小5での告知、早すぎた…!?ADHD息子に障害について伝えた日を振り返って

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ADHDと広汎性発達障害がある息子リュウ太は小学4年生で発達障害の診断を受けました。
そして小学5年生のときに「リュウ太は発達障害があるんだよ」と話すことにしたのでした。

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小学生の息子に発達障害のこと、伝えるべき?

小学4年生の頃の息子リュウ太くんと母が病院に行く様子。リュウ太くんが自分はなぜ病院に行くのか尋ねる。母は発達障害の検査だとは言えず、お腹が痛いと言っていたからその検査だと答える。
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息子がADHDと広汎性発達障害の診断を受けたのは小4の春でした。発達障害の検査や医師との面談に何度もクリニックに通いました。

その度に息子は「ぼく何で病院に行くの?」と謎に感じていたようでした。

「発達障害の検査をするからだよ」と言っても理解できないかもしれないな~と思って、その頃人間関係からくるストレスで胃痛があった息子だったので、とっさに「お腹の検査だよ」と言って誤魔化しました。

子どもに発達障害について伝えるときって、どう言えばいいんだろう?

…というか、伝えていいんだろうか?その頃はまだ何も分からない発達障害の子の母1年生の私でした。
発達障害について告知する時期について、クリニックの心理士が中学2年生以降がよいと母にアドバイスする。
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診断を受けたクリニックの先生や心理士さんに「子どもには発達障害のことを話した方がいいですか?」と聞いたところ、

「子どもにカミングアウトをする時期は物事の道理が理解できるようになってきた中学~高校生頃が良いです。また受験のシーズンと重なって気持ちが揺れ動くのを避けるために、受験の前か後がいいですよ」とアドバイスされました。

しかし私は反抗期を前に、いやすでに始まっていた反抗期の中、発達障害があると分かった息子にさまざまなことを伝えていかなければならないのに、発達障害のことに触れないでいくことはできないな~と感じました。

発達障害の特性によって、周囲の人たちと考え方の違いが生まれていることが息子には多くあったため、一般的にはこうするよ!こう考えるよ!と教えたり話し合ったりした方が良い、そのためには発達障害があることを隠すのはどうなんだろう?とも考えました。

息子小5の冬、発達障害について本人に伝えることに。息子の反応は...

小学5年生のリュウ太くんに母が発達障害について告知し、リュウ太くんがショックを受ける。
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「発達障害が悪いわけではないし、発達障害があることは強みでもある!」そう言って伝えようと、リュウ太小5の冬のある日、学校から帰ってきたリュウ太に話をしたのでした。

なんともいえない複雑な、悲しそうでもある表情で息子は黙って聞いていました。「障害」という言葉がとてもショックだったのだと思います。

言わないほうがよかったかな…とも思いましたが、息子の表情をみて、「発達“障害”という名称だけれど、個性だし、脳の機能が他の人と少し違うだけ。ほら障害物レースってあるでしょう!何かに邪魔されてうまく走ってゴールできないやつ!」と、障害という言葉についてフォローをしました。
「ADHDは悪いことじゃない、ワクワクするのを見つけるのがうまいし、ひらめきをすぐ形にしようと行動できるし!」と伝える母と、それを聞いて「うん、そういうところあるかも!」と納得する息子リュウ太くん。
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“障害=悪い”というイメージではなく、一つの特性として考えてくれたんじゃないかなと思います。

また、リュウ太はADHDだけれど、嫌なことは早く忘れてワクワクすることにすぐシフトできたり、思いついたヒラメキをすぐに形にしようと行動したりするところが、起業する社長さんのような能力なんだとポジティブな面についても話しました。

ADHDとは何かなんてよく分からなくても、僕は僕のままでいいんだって思ってくれたら嬉しいなと思いました。

そこからは息子に「ADHDの特性で足元を見ないで歩いてケガしやすいから、オモチャはこまめに片づけようね」とか、「忘れやすい特性があるから持ち物はドアノブに引っ掛けるようにしようね」、「思ったことをそのまま友だちに話すと本当のことでも友だちが傷つくから、黙っていたほうがいいこともあるよ」など、原因と結果と工夫の提案を伝えやすくなったのでした。
中学2年生のリュウ太くんは図書館で発達障害についての本を読み、自分にも当てはまる特性を多く見つける。
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こうして早い段階で発達障害について本人に伝えたわが家でしたが、本人が自分の特性について理解できるようになったのは、中学生のときに学校の図書室にある発達障害の本を読んだときだそう。「コレ、オレと同じだ」と実感したと言います。

手に取った本に載っている注意欠陥や衝動性についての解説を読んで「こういうことか~!」と納得したんだとか。

そこから自分の特性を受け入れていこうと変わったのかもしれません。中学のときには発達障害やADHDといった単語に対して悲しそうにすることもイヤそうにすることもありませんでした。

「ADHDだから楽しいと思ったらすぐやるんだよな、オレ」と、発達障害について受け入れている言葉も発していました。

発達障害の告知は専門家に任せたほうがいい場合も!フライング気味で伝えたわが家だったけれど...

子どもへの発達障害の告知は医師に頼んだほうがよいのだと後から知る母。
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息子の言葉を受けて私も「そこがADHDのイイところ!どんどんオモシロイことに興味を持って冒険してネ!」と言います。この言葉を額面通りに受け取って本当に遠くに遊びに行っちゃう子です、ハラハラ(汗)

ただ…私の本に監修をしてくださった児童精神科医の田中康雄先生は「子どもに障害名を伝えるのは医師の役目」とおっしゃっています。

そうか!「あなたには発達障害があります」と告知するのは専門家の仕事だったのか!と、あとから気がついた私。

幼児・児童期に診断を受けたとしても、大きくなってから告知する際は子どもと一緒に医師のもとで告知を行ったほうが子どもも理解しやすいでしょうし、親が勘違いしていたりうまく説明できなかったりすると、混乱させてしまうかもしれませんからね。

わが家は告知がちょっと早すぎだったかもしれませんが...コレでよかったかな(笑)と、今は笑って息子と話せています。
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