そういえば爪を切ってあげた記憶が7年間ない!?あわてて息子(7歳)の手を見ると…

ライター:GreenDays
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発達障害のある2人の子どもとの生活に精一杯の毎日。
日々をこなすのに必死で私は「息子の爪を切ったことがない」という事実に、なんと7年間気づいていなかったのです。あわてて、息子の手を見るとそこには…

精神的にほんの少し余裕が出てきた頃に気がついた衝撃の事実

自閉症スペクトラム&ADHDの診断が下りている9歳の娘と7歳の息子を抱え、日常生活を送るだけで精一杯だったこの数年間。何かをしようと思っても、すぐにヘルプが必要になる子どもたちに呼ばれ、洗い物も掃除も洗濯も最後までできた試しがありませんでした。

我が家では娘も息子も、小学校に籍はあるものの、日常的に通学はしていません。代わりに、自宅でホームスクールを行っています。
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娘が下した「学校に行かない」という選択。それから1年。子どもたちに起こった変化とは

子どもたちの絶え間ない呼びかけに対応していると、思考は常に分断され、ゆっくりと頭の中を整理する時間はほとんどありませんでした。

精神的にも肉体的にもゆとりのない状態が続きましたが、昨年、ようやく毎日麦茶を沸かすことができるようになりました。

普通に家事をこなされている方からすると「麦茶を沸かせるようになるってどういうこと?やかんに水とお茶パックを入れて火にかけるだけでしょう?」と思われるかも知れません。ですが、たったそれだけのエネルギーを絞り出すことすらできないほど、いっぱいいっぱいの日々だったのです。

そして、ついに今年の夏は日に3度、麦茶を沸かせるようになりました。

書いてしまえば他愛もないことで自分でも笑ってしまうのですが、家事にまわす余力が出てきたということは子どもたちが成長した証でもあるので、なんだかとっても嬉しいのです。

こうして少しゆとりが出てきたところで、ふと気がついたのです。

「そういえば...これまで息子の爪を切った記憶が1度もない!」

起こす、食べさせる、着替えさせる、お風呂に入れる、歯磨きをさせる、寝かしつける。それをこなすのに精一杯で、すっかり爪のお手入れのことが頭から抜け落ちてしまっていたのです。

息子の爪をチェックしてみると...

慌てて息子の爪をチェックしてみると、なんと白い部分が一切なく、えぐられたような状態になっていました。

考えてみれば、息子は幼い頃からずっと指を口に入れており、手をグーにしてすべての指が口に吸い込まれていることもありました。

不潔だからやめるように注意をしてはいたのですが、アスペルガーの娘がタオルを手放せないのと同じように、安心感に繋がっているのかも知れないと強制的にやめさせることは考えていませんでした。

とはいえ、こんなになるまで爪を噛んでいたとは......

一番近くにいる私がなぜこんなことにも気づけなかったのかと落ち込んでいる間も、息子は口で爪を削り続け、ついには足の親指から出血も化膿してしまったのです。(もちろん足の爪も口で削っていたのです!)

いくら悔やんでも過去は変えられませんから、後は改善あるのみ!

まずはどうして息子が爪噛みをやめられないのかを考えてみることにしました。

やめられないのは足りない刺激を補うため!?

爪噛みについて調べてみると、親の愛情不足や欲求不満という文字が踊っていて、落ち込んでいる私にさらに追い打ちをかけてきます。

しかし、息子の爪噛みは生まれたときからずっと続いています。愛情不足や欲求不満ならムラがあってもいいような気がするのですがそれもありませんし、1日中いつでも、気がついた時にはずっと口に指を入れているのです。

そこで発達障害の特性が原因なのかと思いを巡らすと、ADHDの息子は刺激を求め続ける傾向が強いことに思い当たりました。

「爪を噛む」という口腔内への刺激と「指の痛み」という二重の刺激を手軽に得られる爪噛みは、息子にとって常に刺激を得られる手段として定着しているのかもしれない。そんな私なりの仮説を立ててみました。

ならば手軽に別の方法で刺激を得られれば、爪に向かう意識が薄れるかもしれません。
そこで役に立ちそうないろんなグッズを試してみることにしたのです。
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