精神疾患かな?と思ったら…病院選びから治療、経済面・生活面などの支援、相談先、対応の仕方まで【精神科医監修】

ライター:医師・専門家監修|発達障害・支援のキホン
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出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10161016488

精神疾患とは、何らかの脳の働きの変化により心理的な問題が生じ、感情や行動などに著しいかたよりがみられる状態のことです。国内の精神疾患の患者数は約392万人にものぼります。けして特別ではなく、身近な疾患であるといえます。この記事では精神疾患の治療方法・病院を選ぶポイント・精神疾患に苦しむ方への対応の仕方から経済面・生活面・社会復帰の支援まで紹介します。

監修者山科満のアイコン
監修: 山科満
中央大学文学部教授
精神科医から文系の大学教員となって,発達障害傾向ゆえに不適応に陥っている若者の多さに驚き,発達障害と本腰を入れて向き合うようになった。
目次

精神疾患とは?

精神疾患とは、広義に解釈すると、 なんらかの脳の働きの変化により心理的な問題が生じ、感情や行動などに著しいかたよりがみられる状態のことです。

ですが、精神医学の領域においても「精神疾患」という言葉は、普遍的かつ確立された定義がありません。使われる場面や診断基準、医師によっても定義や概念にばらつきがあり、いまもなお見解の違いで議論が行われることもあります。

この記事では、こころや脳のはたらき、または発達の過程における問題により引き起こされる、思考、行動、感情のコントロールにおける医療の介入が必要な状態について、ひとまず「精神疾患」という言葉を用いて説明していきます。

精神疾患についての詳しい定義やどのような種類があるかについては以下の記事をご覧ください。
精神疾患とは?症状や診断方法ごとの種類、原因からチェック方法まで解説します【精神科医監修】のタイトル画像

精神疾患とは?症状や診断方法ごとの種類、原因からチェック方法まで解説します【精神科医監修】

精神疾患の代表的な症状

精神疾患には様々な種類の疾患があり、疾患ごとに症状も大きく異なります。また症状の種類も多種多様です。とはいえ、抑うつや不安などに代表されるように、精神疾患の症状のほとんどは一般の人でも経験するよくあるものです。

疾患であるかどうかを決めるのは、症状の組み合わせと症状の程度、そして症状が続いている期間です。

しかし、精神疾患ごとに、それぞれ症状の組み合わせも程度も、判断の目安となる期間も異なります。以下において、精神疾患の代表的な症状を紹介いたしますが、あくまでも参考程度にとどめていただき、もし少しでも不安になった場合は専門機関に相談するようにしましょう。

・抑うつ気分:つらい・悲しい・憂鬱・むなしいなどの気持ちになり、気力がでない状態です。
・幻覚:実際には刺激や対象が無いのに、それについて生じている知覚のこと。幻聴が代表的ですが、幻視、体感幻覚などもあり、幻聴にもさまざまな種類があります。
・妄想:根拠が無い非合理で訂正不能な思いこみ。本人は妄想とは認識しにくいものです。
・離人:自分が自分であるという実感がしない、あるいは外界と自分との間に奇妙な隔たりを感じてしまう状態です。
・強迫:止めたい気持ちがありながらも、一方でそれをやらなければ気が済まないようにも感じ、同じ思考や行為を繰り返してしまうことを指します。

精神疾患をチェックする方法はあるの?

全ての精神疾患をご自身でチェックする方法はありませんが、ストレス度をチェックする尺度を紹介いたします。
ここで注意していただきたいのは、以下に紹介するチェックリストは、何点以上なら病気であると判断するものではないということです。あくまでも、その傾向があるということを示すだけなので、チェック結果の意味づけについては医師と話し合う必要があります。

チェックして少しでも不安に思った場合は結果をもって医療機関に相談しましょう。

ストレスセルフチェック

以下のリンクでは、厚生労働省がストレスチェックを実施する際に推奨する「職業性ストレス簡易調査票フィードバックプログラム」に基づいて制作されたテストが簡単に行えます。

職場でのストレスレベルを約5分程度で測定することができます。
5分でできる職場のストレスセルフチェック|こころの耳HP
https://kokoro.mhlw.go.jp/check/
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精神疾患かな?と思ったら、どの病院の何科に行けばいいの?

診察はどのように行われるの?

