「私には、ヘルプマークが必要」…発達障害がある娘が、マークをいつも身につけるようになった理由とは?
ライター:荒木まち子
「目には見えない障害を持っていること」を示すヘルプマーク。そのマークにはさまざまな人の想いが込められています。
当時高校生だった娘は、あることがきっかけで、このマークを持ち歩くようになりました…。
ヘルプマークが必要、でも周りの目が気になる娘
娘は高校1年生の時に電車で体調を崩して以来、遠出する時や一人で初めての場所に出かける時に、ヘルプマークを携帯するようになりました。
でも、周りの目が気になる娘は、近場の外出や通学時などでは、ヘルプマークを携帯しようとはしませんでした。
イジメっ子との再会。そのとき娘は自分自身の変化を振り返り…
娘の心境を変えた、ある出来事
高校2年生のころ、娘が荒れました。
【発達障害と思春期3】怒りの感情との付き合い方に悩む17歳の娘。夜中に家を飛び出し、向かった先は?
イライラしては自分の部屋で暴れ、衣装ケース、ゴミ箱、扇風機、ドア、壁などいろいろなものを壊しました。
ある時、娘は壁掛けフックを力任せに引っ張り、壁とフックを固定していた留め具を折りました。気持ちが落ち着き、自分で直そうと考えた娘は、販売メーカーのHPで「留め具のみの販売」をしていることを確認し、フックを購入したお店に留め具を買いに行きました。
ある時、娘は壁掛けフックを力任せに引っ張り、壁とフックを固定していた留め具を折りました。気持ちが落ち着き、自分で直そうと考えた娘は、販売メーカーのHPで「留め具のみの販売」をしていることを確認し、フックを購入したお店に留め具を買いに行きました。
買い物がうまくできなくて
その日、手ぶらで帰って来た娘は落ち込んだ表情で、お店でのやり取りを私に話しました。