子どもが不登校になったら、どう対応したらいい?
保護者の対応
子どもが不登校になったとき、保護者の方は動揺したり思い悩んだりしてしまうこともあるかもしれません。
子どもへの対応においては否定したりせずに話を聞くようにするとよいでしょう。不登校の原因を話したがらない場合や、子ども自身もなぜ学校へ行けないのかを明確に把握できていない場合も珍しくありません。
まずは子どもへ共感的な姿勢で接し、子どもが話したことを受容していきながら、時期を見て今後のことについて一緒に考えていくということが大事です。
家庭だけで抱えず、在籍校と連絡を取って学校での状況など情報を集めることは大切です。自治体の教育委員会にある不登校の窓口などに相談して、子どもへの接し方や今後の対応を考えていくのもよいでしょう。
子どもへの対応においては否定したりせずに話を聞くようにするとよいでしょう。不登校の原因を話したがらない場合や、子ども自身もなぜ学校へ行けないのかを明確に把握できていない場合も珍しくありません。
まずは子どもへ共感的な姿勢で接し、子どもが話したことを受容していきながら、時期を見て今後のことについて一緒に考えていくということが大事です。
家庭だけで抱えず、在籍校と連絡を取って学校での状況など情報を集めることは大切です。自治体の教育委員会にある不登校の窓口などに相談して、子どもへの接し方や今後の対応を考えていくのもよいでしょう。
対応のポイント
ポイントとしては、子どもが自主的に学びの場や進路を決められるように対応していくことです。在籍していた学校への復帰をイメージするかもしれませんが、子どもの学びの場や進路にはさまざまな選択肢があります。、
不登校になることはマイナス面だけでなく、心身の休養が取れたり、自分と向き合うきっかけになることもあります。学業の遅れなどには注意しつつも、子どもの意思を尊重していくようにしましょう。
不登校になることはマイナス面だけでなく、心身の休養が取れたり、自分と向き合うきっかけになることもあります。学業の遅れなどには注意しつつも、子どもの意思を尊重していくようにしましょう。
誰一人取り残されない学びの保障
子ども不登校が続くと、「勉強の遅れは取り戻せるのか」「ちゃんと進級・卒業できるのか」といった不安を感じることもあるのではないのでしょうか。
令和5(2023)年に文部科学省は不登校への対応策として、「誰一人取り残されない学びの保障」を目指すCOCOLOプランを発表しました。
このプランでは、行政だけでなく学校や地域社会、家庭、フリースクールなど社会全体で不登校の児童・生徒の学びの場を保障していくとしています。
その中でも学校以外の学びの場として大きな役割を持つ、フリースクールと卒業後の進路として通信制高校について紹介します。
令和5(2023)年に文部科学省は不登校への対応策として、「誰一人取り残されない学びの保障」を目指すCOCOLOプランを発表しました。
このプランでは、行政だけでなく学校や地域社会、家庭、フリースクールなど社会全体で不登校の児童・生徒の学びの場を保障していくとしています。
その中でも学校以外の学びの場として大きな役割を持つ、フリースクールと卒業後の進路として通信制高校について紹介します。
フリースクール
不登校の支援機関の一つであるフリースクールは、しばしば「不登校の子どもたちの居場所・学びの場」と形容されます。フリースクールでは自分の好きなこと・得意なことを中心に学んだり、他の子どもやスタッフとの交流を通してソーシャルスキルを身に付けたり、他者と協力することの楽しさを知ることができます。
フリースクールは、文部科学省が定めるところの学校機関ではないため設置基準がありません。そのため、規模や運営方式、在籍生徒の学年、などは施設ごとに異なります。自由で独創的な教育を実践しているところも多く、既存の学校になかなか馴染めない子どもにとって新たな選択肢となっています。
フリースクールに通う子どもたちは、義務教育期間中はもともと通っていた学校に籍を置いたままフリースクールを利用することになります。
また、在籍校の校長による許可が出ればフリースクールへの登校も義務教育上の出席日数として承認される場合もあり、卒業に必要な単位が出席日数単位を満たすことにより、義務教育上の小中学校の卒業資格を得ることができます。
フリースクールは、文部科学省が定めるところの学校機関ではないため設置基準がありません。そのため、規模や運営方式、在籍生徒の学年、などは施設ごとに異なります。自由で独創的な教育を実践しているところも多く、既存の学校になかなか馴染めない子どもにとって新たな選択肢となっています。
フリースクールに通う子どもたちは、義務教育期間中はもともと通っていた学校に籍を置いたままフリースクールを利用することになります。
また、在籍校の校長による許可が出ればフリースクールへの登校も義務教育上の出席日数として承認される場合もあり、卒業に必要な単位が出席日数単位を満たすことにより、義務教育上の小中学校の卒業資格を得ることができます。
フリースクールとは?不登校の子どものための授業内容、費用や利用方法、在籍校の出席認定について解説
中学卒業後、通信制高校という選択肢
通信制高校は、インターネットやテレビなどの通信手段を使った自宅での学習が中心の高校のことです。以下で挙げる条件を満たしたうえで必要な単位を修了することで高校卒業資格を取得することができます。
