全部揃ってないと気持ち悪い!子どもの「収集癖」とどう付き合うか
アスペルガー症候群に限らず、収集癖が強いお子さまがいるご家庭も少なくないと思います。
私自身も、文房具が好きなのでペンは全色揃えたい、本などシリーズで出ているものはすべて揃えたいという願望があります。どうしてそのような欲が湧いてくるのかと考えてみたことがありますが、やはり「規則的なものを好む」という特性が強く影響しているような気がします。
規則的なものや完璧に揃っているものを見ると安心して居心地がよいのですが、少しでも欠けていたり変則的であるものに対してはとても居心地が悪く、完璧な姿でないことにイライラしてしまうのです。
いまでは小学4年生になった娘も、ひとたびシルバニアファミリーなどを収集し始めると、おもちゃ屋さんに行くたびに「すべてを手に入れたい」という思いに駆られ、お小遣いを使ってどんどん集めていきます。
娘を見ていると、集めること、手に入れることを目的にしている様子です。家に帰ってパッケージを開けるだけで満足し、またおもちゃ屋さんに行くと「完璧にそろえなければ」という欲求に飲み込まれてしまっていました。
私自身も、文房具が好きなのでペンは全色揃えたい、本などシリーズで出ているものはすべて揃えたいという願望があります。どうしてそのような欲が湧いてくるのかと考えてみたことがありますが、やはり「規則的なものを好む」という特性が強く影響しているような気がします。
規則的なものや完璧に揃っているものを見ると安心して居心地がよいのですが、少しでも欠けていたり変則的であるものに対してはとても居心地が悪く、完璧な姿でないことにイライラしてしまうのです。
いまでは小学4年生になった娘も、ひとたびシルバニアファミリーなどを収集し始めると、おもちゃ屋さんに行くたびに「すべてを手に入れたい」という思いに駆られ、お小遣いを使ってどんどん集めていきます。
娘を見ていると、集めること、手に入れることを目的にしている様子です。家に帰ってパッケージを開けるだけで満足し、またおもちゃ屋さんに行くと「完璧にそろえなければ」という欲求に飲み込まれてしまっていました。
そこで良い機会だと思い、娘と話し合ってみました。
私「ママも同じだからよくわかるんだけど、ここにあるシルバニア、全部集めたいよね~!」
娘「やっぱりそうでしょ!私もひとつ残らず自分のものにしたいの!」
私「うんうん!想像するだけでワクワクするね~!!全部ここに揃ったら圧巻よね!」
娘「でも、もう置き場所がないから全部は無理かも知れない」
私「いい所に気がついたね!このまま集め続けたら、私たちが住む場所がなくなっちゃうよ~!お家がシルバニアに乗っ取られちゃう」
娘「もっと広い家に引っ越してよ~!」
私「そうできればいいんだけど、やっぱり生活のことを考えると出来ることと出来ないことがあるんだよ」
娘「うーーーーん」
私「お小遣いやお年玉もせっかく貯めてきたけど、今どんどんシルバニアに使ってるよね。あなたが満足するならいい事ではあると思うんだけど、全部使っちゃうと、次にお金が必要なときに一銭もない状態になっちゃうよ?」
娘「うーーーーん、確かにそうだけど、まだアルバイトをして自分では稼ぐこともできないし、どうしたらいいの?」
私「たとえば、『シルバニアは一ヶ月に一つだけ、800円以内』とか、きちんと自分でルールを決めて、欲しい気持ちをぐっと我慢することも大事だよ?集められないものはカタログを集めて、切り抜いて自分専用に冊子を作るとか、工夫して楽しんでみたらどうかしら?」
娘「なるほど、冊子を作るのはいいね!いつでも見られると思えば安心できるし、家にあるような感じもするし!」
そんなわけで、娘は今せっせと欲しいおもちゃや楽器のカタログを集め始め、挙句の果てに電化製品などのカタログもお店の方に断っていただいてくるようになりました。
