赤ちゃん言葉だった娘の会話がレベルアップ!必要だったのは言語訓練じゃなくて「自他との区別」
ライター:SAKURA
広汎性発達障害の娘は、4歳の頃まで、赤ちゃん言葉を使っていました。
お友達の中で浮いてしまうその姿を見て、何とかしなきゃ…と思っていた時、
医師からもらったアドバイスに衝撃を受けました。
「浮いている…」通じない言葉のまま一人でしゃべりつづける娘に危機感
広汎性発達障害の娘は、幼稚園年中(4歳)の頃まで赤ちゃん言葉を使っていました。
お友達のことは大好きで、遊ぼうと寄っていくのですが…
娘の話す言葉は赤ちゃん言葉。話の構成もできず、意味をもたない言葉の羅列ばかり。
もちろんお友達は理解できず、ポカーンとしてしまいます。
しかし娘は、そんな様子もおかまいなし。
時には、途中で友達がいなくなっても、一人でしゃべり続けることもありました。
お友達のことは大好きで、遊ぼうと寄っていくのですが…
娘の話す言葉は赤ちゃん言葉。話の構成もできず、意味をもたない言葉の羅列ばかり。
もちろんお友達は理解できず、ポカーンとしてしまいます。
しかし娘は、そんな様子もおかまいなし。
時には、途中で友達がいなくなっても、一人でしゃべり続けることもありました。
どうやら娘は、言葉が他人に伝わらなくても、そもそも相手がいなくても気にならないようなのです。
私は、いつまでも他人に通じない言葉を話し、一人浮いている娘を見ながら、この状況を、どうにかしたいと考えていました。
私は、いつまでも他人に通じない言葉を話し、一人浮いている娘を見ながら、この状況を、どうにかしたいと考えていました。
問題は言葉の訓練よりも「自他との区別」だった?
そんな私に、発達外来の主治医の先生はこう言いました。
「娘さんに必要なのは『自他との区別』です。
言語能力をあげることも大事ですが、
『私は〇〇だけど、お友達は〇〇かもしれない。』というように、
他人の気持ちを推理する力をつけることが、
言語・コミュニケーション能力を上げていくことにつながっていくんです。」
自他との区別、それは他人は自分とは、考えることも感じることも違う存在 であるとの理解のことです。
そもそも、他人を意識しない娘。
娘の課題は、
「自分以外の他人を意識させ、『自分の感じることと、他人が感じることは同じではない』と教えること」
「今、自分がしゃべっている言葉は、『相手に通じていないかも』と思ってもらうこと」だったのです。
「娘さんに必要なのは『自他との区別』です。
言語能力をあげることも大事ですが、
『私は〇〇だけど、お友達は〇〇かもしれない。』というように、
他人の気持ちを推理する力をつけることが、
言語・コミュニケーション能力を上げていくことにつながっていくんです。」
自他との区別、それは他人は自分とは、考えることも感じることも違う存在 であるとの理解のことです。
そもそも、他人を意識しない娘。
娘の課題は、
「自分以外の他人を意識させ、『自分の感じることと、他人が感じることは同じではない』と教えること」
「今、自分がしゃべっている言葉は、『相手に通じていないかも』と思ってもらうこと」だったのです。
「自分と相手の気持ちは違う」ことを理解してもらうトレーニング
私は、主治医の先生の話を聞いて、さっそく家庭でのトレーニングをスタートさせました。
目的は、娘に『自分の気持ちと、相手の気持ちが違う』と思ってもらうこと。
そして、旦那に訓練の協力を頼みました。
たとえば、娘がふざけて旦那に体当たりをしたとき…
トレーニングのチャンス到来です!
目的は、娘に『自分の気持ちと、相手の気持ちが違う』と思ってもらうこと。
そして、旦那に訓練の協力を頼みました。
たとえば、娘がふざけて旦那に体当たりをしたとき…
トレーニングのチャンス到来です!
自分の気持ちと人の気持ちが違うことを、具体的な出来事で丁寧に伝えます。
基本的な方法は、4つのステップ。
1. まず、本人の気持ちを代弁します。これが気持ちの同調です。
2. 相手の気持ちを想定したことを言い、指摘をします。
3. そのうえで、相手に「どうだった?」と聞き気持ちを言ってもらいます。
4. それから、本人に向かって「ほら、こう言っているよ!」と、他人の気持ちを意識させる橋渡しの役割を担います。
基本的な方法は、4つのステップ。
1. まず、本人の気持ちを代弁します。これが気持ちの同調です。
2. 相手の気持ちを想定したことを言い、指摘をします。
3. そのうえで、相手に「どうだった?」と聞き気持ちを言ってもらいます。
4. それから、本人に向かって「ほら、こう言っているよ!」と、他人の気持ちを意識させる橋渡しの役割を担います。