大切なのは「1人で買い物できる」ということ。完璧を求めすぎない!
息子はこの春に特別支援学校の高等部を卒業し、現在は就労移行支援事業所に通っています。昼休みには1人で外食したり、コンビニ弁当を買って食べたりしています。
今はもう、お金のつかみ取りの練習はさせていませんが、代わりに千円札を何枚か入れた息子専用のケースを用意しています。息子には「お財布の中には、いつも2000円入れておきなさい」と伝えており、私の許可を得なくても、このケースから自由に千円札を取って良いことにしています。
そして私のお金を入れている引き出しには「ここに入っているのはお母さんのお金です。ここからお金を取るのは泥棒です」と伝えているので、息子も決して私のお金に触ったり、勝手に取ったりはしません。
今はもう、お金のつかみ取りの練習はさせていませんが、代わりに千円札を何枚か入れた息子専用のケースを用意しています。息子には「お財布の中には、いつも2000円入れておきなさい」と伝えており、私の許可を得なくても、このケースから自由に千円札を取って良いことにしています。
そして私のお金を入れている引き出しには「ここに入っているのはお母さんのお金です。ここからお金を取るのは泥棒です」と伝えているので、息子も決して私のお金に触ったり、勝手に取ったりはしません。
息子は毎回お札で会計をしているので、財布の中は相変わらずおつりの小銭ばかりになりますが、たまった小銭は私がそっと回収しています。
私自身、昔ほど息子の財布を気にして見ることもなくなりました。あのとき「小銭からお金を支払えるように練習しなくては!」ということに固執していたのに、今ではすっかり肩の力が抜けたように思います。
買い物に限らず、日常生活のいろいろな場面で、私は総じて息子に任せるようになってきました。「1人で買い物をする」のように、息子にとって、自立に向けてやってよかった練習もありますが、完璧を求めすぎることなく「ここまでできればOK」の気持ちが大切なのだと、改めて感じています。
私自身、昔ほど息子の財布を気にして見ることもなくなりました。あのとき「小銭からお金を支払えるように練習しなくては!」ということに固執していたのに、今ではすっかり肩の力が抜けたように思います。
買い物に限らず、日常生活のいろいろな場面で、私は総じて息子に任せるようになってきました。「1人で買い物をする」のように、息子にとって、自立に向けてやってよかった練習もありますが、完璧を求めすぎることなく「ここまでできればOK」の気持ちが大切なのだと、改めて感じています。
著者親子のルポルタージュ
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