発語も学校の準備も!発達障害の娘をサポートしたいーー母の手作り療育グッズ
ライター:SAKURA
広汎性発達障害の娘は、現在小学3年生。2歳半の時に発育の遅れがわかりました。
娘らしい成長を応援するために…それから、私が作ってきた療育グッズの数々。その中から、今振り返って「作って良かったな」と特に思える、いくつかをご紹介します。
何かできないか…その想いが療育グッズ製作の始まり
2歳半の時、発育の遅れを指摘された娘は、すぐ、言語訓練に通い始めました。しかし、言語訓練は予約がいっぱいで、1か月に1回しか受けることができませんでした。
当時娘は、ほとんど発語がありませんでした。少しでも発達を促すことができたらと思っていた私は、言語訓練に通うことができない状況に焦りました。少しでも娘の発語を促すため、何かしなければと考え続ける日々…。
そこで、言語訓練で使っていたカード訓練をヒントに、自宅で真似してカードを作りました。
そこで、言語訓練で使っていたカード訓練をヒントに、自宅で真似してカードを作りました。
最初は、無関心だった娘でしたが…。
全く興味を示さない娘に、繰り返しカードを見せ、ほぼ独り言のような状態で、カードに描いてある絵の名前を読み上げ続けると…娘はだんだんと、カードに目を向けるようになりました。そして、少しずつ私の読み上げる言葉に反応を示し始め…。数日後には、カードを自主的に持ってくるようになりました。
このカードは、私たちの療育の始まりでもあります。私が初めて作った思い出深いカードです。この後、さらに制作したカードと一緒に、今も大切にしまってあります。
このカードは、私たちの療育の始まりでもあります。私が初めて作った思い出深いカードです。この後、さらに制作したカードと一緒に、今も大切にしまってあります。
現在、カードはおもちゃ箱に保管されていて、娘は(小学3年生になった)今も時々、出して遊んでいます。
その光景を見るたび、なかなかしゃべらなかったあのころを思い出し、スラスラと話す今の娘を見ながら、成長を感じ、嬉しくなります。
小学校に向けて「自分で」の準備
娘が幼稚園の年長になり、「ついに来年は小学生!」というころ…。私は、娘の小学校入学にいくつか不安がありました。そのうちの一つが、「(学校の)準備が一人で、できないこと」でした。
そこで、小学校入学にむけて、「準備」を練習することにしたのですが…。
そこで、小学校入学にむけて、「準備」を練習することにしたのですが…。
一緒に取り組んでも、娘は心ここにあらず。何とかやる気を出してもらおうと、明日の持ち物準備のチェックリストを作りました。
このチェックリストにしてから自主的に、準備に取り組むようになった娘。準備を視覚化することで、「明日の準備」は娘が主体的にできる日課になりました。
小学生になった現在、スムーズに「明日の準備」ができているのは、このチェックリストが少なからず影響を与えたのだと、私は思っています。
朝、言われなくても動けるようにするために
小学校に入学した娘。朝起きるのがとても遅く…支度にも時間がかかり…いつも出発はギリギリでした。「早くして~!」「遅刻する~!」とイライラしながら声をかける日々を毎日繰り返し、私は精神的にいっぱいいっぱいでした。
何とかしなければと娘の様子を観察していると、あることに気がつきました。娘は、次の行動にうつる前に必ず、止まって固まっていたのです。次に自分が何をしたらいいかわからないんだ…と気づいた私は、あるものを作りました。
作ったのは、朝、娘がしなければならない支度や準備を、すべて描いたカード。娘には、終わったカードを裏返してもらいます。そうすることで、あとは何が残っているかはっきりわかり、全体の見通しも立ちやすくなることが狙いでした。
カードを使い始めてから、全部クリアしようとゲーム感覚で楽しく準備してくれるようになり、朝のイライラは激減しました。そして、私が何も言わなくても、カードを自分で出してきて、自主的に身支度を始めるようになったのです。
カードを使った支度は、小学1年生から2年生までの半年ほど続き、小学3年生になった今は、声かけをしなくても、出発の時間までテレビを見たり、ゲームをして過ごすことができるほど、余裕をもって支度を終えられています。
カードを使い始めてから、全部クリアしようとゲーム感覚で楽しく準備してくれるようになり、朝のイライラは激減しました。そして、私が何も言わなくても、カードを自分で出してきて、自主的に身支度を始めるようになったのです。
カードを使った支度は、小学1年生から2年生までの半年ほど続き、小学3年生になった今は、声かけをしなくても、出発の時間までテレビを見たり、ゲームをして過ごすことができるほど、余裕をもって支度を終えられています。