息子の世界を、理解しようとしていなかった私
悲しいかな、こういうことは後になってわかることです。
息子は多動性もあり、食事時間中じっと座っていることなんかできませんでした。きちんと座ってお箸で食事をするより、おにぎりやサンドイッチなどの手づかみ献立のほうが無理なく食べられたかもしれません。
「世界では手食文化の国だって多くあるんだし、まあいいか」「お箸を使った方が上手につまめる。スプーンを使ったら、たくさんすくえるし手も汚れないし熱くもない。そう気づいたとき、使えるようになればいい」程度に思っていた方が、母子ともに楽だったかもしれません。
発達が遅れている息子に対して、当時の私は、無理矢理「こっちの世界に合わせろ」と強要していたと反省しています。自閉症がある大人がレストランでスプーンを投げたり、手づかみで食べている光景は、あまりみかけませんからね。人目を気にするあまり叱ってばかりいて、心が不安定になってしまったら本末転倒です。
息子は多動性もあり、食事時間中じっと座っていることなんかできませんでした。きちんと座ってお箸で食事をするより、おにぎりやサンドイッチなどの手づかみ献立のほうが無理なく食べられたかもしれません。
「世界では手食文化の国だって多くあるんだし、まあいいか」「お箸を使った方が上手につまめる。スプーンを使ったら、たくさんすくえるし手も汚れないし熱くもない。そう気づいたとき、使えるようになればいい」程度に思っていた方が、母子ともに楽だったかもしれません。
発達が遅れている息子に対して、当時の私は、無理矢理「こっちの世界に合わせろ」と強要していたと反省しています。自閉症がある大人がレストランでスプーンを投げたり、手づかみで食べている光景は、あまりみかけませんからね。人目を気にするあまり叱ってばかりいて、心が不安定になってしまったら本末転倒です。
昔の自分と息子に、かけたい言葉
今は食べ盛りでいろんなものをモリモリ食べます。
もし、過去に時間を戻せるのだったら幼児期に戻り「好きなものだけ食べていればいいんだよ、食事時間を楽しんで」と息子に言ってやりたいです。
そして過去の自分の肩をポンと叩いて「美津子さん、そんなに真面目に一生懸命にならなくたっていいですよ。もっと今を楽しんで」と声をかけてやりたいです。偏食指導はほどほどに…。
そして過去の自分の肩をポンと叩いて「美津子さん、そんなに真面目に一生懸命にならなくたっていいですよ。もっと今を楽しんで」と声をかけてやりたいです。偏食指導はほどほどに…。
このコラムを書いた著者の本
立石流 子どもも親も幸せになる 発達障害の子の育て方
すばる舎
Amazonで詳しく見る
偏食や過敏の根底には「不安・緊張・ストレス」がある!当事者研究で浮かび上がった食の困難とは
ASD(自閉スペクトラム症)とは?専門機関や診断基準を解説【専門家監修】
- 1
- 2