まず患者本人およびその家族から、主訴(何に困っているのか)、現病歴、既往歴(以前かかっていた病気のこと)、家族歴、生活史、家庭環境や職場環境などを聞き出します。

次に、集めた情報や診察室で観察される症状から、総合的に診断を決めていきます。

おおむね以上のような流れで進みますが、医師により異なる手順をとる場合もあります。

各診療科の特徴

精神疾患をみる診療科は精神科や精神神経科、心療内科や神経内科など、かなり名称にばらつきがあります。

◇精神疾患が心配なら精神科、精神神経科、神経科
これらの科は、名前が異なりますが診ている病気は精神疾患で共通しています。

◇心理的な問題が関与している身体症状を解消したいなら心療内科
心療内科は、心理的な問題が原因で、胃潰瘍などの身体的な症状が出ている場合(いわゆる心身症)を対象としています。
とはいえ、軽いうつ病などの一部のこころの病気を診ている場合もあるので、もし通いたい心療内科がある場合は、事前に電話して、自分が抱える悩みが対象かどうか調べる必要があります。

◇認知症やてんかんが疑われるなら神経内科も
神経内科は、脳や脊髄、神経、筋肉の病気を主な対象としています。認知症やてんかんなどは精神科だけでなく神経内科でも診ています。
一部の神経内科では、こころの病気を診ている場合もあるので、気になる場合は電話して聞いてみる必要があります。

一般的には看板ごとに以上のような住み分けがされていますが、診療科名からどのような病気を対象としているのか確かめにくいこともあるので、あらかじめ電話やHPで確認するとよいでしょう。
参考:「かかりつけ医」の見つけ方・探し方|厚生労働省ホームページ
https://kakarikata.mhlw.go.jp/kakaritsuke/mitsukeru.html

精神疾患かな?と思った時に、病院を選ぶポイント

どの医療機関を受診するか迷ったときのポイントを紹介いたします。

医療機関の専門性

医療機関により、どのような病気を専門としているか異なるので、まず、その医療機関が何を専門としているのか調べる必要があります。

以下のリンクでは診療科目や診療日、診療時間、どのような疾患を治療しているかなどの全国の医療機関の詳細を検索できます。是非ご活用ください。
医療機能情報提供制度(医療情報ネット)について|厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/teikyouseido/index.html

精神科医の得意分野

精神科医にも、統合失調症に詳しい医師や発達障害の治療に慣れている医師など、それぞれ得意分野があります。

受診前に、電話やインターネットのHPなどで問い合わせたり、どのような分野を得意としている医師が在籍しているのか調べたりすることをおすすめします。

医療機関が実施している治療プログラム

医療機関の専門性の他に、どのような治療プログラムがあるのかも調べることをおすすめします。医師の診察とは別に、カウンセリング、作業療法、その他様々な治療プログラムを行っている場合があります。

医療機関に配置されている専門スタッフ

また、その医療機関がどのようなスタッフを配置しているのかも医療機関の性質を知る上で参考になります。

カウンセリングを通じて心理的な問題を解決に導く臨床心理士 、デイケアなどで心身のリハビリテーションに携わる作業療法士 、言語機能の回復や発達に関わる言語聴覚士、これらの多職種や外部機関との連携をとり社会復帰をサポートする精神保健福祉士など、精神医療に携わる職種は多岐にわたります。

自分やご家族には今後どのようなサポートが必要なのか見極め、状況にあった医療機関を選びましょう。
作業療法士ってどんな仕事?|日本作業療法士協会
http://www.jaot.or.jp/ot_job

医療機関の所在地、受診可能な時間帯

精神疾患は通院治療が必要な期間が長くなることが多いので、通いやすさを十分考慮する必要があります。

駅から遠かったり、受診可能な時間が自分の生活と合わなかったりすると、どうしても通いづらくて治療中断してしまう可能性もあるので、自分が通い続けられる場所かよく調べる必要があります。

医師との相性、セカンドオピニオン

診察・治療を担当する医師との相性は特に大切です。実際に医師と話してみて、ご自身がどのように感じるのかで相性の良し悪しを判断しましょう。

医師に対して不信感を持ったまま診療を続けるより、信頼関係を構築できる医師を見つける方が、治療もうまくいきます。

どうしても相性が悪いなと思ったり、医師の説明に納得が行かない場合は、セカンドオピニオンを求めてみるのもひとつの方法です。

その場合、紹介状は必ずしも必要ではありませんが、新たに受診してみようとする医療機関に対し、セカンドオピニオン目的での診察を受けてくれるかどうか予め尋ねた方が良いでしょう。

最初にかかった医療機関に全てお任せするのではなく、 医療を使いこなすという姿勢 が大切です。

どの診療科に行くか迷った時に頼れる相談機関

どの病院のどの診療科に行けばいいのか迷ったり、そもそも受診すべきか迷ったりすることもあるのではないでしょうか?

