ADHD息子に、就労ルールを教わる!?“ソーシャルスキル検定”を親子でマジメに解いてみた結果…
ライター:かなしろにゃんこ。
先日、大学のテストでソーシャルスキル検定というテストを受けた、ADHDがある息子リュウ太(19)。どうやらその問題の正解例に相当不服があったらしく、帰宅早々母に文句たらたら。よーく話を聞いてみると平成っ子らしいもっともな理由でした。
ソーシャルスキルテストで正解したら、息子に「老害」といわれました(笑)
現在19歳の息子は大学で就職に向けてソーシャルスキルを学んでいます。先日ソーシャルスキル検定のテストがあり、その話題になった私たち親子。
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ソーシャルスキルのテキストにある問題の一部に納得がいかない!とブツブツ文句を言うので、どんな内容なのか聞いてみました。(みなさんも一緒に考えてみてください)
Q:定時で帰ろうとしたら上司が「残業をしてくれないか?」と言ってきた、貴方は体調が悪いので定時で帰りたいが、さぁどうする?
あなたならどう答えますか?
うちの息子はというと、「んなの具合悪いんだから残業は無理でしょ!上司も帰らせてやるのが普通でしょ!」と言うのですが、正解は息子が望んだものではありません。
上司と話し合ってできる範囲で残業を行う、自分の代わりをしてくれる人がいないか相談するなど答えはいくつかあると思うのですが、まだ若い息子は、模範解答は分かってはいるけど無理に残業をさせようとする大人の都合が問題文からにじみ出ててイヤなのだそうです。
「体調が悪い部下に対して、そこは話し合いを求めず帰らせるもんだろう」と言います。
私もそうは思うのですが、やはりお互い交渉はしないとダメでしょ!と息子に言うと、「そういうとこ、お母さんも老害だね!」とピシャリ。
Q:定時で帰ろうとしたら上司が「残業をしてくれないか?」と言ってきた、貴方は体調が悪いので定時で帰りたいが、さぁどうする?
あなたならどう答えますか?
うちの息子はというと、「んなの具合悪いんだから残業は無理でしょ!上司も帰らせてやるのが普通でしょ!」と言うのですが、正解は息子が望んだものではありません。
上司と話し合ってできる範囲で残業を行う、自分の代わりをしてくれる人がいないか相談するなど答えはいくつかあると思うのですが、まだ若い息子は、模範解答は分かってはいるけど無理に残業をさせようとする大人の都合が問題文からにじみ出ててイヤなのだそうです。
「体調が悪い部下に対して、そこは話し合いを求めず帰らせるもんだろう」と言います。
私もそうは思うのですが、やはりお互い交渉はしないとダメでしょ!と息子に言うと、「そういうとこ、お母さんも老害だね!」とピシャリ。
ムム…大人の我々もいけないのか?
「これまでの大人が作ってきた就労ルールはもうやめたほうがいい!」
「時間を守ることが大事というけれど遅刻すると怒られるのに定時で帰っても怒られるのはナゼ?労働者の権利が守られていないことがいっぱいあるよね?」などなど、不満だらけのようです。
私も実は労働者の権利が守られていないことに不満はありました。仕方なく雇用主の言うがままに求められるままに働いてきた世代です。それでいて、不服を申し立てることはありませんでした。
生活するために残業や休日出勤などなど我慢して受け入れていることもあります。私も本当はそんな働き方はツラいし体も疲れるしイヤなのに、言えないで今日まできてしまいました。
息子に「そんなに頑張る必要ってあるのかな?仕事辞めたくなるんじゃないの?」とズバリ言われても、後ろめたくて何も返せません。
まだ就職もしていないひよっこが何ナマイキ言ってんだ!という面もありますが、日本の社会は暗黙のルールや作法が多すぎて働きやすいとは決していえないのが現状です。
息子の意見を聞いて「私たち大人の働き方ってマゾだし、変…」と目が覚めました。
我慢してばかりでツラいことばっかりなのに、それが大人だ!と受け入れているのは確かにおかしい(笑)
子どもに働くって楽しいよ!という姿を見せたくてもできていないのだから情けなくなります…。
私たちはそんなに積極的に働き方の変化を起こしてこなかった世代な気がするので、このときばかりは息子に「変えてあげられなくてごめん」と素直に謝りました。
これからの若い人たちで年配の人が代々伝えていった"おかしな刷り込み"を変えていってネ!と託し、親子会議は閉幕。
「時間を守ることが大事というけれど遅刻すると怒られるのに定時で帰っても怒られるのはナゼ?労働者の権利が守られていないことがいっぱいあるよね?」などなど、不満だらけのようです。
私も実は労働者の権利が守られていないことに不満はありました。仕方なく雇用主の言うがままに求められるままに働いてきた世代です。それでいて、不服を申し立てることはありませんでした。
生活するために残業や休日出勤などなど我慢して受け入れていることもあります。私も本当はそんな働き方はツラいし体も疲れるしイヤなのに、言えないで今日まできてしまいました。
息子に「そんなに頑張る必要ってあるのかな?仕事辞めたくなるんじゃないの?」とズバリ言われても、後ろめたくて何も返せません。
まだ就職もしていないひよっこが何ナマイキ言ってんだ!という面もありますが、日本の社会は暗黙のルールや作法が多すぎて働きやすいとは決していえないのが現状です。
息子の意見を聞いて「私たち大人の働き方ってマゾだし、変…」と目が覚めました。
我慢してばかりでツラいことばっかりなのに、それが大人だ!と受け入れているのは確かにおかしい(笑)
子どもに働くって楽しいよ!という姿を見せたくてもできていないのだから情けなくなります…。
私たちはそんなに積極的に働き方の変化を起こしてこなかった世代な気がするので、このときばかりは息子に「変えてあげられなくてごめん」と素直に謝りました。
これからの若い人たちで年配の人が代々伝えていった"おかしな刷り込み"を変えていってネ!と託し、親子会議は閉幕。
でもリアルでは雇用主に逆らえない息子。
SSTの問題にからめて世の中に文句を言う息子。世間的には「ソーシャルスキルが身につかなくてどうしよう…」なのですが、自分のリアル世界では、逆に空気を読み過ぎてハッキリ文句言えていない事実もあります。
高校生のときに、バイト先でテスト休みを取っていたのに雇用側の都合で休み無しにさせられたことがありました。息子は頼まれると「イヤです」と言えないので働いていたのです。
実際はソーシャルスキルの重要性には気付いているし、雇用主とうまく付き合っていかなければならないと分かっているのだな…その経験を通して文句も言ってるのだな、と納得しました。
高校生のときに、バイト先でテスト休みを取っていたのに雇用側の都合で休み無しにさせられたことがありました。息子は頼まれると「イヤです」と言えないので働いていたのです。
実際はソーシャルスキルの重要性には気付いているし、雇用主とうまく付き合っていかなければならないと分かっているのだな…その経験を通して文句も言ってるのだな、と納得しました。
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