3年間の間に必要な単位を取得していれば卒業できる「単位制」と、毎年進級に必要な単位を取得しなければ次の学年に上がることができない「進級制」の通信制高校が存在しますが、現在ではほとんどが前者となっています。
通信制高校を卒業するためにはスクーリング、レポート、試験の3つが必要です。スクーリングとは、登校して先生の指導を受けることで、科目によって単位をとるために必要な日数が異なります。また入学式や卒業式などの行事に参加することもスクーリングとしてカウントされます。
スクーリングの出席日数に加え、定期的なレポートと期末試験によって、単位の認定がされます。通学型の通信制高校では、レポート指導の時間が設けられていることが多いため、無理なく取り組むことができるようです。
通信制高校には他にも「私立・公立」「必要な出席日数」といった方法でも分類することができます。詳しくは以下の関連記事をご参照ください。
3年間の間に必要な単位を取得していれば卒業できる「単位制」と、毎年進級に必要な単位を取得しなければ次の学年に上がることができない「進級制」の通信制高校が存在しますが、現在ではほとんどが前者となっています。
通信制高校を卒業するためにはスクーリング、レポート、試験の3つが必要です。スクーリングとは、登校して先生の指導を受けることで、科目によって単位をとるために必要な日数が異なります。また入学式や卒業式などの行事に参加することもスクーリングとしてカウントされます。
スクーリングの出席日数に加え、定期的なレポートと期末試験によって、単位の認定がされます。通学型の通信制高校では、レポート指導の時間が設けられていることが多いため、無理なく取り組むことができるようです。
通信制高校には他にも「私立・公立」「必要な出席日数」といった方法でも分類することができます。詳しくは以下の関連記事をご参照ください。
通信制高校について分類やほかの進学先との違い、通信制高校の学費や入学方法などをご紹介します
【体験談】発達障害がある小2息子は不登校。将来はどうする?
ASD(自閉スペクトラム症)とADHD(注意欠如多動症)の診断がある「むっくん」、集団生活など苦手なことはあって不登校になっていますが、学習面では特に困難を感じていませんでした。そういった状況で進路をどうしたらいいんだろうと悩んでいたお母さんは、児童精神科医の三木崇弘先生に相談してみました。
三木先生からは中学卒業後の進路について、むっくんの特性に合った私立の進学校を選ぶことを提案されますが、お母さんは全日制の高校はあまり合わないのではないかと話します。
そこで先生は「だったら特長のあるコンテンツのある通信制高校の方が合っているかもしれませんね」とアドバイスします。
お母さんは、「自分の経験だけで考えていましたが、先生に相談して通信制高校も含めて視野を広げていけたらと考えるようになった」と話しています。
三木先生からは中学卒業後の進路について、むっくんの特性に合った私立の進学校を選ぶことを提案されますが、お母さんは全日制の高校はあまり合わないのではないかと話します。
そこで先生は「だったら特長のあるコンテンツのある通信制高校の方が合っているかもしれませんね」とアドバイスします。
お母さんは、「自分の経験だけで考えていましたが、先生に相談して通信制高校も含めて視野を広げていけたらと考えるようになった」と話しています。
発達障害がある小2息子は不登校。得意もあるし、学習面も大丈夫そうだけど…将来はどうする?――児童精神科医 三木先生に聞いてみた!
子どもの不登校に関する相談先は?
まずは在籍校と十分な連絡を
子どもが不登校になった時には、状況を知るためにもまずは在籍校と連携を取っていくことは大切です。担任や学年主任の先生に相談することや、状況によっては学校にいるスクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカーとも連携を取って状況の把握や今後の対策を考えていきましょう。
教育委員会によって運営されている相談窓口
教育委員会では「教育センター」や「教育相談所」で子どもの教育に関する相談を行うための窓口を設けているほか、「教育支援センター(適応指導教室)」では不登校に関する相談活動や不登校の子どもに対する通所指導(カウンセリング・教科指導・体験活動)を行っています。
また、東京都教育委員会が運営する東京都教育相談センターでは、子どもの教育に関する電話相談を受け付けています。また、電話だけでなくメールや対面での相談も可能です。
お住まいの自治体でも同様な取り組みがあると思いますので、インターネットなどで探してみるとよいでしょう。
また、東京都教育委員会が運営する東京都教育相談センターでは、子どもの教育に関する電話相談を受け付けています。また、電話だけでなくメールや対面での相談も可能です。
お住まいの自治体でも同様な取り組みがあると思いますので、インターネットなどで探してみるとよいでしょう。
厚生労働省によって運営されている施設
厚生労働省が運営する「児童相談所」「保健所」「市町村保健センター」などでも教育相談をすることができます。ただし、地域によって名称が異なるので、詳しくはお住まいの都道府県・市区町村に問い合わせるとよいでしょう。