そんな時は、お近くの精神保健福祉センターや保健所に連絡すると、専門家が相談に乗ってくれますので、気兼ねなく連絡してみましょう。

以下のリンクで、全国の精神保健福祉センター、保健所を検索できます。
全国の精神保健福祉センター一覧|厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iyakuhin/yakubutsuranyou_taisaku/hoken_fukushi/index.html
保健所一覧|厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/hokenjo/
夜間休日精神科救急医療機関案内窓口|厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/kokoro/support/ercenter.html

精神疾患の治療法

精神疾患の治療法は、大きく分けて身体的治療と心理的治療の2つに分かれます。以下、それぞれについて紹介いたします。

身体的治療

代表的なものが、薬物を用いた薬物療法です。他に、高照度光刺激療法、修正型電気けいれん療法、経頭蓋磁気刺激法(けいとうがいじきしげきほう)などの身体に物理的に働きかける療法を指します。

心理的治療

身体療法とは対照的に、心理的な手段を用いて患者の心身に働きかけるもので、さまざまな理論・アプローチがあります。

たとえば、行動をよりよい方向に改善していく行動療法、患者のかたよって硬直した思考パターンを変えていく認知療法、無意識の葛藤や防衛を分析していく精神分析療法、クライエントの訴えを受容することに徹する来談者中心療法などが代表的です。

それらの技法をさまざまに取り入れた折衷的な方法が、日本における「カウンセリング」の主流となっています。その他にも自律訓練法、箱庭療法、遊戯療法、森田療法などがあります。

医療機関で精神科医が行う面接や心理的治療を「精神療法」、心理士が行うセラピーを「心理療法」と呼ぶことが一般的です。
参考:メンタルヘルス関係|こころの耳HP
https://kokoro.mhlw.go.jp/glossarycat/mentalhealth/#mentalhealth-sa

入院した場合どのような治療が受けられるの?

日本精神神経学会では、精神科の入院が適応となる状態を以下のように記しています。
・幻覚妄想状態
・著しい興奮状態
・躁状態
・重症な自殺念慮
・長く続いている重症うつ状態
などです。

(引用:Q.入院が必要となるのは、どのような時でしょうか?|日本精神神経学会)
出典:https://www.jspn.or.jp/modules/forpublic/index.php?content_id=2
入院した場合、身体的治療や狭義の心理的治療に加えて、生活、社会機能の改善を目的に、集団精神療法やレクリエーション療法、作業療法、家族への心理教育プログラムなどがおこなわれます。

精神疾患に苦しむ人への対応の仕方

こころの不調に悩む方と接するときに基本となるのは、 話を真摯に聞くことです。

その人が今どんな気持ちでいるのか、何に悩んでいるのかじっくりと時間をかけて話を聞きます。自分の価値観を押し付けたり、否定したりせず、ただただ聞き手に徹します。こころの不調に悩んでいるときは、ただ自分の気持ちを聞いてもらい、共感してもらうことで、いくらかでも癒やされるものです。

その際、気をつけるべきなのは、本人の苦しみを完全にわかっていると思い込んでしまうことです。

本人が味わっている苦しみを、その人と全く同じように感じることは不可能です。「わたしはあなたのことをわかっている」という思い込みは、一方的な価値観の押し付けにつながりやすく、本人を傷つけてしまうこともあります。

本人が抱えている問題を完全に理解することはできないことを心に留めつつ 回復してほしいと願っていること、そして、その人が悩んでいる問題は、その人自身の弱さや性格によるものではなく、もしかしたら医学的な問題であり専門家による治療が必要かもしれないこと を伝えます。

適切な援助を受けることがどれほど有益なのか具体的に伝え、信頼できる支援者を探す手伝いをすることが大切です。

精神疾患に苦しむ方が受けられる経済的な支援

精神疾患にかかった場合、障害者手帳の交付や医療費助成などの支援を受けられます。

自立支援医療(精神通院医療)

自立支援医療(精神通院医療)とは精神疾患がある方で、かつ、通院による継続的な治療が必要な場合、その通院医療にかかわる医療費負担が原則1割になる制度です。

詳しくは、以下のリンクをご参照ください。
自立支援医療(精神通院医療)について|厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12200000-Shakaiengokyokushougaihokenfukushibu/0000146932.pdf
通院費を一部負担してくれる「自立支援医療制度」をご存知ですか?のタイトル画像

通院費を一部負担してくれる「自立支援医療制度」をご存知ですか?

