家庭での母子分離不安への対処法

3歳までに見られる母子分離不安の対処法

母子分離不安は保護者や周りの人たちが、適切な対応をしていくことで少しずつ軽減していくと言われています。

まずは子どもの心に寄り添い、受け止めることが大事です。本人の意思に反して無理に母親から引き離そうとするのは逆効果になることもあります。
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具体的な対応としては以下のようなものがあります。
・預ける場合は子どもがよく知っている人にする
・預けた先で子どもの好きな遊び(ゲーム)などで気をそらす
・離れる際に子どもが泣くことに反応しないようにする
・離れる際は決まったやり方を続けて子どもが安心するようにする
・離れる前に授乳して昼寝を刺せる

3歳以降に見られる母子分離不安の対処法

3歳以降の場合も対応方法としては大きく変わりません。周囲の大人が落ち着いて一貫した対応をしていくことが大事です。

3歳以降で登園、登校したがらない場合は、次のようなことを試してみるとよいでしょう。
・母親と一緒に登校する
・最初は先生に挨拶だけして帰る
・保健室や相談室登校から始める
・徐々に学校にいる時間を延ばす

このような対処法をし、一旦は登園、登校できるようになっても、また不安が強くなることもあります。
波があることも認識したうえで、寄り添った対応を心がけていくといいでしょう。そして、不安がありながら登園・登校しても、楽しかった時間もあったよね、と良かったことについて振り返る機会を設けるのも大切です。

母子分離不安について相談するときは?

母子分離不安の多くは、親や周囲の人たちが子どもの不安を理解し、家庭での対処法を実践することで改善します。しかし、生活に支障をきたしているような場合や1ヶ月以上続く場合は以下の相談窓口に相談してみるとよいでしょう。

母子分離不安を相談できるところを簡単にご紹介します。

・かかりつけの小児科
普段から相談しているかかりつけの小児科の先生に相談するのも良いでしょう。医療機関のため、分離不安が強い時に、必要があれば不安を和らげる漢方薬などの内服の相談も可能です。

・子ども家庭支援センター、市町村保健センター
子育て全般の相談を気軽にすることができます。また地域ごとに設けられているため、その地域において母子分離不安を相談できる機関が他にあるか、どんな子育て支援があるかなどを詳しく知ることができます。

・児童相談所
18歳未満の子どもについて相談することができる機関です。児童福祉司や児童心理司、医師などの専門的な知識のあるスタッフが相談に対してアドバイスや情報提供、必要があればほかの支援機関の紹介などを行っています。

・スクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカー
お子さんの学校での様子を加味したうえで、母子分離不安の相談に乗ってくれます。また学校生活をサポートしてくれる、必要な時は支援機関や医療機関を紹介してくれるといったメリットもあります。

母子分離不安の治療が必要な場合「分離不安症」ということも

これまで説明してきた通り、多くの子どもにとって母子分離不安は発達過程で通常発生するものであり、3歳以降の母子分離不安についても、保護者が適切な関わりをすることで改善します。

しかし、母子分離不安が長期間続き、心配や苦痛が過剰なレベルである場合、「分離不安症」と診断され、専門家による治療が必要になる場合もあります。

早めに相談することが適切な治療や支援につながり、母子分離不安を改善することができるでしょう。ご家庭だけで悩むのではなく、多くの機関と連携して子どもを守ることが大切です。

分離不安症の原因

分離不安症の原因としては、以下のようなものが挙げられます。

・不安を感じやすい性格
内気、神経質、完璧主義、対人関係に過敏な性格など

・学校の環境
過剰な緊張を強いるような学校の空気や担任教師の指導法、いじめなど

・家庭内での問題
両親の不和や母親の病気、身近な人やペットの死

・その他の環境
引っ越しや転校など
次ページ「分離不安症の医療機関での治療」

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