ADHD息子、音楽の授業は断固拒否!不器用さやソワソワ感ーー成人した息子が語る、サボりの理由
ライター:かなしろにゃんこ。
ADHDと広汎性発達障害がある息子リュウ太は、音楽の授業が苦手。音楽の授業は一人ぼっちの教室で居眠りをして過ごしていました。音楽の授業が苦手だったのはなぜか息子に聞いてみたところ、いくつか理由がありました。
音楽の授業の時間、息子は一人教室に残ってサボっていた。そのワケは...
ADHDと広汎性発達障害がある息子リュウ太は小学校のころ、音楽の授業がイヤで、授業に参加しないことが頻繁にありました。
音楽の時間は一人で教室で過ごします。先生から「音楽室に行きましょう!」と促されますが、行ったフリをして再び教室に戻ります。なかなかの度胸です。
参加しないワケを聞くと、いくつか理由があったようです。
音楽の時間は一人で教室で過ごします。先生から「音楽室に行きましょう!」と促されますが、行ったフリをして再び教室に戻ります。なかなかの度胸です。
参加しないワケを聞くと、いくつか理由があったようです。
リュウ太は小学校1年生のときに学校のドアの戸袋に指を挟んでしまい、指に大きなケガをしていました。その後遺症で指がうまく動かないことや元気な指も思った通りに動かすことができないことで、笛の演奏のときに変な音が出てしまい、先生に注意されることが苦痛だったそう。
音楽の授業は担任の先生とは違う先生が担当していました。音楽の先生は指の後遺症のことや特性による不器用さがあることなどを知らなかったので、できないことに対して厳しく注意され、イヤになってしまったということでした。
音楽の授業は担任の先生とは違う先生が担当していました。音楽の先生は指の後遺症のことや特性による不器用さがあることなどを知らなかったので、できないことに対して厳しく注意され、イヤになってしまったということでした。
指をうまく動かせないことを先生に説明できればいいのですが、先生が怖そうで言い出せない、毎回注意されるくらいなら音楽の授業を受けないほうが気持ちが楽だと感じていたということでした。
そして、成人した息子に音楽をサボっていたときのことを聞くと、笛がうまく吹けないこと以外にもう1つ理由があったそうです。
それは、「音楽室の環境」によるものでした。
そして、成人した息子に音楽をサボっていたときのことを聞くと、笛がうまく吹けないこと以外にもう1つ理由があったそうです。
それは、「音楽室の環境」によるものでした。
音楽室は落ち着かない!環境面にも音楽嫌いになる理由が
音楽室には机がなく、椅子だけが並んだところに座って授業を受けなければなりませんでした。息子の場合、机がないことで寄りかかって安心を得られるものがなく、ソワソワしてしまうんだとか。
また、教科書やペンケースなど、使わない道具を椅子の下に置かなければいけなかったことも息子にとってはイヤだったそう。足元に踏んではいけないものが置いてあると落ち着かないし、普段はものを置かないところに置くことがイヤだったそうです。
また、教科書やペンケースなど、使わない道具を椅子の下に置かなければいけなかったことも息子にとってはイヤだったそう。足元に踏んではいけないものが置いてあると落ち着かないし、普段はものを置かないところに置くことがイヤだったそうです。
こうした理由で音楽がキライになってしまった息子。でも、音楽がキライといっても合唱祭などは別でした。
クラスみんなで同じ目標に向かって頑張っていくときには、歌を歌うことも楽しかったようです。「個人プレーは苦手でも集団だと楽しいんだよね」といいます。
クラスみんなで同じ目標に向かって頑張っていくときには、歌を歌うことも楽しかったようです。「個人プレーは苦手でも集団だと楽しいんだよね」といいます。
高校生になって、音楽の楽しさに気づいた!きっかけはカラオケ!
そんな「音楽嫌い、だけどみんなで活動することは好き」だった息子は、高校生になって友達とカラオケに行くようになってから、歌うことは恐くなんかないしオレもまぁまぁ歌えるじゃないか!と、普段から歌の楽しさに触れるようになり、そこから音楽自体も好きになっていきました。
洋楽やパーカッションなどいろいろなジャンルの音楽も聴くようになって、それぞれの良さも分かるようになったといいます。
洋楽やパーカッションなどいろいろなジャンルの音楽も聴くようになって、それぞれの良さも分かるようになったといいます。