高額療養費制度

この制度は、負担の上限金額を超えた高額な医療費を支払った際に、その超過分の払い戻しを受けることのできる健康保険制度です。

以下のハンドブックの12-15ページをご参照ください。
精神障がい者と家族に役立つ社会資源ハンドブック|厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/bunya/shougaihoken/cyousajigyou/jiritsushien_project/seika/research_09/dl/result/01-23b.pdf

都道府県の心身障害者医療費助成制度

重度の心身の障害がある方が、保険証を使って病院に受診した場合、自己負担金が助成される制度です。

各自治体ごとに、対象となる障害やその度合い、支援内容がかなり異なります。また、この助成を受けるにあたり注意点が2つあります。1点目は平成27年8月1日以降に新たに障害者の診断を受けた場合には、助成の対象とならないことです。2点目は、所得制限が定められているため、生計を同じくしている人の所得が一定額以上の場合には助成の対象外となることです。詳しくはお近くの市役所などにご相談ください。

障害者手帳(精神障害者保健福祉手帳)

精神障害者保健福祉手帳を取得した場合、等級にもよりますが所得税や住民税、贈与税などの控除や生活保護の障害者加算、各種手当てが受けられます。

詳しくは以下の記事をご参照ください。
精神障害者保健福祉手帳とは?判定基準やメリット、申請方法まとめのタイトル画像

精神障害者保健福祉手帳とは?判定基準やメリット、申請方法まとめ

障害年金

「障害年金」とは、障害によって生活の安定が損なわれないように、働く上で、あるいは日常生活を送る上で困難がある人に支払われる公的年金の総称です。

障害年金の障害認定基準は障害者手帳の障害認定基準と異なります。そのため障害者手帳で1級でも、障害年金では異なる場合があります。

詳しくは以下の記事をご参照ください。
障害年金とは?金額や受給条件、申請方法は?働きながら受給できる?【専門家監修】のタイトル画像

障害年金とは?金額や受給条件、申請方法は?働きながら受給できる?【専門家監修】

精神疾患に苦しむ方が受けられる生活面の支援

行動援護

その方が何らかの行動をする際に生じうる危険を回避するために必要な援護を行うサービスです。

外出時における移動中の介護や排泄、食事などの介護、その他日常生活での行動の援助が行われます。精神障害による行動上著しい困難があり、常時介護を必要とする場合に利用できます。

詳しくは以下のサイトをご参照ください。
参考:行動援護|独立行政法人福祉医療機構
https://www.wam.go.jp/content/wamnet/pcpub/syogai/handbook/service/c078-p02-02-Shogai-04.html

生活介護

生活介護では、介護を常に必要としている方に対し、入浴や排泄、食事などの日常生活の援助や、創作的活動や生産活動の機会の提供、各種相談などを、主に日中において行います。
参考:生活介護|独立行政法人福祉医療機構HP
https://www.wam.go.jp/content/wamnet/pcpub/syogai/handbook/service/c078-p02-02-Shogai-06.html

精神障害者居宅介護等事業(ホームヘルプサービス)

家庭など、居住している場所にホームヘルパーを呼び、食事や入浴、その他日常生活の援助を受けることができます。

利用対象者は、原則として精神障害者保健福祉手帳の保持者、あるいは障害者年金を受けている方で、かつ、日常生活に支障がある人です。

施設入所支援

施設入所支援では、主として夜間において、食事や排泄などの日常生活の援助や相談が行われます。日中の訓練などサービスも同じ施設で行われます。

詳しくは以下のサイトをご参照ください。
施設入所支援|厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12201000-Shakaiengokyokushougaihokenfukushibu-Kikakuka/0000179946.pdf

共同生活援助(グループホーム)

共同生活援助とは主に夜間において少人数での共同生活を援助するサービスです。個別の支援計画を立てた上で、相談や入浴、排泄などの日常生活の援助を行います。

詳しくは以下のサイトをご参照ください。
共同生活援助|独立行政法人福祉医療機構HP
https://www.wam.go.jp/content/wamnet/pcpub/syogai/handbook/service/c078-p02-02-Shogai-23.html

短期入所(ショートステイ)

