見かたを変えれば短所は長所!? 子育てのストレスを軽減する近道とは
ライター:立石美津子
ウロウロして、走り回って私を困らせたこともあった自閉症の息子。でも、一見長所とは思えない特徴も、将来強みになるかもしれません。特別支援学校高等部のマラソン大会で1位になった息子のお話から考えます。
幼いころはスーパーで爆走していた息子が…!
知的発達の遅れを伴う自閉症の息子は16歳です。先日、息子が通う特別支援学校高等部でマラソン大会があり、全校生徒165名の中で息子は1位になりました。
思い返せば、幼いころ、スーパーに買い物に出かけると、忍者のように走り、何度も行方不明になりました。
当時の私は「どうしてジッとしていられないの!」と怒り心頭でしたが、16歳になって「今やその脚力をこんな形で発揮するなんて…」と感慨深いものがありました。
当時の私は「どうしてジッとしていられないの!」と怒り心頭でしたが、16歳になって「今やその脚力をこんな形で発揮するなんて…」と感慨深いものがありました。
短所も見かたを変えれば長所になる!?
足が速ければ、怖い人に襲われたとき逃げ足が速くて助かるかもしれません。マラソン大会やリレーで優勝するかもしれません。
このように幼い頃「こういう面が困ったなあ」また「短所だなあ」と思っていたことが、生きていく上では強みになることがあります。
このように幼い頃「こういう面が困ったなあ」また「短所だなあ」と思っていたことが、生きていく上では強みになることがあります。
ほかにもこんな風に見方を変えることができます。
×騒がしい→○元気
×落ち着きがない→〇好奇心旺盛
×すぐに怒る、切れる→○立ち向かう気力がある
×しつこい→○粘り強い ○諦めない
×ふざけてばかりいる→○面白い人
×忘れ物が多い、だらしがない→○神経質ではない
×おとなしい→○協調性が高い
×グズ、のろま→○慎重である
×好き嫌いが多い、偏食である→○舌が繊細で味覚が発達している
×すぐお姉ちゃんの真似をする→○人に関心がある
スーパーでお菓子を欲しがって"地べた泣き"したときも、「しっかりと自己主張が出来るんだなあ。買ってもらえないことがわかっていて必死なんだなあ。今、自分の欲求をコントロールしようと戦っているんだ!」という見方をするとよいかもしれません。
×騒がしい→○元気
×落ち着きがない→〇好奇心旺盛
×すぐに怒る、切れる→○立ち向かう気力がある
×しつこい→○粘り強い ○諦めない
×ふざけてばかりいる→○面白い人
×忘れ物が多い、だらしがない→○神経質ではない
×おとなしい→○協調性が高い
×グズ、のろま→○慎重である
×好き嫌いが多い、偏食である→○舌が繊細で味覚が発達している
×すぐお姉ちゃんの真似をする→○人に関心がある
スーパーでお菓子を欲しがって"地べた泣き"したときも、「しっかりと自己主張が出来るんだなあ。買ってもらえないことがわかっていて必死なんだなあ。今、自分の欲求をコントロールしようと戦っているんだ!」という見方をするとよいかもしれません。
相変わらず競争心はないけれど、息子の成長を実感!
息子にはあまり競争心がありません。自閉症の特性もあってか、他者を意識して「勝った、負けた」を気にするような価値観がないようです。
小学校の頃は「リレーは全力疾走するものなのよ」といくら教えても走ることはせず、トボトボ歩くだけ。周りの子の真似をして走ることはありませんでした。
騎馬戦のときも、傍観者のようにそこに立っているだけでした。
小学校の頃は「リレーは全力疾走するものなのよ」といくら教えても走ることはせず、トボトボ歩くだけ。周りの子の真似をして走ることはありませんでした。
騎馬戦のときも、傍観者のようにそこに立っているだけでした。
でも、高等部でのマラソン大会では「マラソンは走るもの、競争するもの」と理解できていて全力疾走していました。年齢を重ねて、それなりに体験してだんだんとわかってきたのだと思います。
それに、今、スーパーでは走らないです。買い物を頼むとちゃんと買ってきてくれます。「成長したなあ~」と思います。
成長を経て、幼い頃に弱みと思っていたことが強みになることもありますし、出来なかったことが出来るようにもなってきます。
それに、今、スーパーでは走らないです。買い物を頼むとちゃんと買ってきてくれます。「成長したなあ~」と思います。
成長を経て、幼い頃に弱みと思っていたことが強みになることもありますし、出来なかったことが出来るようにもなってきます。