それを眺めることで「すべてを手に入れたい」という欲求をずいぶん抑えられるようにもなりました。
もちろん収集癖自体が収まったわけではなく、今度は家にカタログが溢れるようになったわけです。でも、自分の欲求を認識した上で実現可能かどうかを冷静に判断し、工夫をして我慢をするという一連の作業ができるようになっただけでも、ずいぶん成長できたのではないかと思います。
また、「すべて集めたい」という欲求を私に理解してもらえている、という部分も娘にとっては大きいようです。
まず「全部集められたら夢みたい!確かにステキだよね!」とお子さまの気持ちに寄り添った上で、どこまでが実現可能かどうか話し合っていくことで、「実現不能な欲求に歯止めをかける」という練習になるかも知れません。
「こんなもの集めてどうするの!?」と本音を口にしてしまう前に、ゆっくりとお子さまの宝物を一緒に眺めて、当人にとってそれがどれほど大切なものなのか聞き出してみませんか?思わぬところにお子さまの成長の種が隠れているかも知れませんよ。
私「ママも同じだからよくわかるんだけど、ここにあるシルバニア、全部集めたいよね~!」
娘「やっぱりそうでしょ!私もひとつ残らず自分のものにしたいの!」
私「うんうん!想像するだけでワクワクするね~!!全部ここに揃ったら圧巻よね!」
娘「でも、もう置き場所がないから全部は無理かも知れない」
私「いい所に気がついたね!このまま集め続けたら、私たちが住む場所がなくなっちゃうよ~!お家がシルバニアに乗っ取られちゃう」
娘「もっと広い家に引っ越してよ~!」
私「そうできればいいんだけど、やっぱり生活のことを考えると出来ることと出来ないことがあるんだよ」
娘「うーーーーん」
私「お小遣いやお年玉もせっかく貯めてきたけど、今どんどんシルバニアに使ってるよね。あなたが満足するならいい事ではあると思うんだけど、全部使っちゃうと、次にお金が必要なときに一銭もない状態になっちゃうよ?」
娘「うーーーーん、確かにそうだけど、まだアルバイトをして自分では稼ぐこともできないし、どうしたらいいの?」
私「たとえば、『シルバニアは一ヶ月に一つだけ、800円以内』とか、きちんと自分でルールを決めて、欲しい気持ちをぐっと我慢することも大事だよ?集められないものはカタログを集めて、切り抜いて自分専用に冊子を作るとか、工夫して楽しんでみたらどうかしら?」
娘「なるほど、冊子を作るのはいいね!いつでも見られると思えば安心できるし、家にあるような感じもするし!」
そんなわけで、娘は今せっせと欲しいおもちゃや楽器のカタログを集め始め、挙句の果てに電化製品などのカタログもお店の方に断っていただいてくるようになりました。
それを眺めることで「すべてを手に入れたい」という欲求をずいぶん抑えられるようにもなりました。
もちろん収集癖自体が収まったわけではなく、今度は家にカタログが溢れるようになったわけです。でも、自分の欲求を認識した上で実現可能かどうかを冷静に判断し、工夫をして我慢をするという一連の作業ができるようになっただけでも、ずいぶん成長できたのではないかと思います。
また、「すべて集めたい」という欲求を私に理解してもらえている、という部分も娘にとっては大きいようです。
まず「全部集められたら夢みたい!確かにステキだよね!」とお子さまの気持ちに寄り添った上で、どこまでが実現可能かどうか話し合っていくことで、「実現不能な欲求に歯止めをかける」という練習になるかも知れません。
「こんなもの集めてどうするの!?」と本音を口にしてしまう前に、ゆっくりとお子さまの宝物を一緒に眺めて、当人にとってそれがどれほど大切なものなのか聞き出してみませんか?思わぬところにお子さまの成長の種が隠れているかも知れませんよ。
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