在宅の精神障害者を対象に、介護者の事情で一時的に介護困難の場合利用することができます。夜間を含め施設で、入浴や食事などの日常生活の援助が行われます。

利用が可能な期間は基本的に7日以内で、事情がある場合は必要最小限の範囲で延長可能です。

グループホームなどの夜間のサービスは、自立訓練や就労移行支援、地域活動支援センターなどの昼間のサービスと組み合わせて利用するのが一般的です。

精神科訪問看護/精神科デイ・ケア(通院以外の治療)

いずれも在宅での生活を支えるサービスで、上記の自立支援医療(精神科通院医療)の対象です。

精神科訪問看護

自宅などの居住している場所で保健師、看護師、作業療法士、精神保健福祉士などにより行われる療養上の世話または必要な診療の補助を行うことを指します。

具体的には病状の観察と情報収集や日常生活の維持、対人、家族関係の調整や精神症状の悪化の予防、社会資源活用の補助等が行われます。

詳細は以下のリンクでご確認ください。
参考:訪問看護について|厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/shingi/2009/04/dl/s0423-7c.pdf

精神科デイ・ケア

精神科デイ・ケアは、社会で生活するために必要な能力の回復を目的として、グループでの治療をおこなうものです。

利用時間や利用開始時間に応じてデイ・ケア、ショート・ケア、ナイト・ケア、デイ・ナイトケアなどの種類があります。

統合失調症やうつ病などの疾患別プログラムや、高齢者や思春期、青年期などの年代別プログラム、家事能力や復職支援などの目的別プログラムなど、様々な内容があります。施設により内容が異なります。

保健所や精神保健福祉センターで行っている場合は費用はかかりませんが、医療機関の場合はかかります。とはいえ、自立支援医療(精神通院医療)を利用すれば、自己負担額は減ります。
参考:精神科デイ・ケア等について|厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/shingi/2009/06/dl/s0604-7b.pdf

精神疾患に苦しむ方が受けられる社会復帰の支援

自立訓練(生活訓練)

地域生活を営む上で、生活能力の維持・向上などのため、一定の支援が必要な方を対象に、入浴・排泄・食事などの日常生活を営むために必要な訓練や相談などの支援を行います。

たとえば、入所施設を退所した方や病院を退院した方、特別支援学校を卒業した方などが例に挙げられます。

宿泊型自立訓練

自立訓練(生活訓練)対象者のうち、就労移行訓練などの日中のサービスを利用している方が対象です。地域での生活に向けて一定期間、住まいの場を提供して帰宅後における生活能力などの維持・向上のための訓練その他支援を行います。

就労移行支援

一般企業などへ就職を希望する方に、一定期間就労に必要な知識及び能力の向上のための訓練を行います。

詳しくは、以下の記事をご参照ください。
就労移行支援とは?就労継続支援との違い、対象者や利用期間、利用料などを解説のタイトル画像

就労移行支援とは?就労継続支援との違い、対象者や利用期間、利用料などを解説

就労継続支援

一般企業などでの就労が難しい人に働く場を提供するとともに、知識及び能力の向上のための必要な訓練を行います。雇用型のA型と、非雇用型のB型があります。

地域活動支援センター

創作的活動や生産活動の機会の提供、社会との交流などを行う通所施設です。

まとめ

こころの不調に悩んでいらっしゃる方へ

精神疾患の症状ははっきり目に見えるものではありません。症状のつらさだけでなく、周囲の方からの理解を得ることができずにつらい思いをされている方も多いのではないでしょうか?

もし、長らく精神の不調に苦しまれているのなら、一度医療機関や相談機関に話を聞きに行くことをおすすめします。

自身にどのような傾向があるか知り、その対処法を知ることで、自分だけでは気づけなかった突破口が見つかるかもしれません。良い専門家に出会うかどうかで、生活が変わります。自分の苦しさを理解してくれる相性の良い専門家に出会うまで、諦めずに探してみることをおすすめします。

難しいことですが、気長に少しずつ、出来ることから着実に、ときには人の手を借りながら問題を一つひとつ解決していく心持ちが必要なのかもしれません。

ご家族がこころの不調に悩んでいらっしゃる方へ

こころの不調は回復に時間がかかることが多いので、支える側の負担も無視できないものとなります。

本人と良好な関係を保ち、その方と共に生きていくためには一人で抱え込まないことが大切です。

家庭の中だけで解決しようとせず、少し勇気を出して、医療機関や支援サービス、経済的支援や相談窓口などを積極的に活用することをおすすめします。
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