「よくわからない」部分を考えることで楽になれることも

わが家はたくさんの特性を持った人間の集まりですので、家族で出かけると全員が「よくわからないけどイライラしている」という状態によく陥ります。家に戻ると、それぞれが自分の殻に閉じこもってしまい、1時間以上誰も口を開かない、ということもよくあります。

しかし、発達障害特集を見て以来、この「よくわからないけど」という部分に疲労を回避するためのヒントが隠されているのではないかと思うようになりました。

自分では当たり前だと思っている聞こえ方が、実は脳を疲れさせていたり、よくよく考えてみるとこの場所に行くといつもイライラが募るという場所があったり。その原因を突き止めることができれば、疲れ方も大幅に変わってくると思うのです。

なので最近では、子どもたちと一緒に「どうしてイライラしたんだろうね?」「どこまでは平気でどの当たりから疲れた?」「あの音がダメだった?」「床が白すぎてまぶしかったかな?」などと原因について具体的に話し合うようにしました。

まだ「なんでだろう?」という回答の方が多いですが、「もう一度あのお店に行って疲れるかどうか、疲れるなら原因はなにか確認してみたらどう?」という感じに次のアクションを見据えた返事がかえってくることも増えてきました。

「よくわからない」をわからないままにしておくと、いつまでも対処のしようがありません。お子さまがぐったりと疲れてしまったとき、一度ゆっくりとその「わからない」部分を整理してみませんか?

そうして、1つずつ原因を突き止め無理なく出かけられる場所が増えれば、子どもたちは必要以上に消耗することなく、いろんなことにチャレンジできる機会が増えるかもしれません。

日頃からそう問いかけながら暮らしていくことで、お子さま自身が自分の得手不得手を把握し、快適に過ごせる手段を考える練習にもなるかも知れませんね。
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