リトミックは何歳から始めるのがベスト?

子どもは、生後4ヶ月くらいから音を認識し始め、音に適応する準備が整ってきます。3~4歳になると音に反応して遊べるなど、聴覚と運動能力を結びつけられるようになり、この頃には歌を真似てみたり、一曲を通して歌えるようになったりします。

やがて5歳には成人と同程度の聴力を持つようになり、音程を取ったり、音の高低といった音域の違いも読み取れます。このように年齢や発達の度合いによって、音への理解度はまったく違うのです。
参考:幼児の音楽発達とリトミックに関する一考察 ― 楽曲分析と事例検討をとおして ― |京都文教大学 臨床心理学部研究報告 2010 年度 第3集
https://ci.nii.ac.jp/naid/110008425047
リトミックは、首が座っていれば0歳からでも可能で、親子で参加できるベビーリトミックを行っているところもあります。何歳からでも通い始められますが、リトミックは幼児の成長を支えることから、小学校に就学するまでの乳幼児期に習うのが好ましいと言われています。

リトミックを受けるには?費用はどれくらいかかる?

リトミックを受けるには以下の方法があります。

・リトミック専門団体(特定非営利活動法人リトミック研究センター)と提携している教室に通う
・自治体の講座やイベントに参加する
・リトミック教材を購入して自宅で行う
・音楽教室や個人教室のリトミックレッスンを受ける
・幼児教室でリトミックを取り入れているところに通う
・保育園や幼稚園、児童発達支援施設、放課後等デイサービスのカリキュラムを確認し、取り入れているところに通う

音楽教室や個人教室は、集団レッスンはもちろん、個別レッスンを展開しているところもあるのが強みです。

保育園や幼稚園、児童発達支援施設などでは、普段の子どもたちの様子や個人差を熟知している担任や指導員がリトミックを行うケースが多く、性格や発達段階、能力を考慮したリトミックを受けられる利点があります。

集団と個別それぞれの長所

集団レッスンは周りの状況や動きを観察したり、音を集中して聴いたりできるので、集団で活動するスキルやコミュニケーション能力、観察力の向上が期待されます。

個別レッスンではその子の発達や能力に合わせたリトミックをじっくり受けられるので、新しい環境や物事に慣れるのに時間がかかる子には適していると言えるでしょう。集団でも個別でも、リトミックは定期的に受けることが重要です。

費用の相場

カリキュラムの内容や授業形態、主催者によって金額はさまざまです。

保育園や児童発達支援施設などでカリキュラム自体に含まれている場合は、追加料金なしで受けられることがほとんどです。また、自治体などで行うリトミックイベントは1回1000円以内で参加できることが多いようです。

音楽教室や個人教室の相場は大体月額5000円以上になりますが、入会前に無料体験レッスンを設けている教室もあり、体験をしてから入会を決められます。

どんな教室を探せばいい?

教室を探すポイントは4つあります。

・費用は無理のない範囲か
・年齢、発達に合わせたレッスンがあるか
・レッスン内容はリトミックの理論に即していて質が高いか
・音楽教室や幼児教室であれば、先生が子どもの障害に理解があるか

まずは体験してみて自分の子どもに合うか見極めることがポイントです。集団か個人か、そもそも定期的に通い続けられるかどうか、子どもと相談して決めると良いでしょう。他の習い事と同様に、リトミックにも向き不向きがあるため、本人が楽しく通えるかが一番大切です。

児童発達支援・放課後等デイサービスでのリトミック

リトミックを行っている児童発達支援施設や放課後等デイサービスでは、リトミックがカリキュラムに含まれていて定期的(毎日、週に3回など)に受けられるようになっています。中には音楽に常に触れることのできる施設もあるようです。

集団で行われていることが多く、音に合わせて動いたり、動物や乗り物になりきって表現してみたり、子どもたちが親しみやすいリトミックが取り組まれています。

リトミックの講師を招いて、子どもたちに専門的なリトミックを提供しているところもあります。発達障害に詳しい先生が行うケースが多く、困りごとやトラブルへの配慮もあるのが安心です。
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