感覚過敏・学習障害の子どもだったーあの頃の気持ちって!?こんな風に工夫していた…!【学校生活編】

ライター:凸庵(とつあん)
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20代後半でASDとADHDだと診断されましたが、今考えれば子どものころからそれらしい特徴やつらさが、いくつかありました。

前回の【日常生活編】に続き、今回は【学校生活編】として、特に小学校生活を送るうえで感じていたこと・考えていたことなどをご紹介します。
発達障害がある人それぞれ感じ方は異なるので、誰にでもあてはまるものではないかもしれません。でも、発達障害のある子どもがどのように感じているのか、対応方法、身につけたスキルが今どう役立っているかなど、参考にしてもらえたらと思います。

発達障害に気づいていなかった子どもの頃の私。小学校時代に感じていたつらさとは?

私は大人になってから発達障害であると診断されました。子ども時代は、困難さを感じても理由が分からず、不登校にもなったりしながらなんとか生活している状態でした。

前回の「感覚過敏の子ども時代を振り返って。あの頃こんな気持ちだった!大人にこうして欲しかった!【日常生活編】」では、子ども時代に、日常生活で感じていた困難などをご紹介しました。今回は【学校生活編】として、特に小学校生活を送るうえで感じていたこと・考えていたことをご紹介していきます。
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感覚過敏の子ども時代を振り返って。あの頃こんな気持ちだった!大人にこうして欲しかった!【日常生活編】

「声が大きすぎる」子どもだった

子どものころ、よく同級生から「声が大きい」と言われていました。休み時間に同級生と話すとき、他の子にとってはうるさいと感じる声量で話していたようです。

私は、周りがうるさいと他の人の声が聞こえません。当然、相手も聞こえにくいだろうと思って、大きな声で話していたのです。自分としてはちょうどいいと思っていた声量が大きすぎると言われて、少なからずショックを受けました。

「適切な声量って?」同級生に協力してもらった声量学習

何回も声が大きいと言われていたので、私に声が大きいと言ってきた子に「自分はこのくらいの声量でないと聞こえないと思っていた」と正直に自分の気持ちを伝え、「どのくらいの声量で話せばいいのか」を教えてもらうことにしました。

そこで、適切な声量を調べるために、発声練習をすることにしました。最初は今まで通り声を出し、それから少しずつ小さくしていきます。相手にも話している内容が聞こえ、かつ大きすぎない声量を確認しました。ちょうどいいと言われた声量は自分には聞こえづらいものでしたが、相手にはちゃんと聞こえているというのが、とても不思議だったことを覚えています。

家に帰ってからも親を相手にちょうどいい声量で話す練習をしていました。今でも、このとき身につけた声量で話すよう心がけています。

「待つこと」「じっとしている時間」が苦手な子どもだった

全校集会などの待ち時間がとても苦手でした。10秒くらいはじっとしていることができるのですが、それ以降は指を絡ませて遊んだり、身体を触っていないと落ち着きません。

じっとしていられないという感覚は言葉ではうまく言い表せませんが、五感に刺激がない状態が続くと衝動的に何か感覚を求めてしまいたくなってしまいます。五感に刺激を得るために何かを触ったり、しゃべったりしてしまうのだと思います。

席を立ったり歩き回ったりはしなかったので表向き問題はなかったと思っていますが、じっとできなくなってしまうときの何とも言えない感覚があまり好きではなかったので、自分なりに何とかしたいなぁと感じていました。

「何かを想像する・考える」ことで苦手を克服。「じっくり考えるクセ」は、今や武器にも

子どものころの私は、ひとつの解決法をみつけました。いつも何かをしていれば落ち着くのだから「やることがないときには、何かを想像したり、考えたり」することにしたのです。例えば、「今日の晩ごはんは何かな?」と想像したり、ゲームの攻略法を考えたりしてみました。

歳をとるごとに考える内容は変わっていきました。目についた数字を四則演算して10にする方法を考えたり、哲学的なことを考えてみたり…。こうして培われた「じっくり考えるクセ」は、考えることが重要なプログラマーという仕事をしている私の、強力な武器になっています。

中学校にあがってからは常に文庫本を持ち歩くようにし、やることがなくなったらすぐ本を読むようにしていました。この習慣は今も続いていて、成人してからも常に技術書やKindleを持ち歩いています。おかげで、特に意識しなくても新しい技術や知識を覚えることがまったく苦ではありません。

じっとしているかわりにやることを決めておくと、じっとしている時間に対する苦手意識が薄くなり、少し生きやすくなるように思います。もちろん、私のやり方以外にもさまざまな方法があると思います。それぞれに合った方法を見つけておくとよいと思います。
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