてきました。
ジュリアをつくった番組の作家クリスティーナ・フェラーロ氏によると、今回の放送で伝えたいことは「インクルージョン」。
他のお友達との違いを受け入れ共生していくというのはどういうことなのかを、人形劇によって楽しく表現していくようです。
With its 1st Julia ep, Sesame Street hopes to deliver a message of inclusion. Elmo: We really like Julia. She’s really special to us.” pic.twitter.com/UpgbMQr1pt
— 60 Minutes (@60Minutes) March 20, 2017
セサミストリートは放送当時から画期的な幼児教育番組だった
セサミストリートは1969年からアメリカをはじめ150カ国以上で放送されてきた長寿教育番組です。
就学前児童に向けて構成されており、数字やアルファベットの学習や、様々な背景をもったキャラクターを登場させることによる情操教育など、多様な価値観や知識を楽しみながら学べるように細部まで工夫がほどこされています。
当時のアメリカでは子どもたちの教育をテレビ番組で行うというのは画期的な取り組みでした。
放送開始からテレビ評論家から称賛され、これまでにエミー賞を164個受賞するなど名実ともに業界から愛されてきました。
また、セサミストリートが他番組と一線を画す特徴は、社会問題を取り上げ続けていることです。
今回、自閉症を取り上げたようにこれまでも世界各国のあらゆる事柄をテーマにしてきました。
たとえばアメリカ版では、2012年に「両親の離婚」をテーマとした特設ページを開設し、親が離婚した経験を持つ子どもたちの支援を行いました。
一方、アフリカ版ではマラリアやHIV(エイズ)など、病気の知識を子どもたちの早期教育のためにわかりやすく伝えることに注力しました。
このように「子どもたちが生きていくために必要な教育」を常に考え、各国の事情にあわせて番組制作が行われてきたのです。
時代の変化にあわせて、子どもたちのための番組作りを心掛けてきたところが初放送から46年以上たった今も世界中から愛され続けている理由なのかもしれません。
就学前児童に向けて構成されており、数字やアルファベットの学習や、様々な背景をもったキャラクターを登場させることによる情操教育など、多様な価値観や知識を楽しみながら学べるように細部まで工夫がほどこされています。
当時のアメリカでは子どもたちの教育をテレビ番組で行うというのは画期的な取り組みでした。
放送開始からテレビ評論家から称賛され、これまでにエミー賞を164個受賞するなど名実ともに業界から愛されてきました。
また、セサミストリートが他番組と一線を画す特徴は、社会問題を取り上げ続けていることです。
今回、自閉症を取り上げたようにこれまでも世界各国のあらゆる事柄をテーマにしてきました。
たとえばアメリカ版では、2012年に「両親の離婚」をテーマとした特設ページを開設し、親が離婚した経験を持つ子どもたちの支援を行いました。
一方、アフリカ版ではマラリアやHIV(エイズ)など、病気の知識を子どもたちの早期教育のためにわかりやすく伝えることに注力しました。
このように「子どもたちが生きていくために必要な教育」を常に考え、各国の事情にあわせて番組制作が行われてきたのです。
時代の変化にあわせて、子どもたちのための番組作りを心掛けてきたところが初放送から46年以上たった今も世界中から愛され続けている理由なのかもしれません。