児童発達支援管理責任者(児発管)って?実務経験って何を指す?なるための要件、研修の申し込みや注意点

2017/04/22 更新
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児童発達支援管理責任者(児発管)とは、放課後等デイサービス事業所をはじめとする障害児支援施設で、療育をリードする役割の人です。平成29年4月より新たに児童発達支援管理責任者の要件が見直しとなりました。この記事では、厚生労働省が発表した改正内容をふまえて、児童発達支援管理責任者になるための要件、実務経験の詳細、研修などについてご紹介します。

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目次 児童発達支援管理責任者(児発管)とは? 児童発達支援管理責任者が作成する個別支援計画って? 児童発達支援管理責任者になるための要件 児童発達支援管理責任者になるにはどんな研修を受けるの?注意点は? まとめ

児童発達支援管理責任者(児発管)とは?

児童発達支援管理責任者(児発管)とは、放課後等デイサービス、児童発達支援センターまたは事業所など児童福祉法に定められた施設での子どもとのかかわりを通して、施設での療育をリードする役割の人です。

厚生労働省の通知によると、障害のある子どもの支援施設のサービスの質の向上のために、ひとつの施設につき1名以上の児童発達支援管理責任者が配置されることが法的に義務化されています。

児童発達支援管理責任者の役割で特徴的なのは、施設に来る子どもたちの個別支援計画を作ることです。もちろん、他の職員と同じように、日々の全体的な活動、支援記録 、療育指導 、介助 、送迎業務や保護者からの相談対応も行います。

児童発達支援管理責任者は児童福祉法に基づいて配置されます

児童発達支援管理責任者の役割は、厚生労働省による「児童福祉法に基づく指定通所支援の事業等の人員、設備及び運営に関する基準」という省令に定められています。

児童福祉法とは、次世代を担うすべての子どもの健全な育成のための法律です。児童福祉法第二十一条の五の十八第三項のもと発令されたこの基準の中では、障害のある子どもが地域の中で適切なケアやサービスを受けられるよう、児童発達支援センターや放課後等デイサービスセンターなど児童福祉法で定められた施設において、児童発達支援管理責任者の1名以上の配置を義務付けることが定められています。
児童発達支援管理責任者の職場についても同省令の中で定められています。児童発達支援管理責任者として働くことができるのは、障害のある子どもたちに対して療育や生活の自立支援などを行っている施設です。具体的には以下のような施設が挙げられます。

・児童発達支援センター・事業所(医療型を含む)
・放課後等デイサービス事業所
・保育所等訪問支援
・福祉型障害児入所施設
・医療型障害児入所施設

一人以上の専従・常勤の児童発達支援管理責任者が必要

上述の通り、児童発達支援管理責任者は、児童福祉法に基づく指定通所支援の事業所に1名以上配置することが求められていますが、そのうち最低1名は、専従かつ常勤でなければなりません。

児童福祉施設の数は年々増加しています

平成24年の児童福祉法改正によって、障害のある子どものための通所施設が一元化され、また障害のある子どもの支援の充実を図るために放課後等デイサービスが新たに増設されました。障害児通所・入所支援施設は、平成27年の時点で3万7693施設と、法律が改正されたである平成24年の当初(3万3873施設)に比べて12%増加しています。

現在、施設が増加していることにともなって児童発達支援管理責任者の役割に対するニーズが高まっています。
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児童発達支援管理責任者が作成する個別支援計画って?

児童発達支援管理責任者は、児童発達支援施設に通う子どもたちとのかかわりを通して、指導計画書を作成し、療育をリードする役割があります。

個別支援計画とは、障害のある子どもへの支援内容の工夫を計画的、組織的に行うための計画書であり、児童発達支援管理責任者が支援の目標や内容、配慮事項などを記すこととなっています。

児童発達支援管理責任者は子どもや保護者との関わりを通して、子どもの心理的・発達的な状態を把握し、コミュニケーション、集団適応、身辺自立などの側面からニーズを特定し、一定期間の支援ののち、どのような姿になっていることを目指すのか目標を立て、支援計画を作成します。

作成した個別支援計画をもとにして、児童発達支援管理責任者を含む、保育者や指導員などの施設の職員は、子どもとの関わりや療育の内容を考えてゆきます。つまり、この個別支援計画は子どもへの支援を形作る設計図とでも言える、大変重要な役割を果たす計画なのです。

また就学後の子どもが学校と並行して、支援施設を利用する場合も考えられます。そのようなときには、可能な限り学校の教員との連携や、学校における個別の教育支援計画との連携を行うこととなります。
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