「むっくんは練習ができない」…でも運動会は大成功!理由は一緒に決めた「約束」にあった
ライター:ウチノコ
こんにちは、ウチノコです。5月…それはむっくん的最難関イベント「運動会」の季節です!むっくんとの運動会エピソードは毎年ドラマチックなので、心が休まりませんが、この大きな試練(?)が終わると、むっくんも私もぐんと成長しちゃうから不思議。
昨年度の運動会も、「運動会の練習は断固拒否!」なむっくんと一緒に考え、乗り越えることができました。今回は、そのときのエピソードを描いてみたいと思います。
保育園の運動会3週間前に聞いた…”むっくんは、練習ができない”
「実は運動会の練習に一度も参加できてなくて…」
保育園の運動会3週間前、担任の先生は申し訳なさそうに私に告げました。当時むっくんは4歳11か月の年中さん、出場競技のかけっこ、障害物競走、ダンス全ての練習への参加を拒否しているとのこと。
私と先生は話し合い、現状維持で見守ってもらいながら、原因を探っていくことにしました。
保育園の運動会3週間前、担任の先生は申し訳なさそうに私に告げました。当時むっくんは4歳11か月の年中さん、出場競技のかけっこ、障害物競走、ダンス全ての練習への参加を拒否しているとのこと。
私と先生は話し合い、現状維持で見守ってもらいながら、原因を探っていくことにしました。
特別な働きかけはせず状況を許容してもらうことにすると、運動会10日前頃からは得意なかけっこと障害物競走には参加するようになりました。
参加していなくてもむっくんはしっかり先生やお友達を見ていたようで、段取りなどの理解ができたことで「できる!」と自信をつけたのでしょう。こういうケースのよくある子なので、まずは「待ち」の一手が大切なのです。
参加していなくてもむっくんはしっかり先生やお友達を見ていたようで、段取りなどの理解ができたことで「できる!」と自信をつけたのでしょう。こういうケースのよくある子なので、まずは「待ち」の一手が大切なのです。
ダンスは鬼門!
一方ダンスには不参加を貫くむっくん。もともと模倣が苦手で、気が散りやすく先生をじっと見ることができないので、振り付けが把握できていない様子。さらに苦手意識のあるものは人前ではやらない、という美学を持っているので、ついにダンスの曲がかかるだけでその場から逃走するようになりました。でも、運動会当日は人出も多いので、逃走は怪我や事故につながる危険な行為です…。
何か手を打とうと先生と相談し、誰にも見られない自宅で振り付けを教えることにしました。ダンスの動画と曲を準備して、先生から私が振り付けを教わり自宅練習開始です!
しかし…やろうと言ってやる子ならこんなことにはなりませんので、もちろん簡単には踊りません。めげずに私が部屋で一人で勝手に踊り狂ったり…。
しかし…やろうと言ってやる子ならこんなことにはなりませんので、もちろん簡単には踊りません。めげずに私が部屋で一人で勝手に踊り狂ったり…。
振り付けをイラストにして貼ったり…
とにかく、ダンスの振り付けが目に触れるよういろいろ頑張った結果、むっくんは徐々に振り付けを覚え、自宅であれば気分が乗ると踊ってくれるように!
しかし、園では相変わらずダンス練習から逃走する日が続きました。
しかし、園では相変わらずダンス練習から逃走する日が続きました。
「踊らない」ときの選択肢って?
ついに運動会5日前になりました。でも、相変わらず続く逃走…。
今まで参加を目標にフォローしてきたけれど、本当にそれでいいのだろうか?という疑問が私の中に産まれました。不参加でもいいじゃん?そのほうが本人も楽なんじゃないかな…とむっくんに相談してみるも、「運動会に全部出る!」という答え。
そうは言っても、踊らないし、逃げ出すし、どうしたら…と悩むうち、ふと小さな疑問がうまれました。「そもそもダンスを踊らないときはどうしたらいいんだろう?」
むっくんの選択肢をチャートにしてみると…
今まで参加を目標にフォローしてきたけれど、本当にそれでいいのだろうか?という疑問が私の中に産まれました。不参加でもいいじゃん?そのほうが本人も楽なんじゃないかな…とむっくんに相談してみるも、「運動会に全部出る!」という答え。
そうは言っても、踊らないし、逃げ出すし、どうしたら…と悩むうち、ふと小さな疑問がうまれました。「そもそもダンスを踊らないときはどうしたらいいんだろう?」
むっくんの選択肢をチャートにしてみると…
「ダンスを踊る」の先にはさらなる選択肢があります。そのなかのどれを選んでも、きっと思い出に残る運動会になるでしょう。
だけど、「踊らない」の先は選択肢がない。むっくんはダンスを求められている状況は理解しています。振り付けも覚えて踊ることもできます。でもコンディションによってはできないときもある。なのに、やりたくないときにどうすればいいのかの選択肢がないのです。
どうしようと思いながら、たくさんの人の前で踊っているお友達の横で立ち尽くす。想像してみると、大人の私だって逃げ出したくなる場面です。
だけど、「踊らない」の先は選択肢がない。むっくんはダンスを求められている状況は理解しています。振り付けも覚えて踊ることもできます。でもコンディションによってはできないときもある。なのに、やりたくないときにどうすればいいのかの選択肢がないのです。
どうしようと思いながら、たくさんの人の前で踊っているお友達の横で立ち尽くす。想像してみると、大人の私だって逃げ出したくなる場面です。
踊りたい場合の選択肢は十分準備した。今度は踊りたくない場合の選択肢を作ろう!私とむっくんと先生は話し合って、「踊らないときのお約束」を決めることにしました。