自閉症長男が数字の魅力にどっぷり?! 歌をきっかけに、日常生活でできることも増えて…!
ライター:シュウママ
5年生になったある日のこと。長男がなにやら鼻歌を歌っていました。歌詞は聞き取れないけれど、メロディには覚えがあります。「これ、なんて歌だっけ?」次男に聞いてみると、数字を順番に歌う某童謡を即答。そう、この歌こそ、長男が数字大好きになったきっかけだったのです。
スマホで動画を流してみると
スマホで歌を検索してみると、たくさんの動画がありました。さっそく長男に見せてみることに。すると動画を見た長男は目を輝かせて大喜び。「もっと見たいね~」と何度もリクエストしてきました。
この歌に限らず、数字がランダムに表示されるもの、とにかく数字が画面上に出てくれば目が釘付けになります。
それからは、毎日長男の歌を聞かされる羽目になるのです(笑)
この歌に限らず、数字がランダムに表示されるもの、とにかく数字が画面上に出てくれば目が釘付けになります。
それからは、毎日長男の歌を聞かされる羽目になるのです(笑)
時計やカレンダーも。1~12までの数字が言えるように
その後、長男はどんどん数字が大好きになっていきました。特別支援学校でも、数字の勉強をしているので、連絡帳には「さんすうの時間になるとウキウキしています」とのこと。
今まではせいぜい、1~3くらいまでしか言えなかったのに、指で示して「これは何月?」と聞いているうちに、カレンダーをめくりながら「1月、2月、3月、4月~」と12月まで言えるようになりました。
今まではせいぜい、1~3くらいまでしか言えなかったのに、指で示して「これは何月?」と聞いているうちに、カレンダーをめくりながら「1月、2月、3月、4月~」と12月まで言えるようになりました。
時計の針も少しずつよめるようになりました。
テレビの番組表を見ながら、テレビ局の番号を言って見たい番組を予約するようにも!数字が読めるようになったおかげで、日常生活のなかでできることが増えていきました。
テレビの番組表を見ながら、テレビ局の番号を言って見たい番組を予約するようにも!数字が読めるようになったおかげで、日常生活のなかでできることが増えていきました。
散歩中にプチパニック。どうしてあの数字がないの?
けれど、一方で困りごとも。散歩中に長男が「あれ~?おかしいねえ」と騒ぎ始めたことがありました。どうしたのだろうと見ると長男は、近所のアパートの駐車場を指差していました。
駐車スペースには番号が振ってあります。それを見ながら長男は首をかしげています。「いち、に、さん、ご?」
駐車スペースには番号が振ってあります。それを見ながら長男は首をかしげています。「いち、に、さん、ご?」
駐車場に「4」がないのは、死につながるからでしょうか。ただそう長男に伝えてもおそらく理解できません。なので私も、返答に窮してしまいました。
それからというもの、長男はその場所を通るたび「4ないねえ、何でかねえ」と文句を言っています。
「どっかに落ちているかもよ」と言うと、長男は4という数字を求めて、きょきょろと周囲を見渡しています。
それからというもの、長男はその場所を通るたび「4ないねえ、何でかねえ」と文句を言っています。
「どっかに落ちているかもよ」と言うと、長男は4という数字を求めて、きょきょろと周囲を見渡しています。
自閉症のお子さんが数字大好き、というのはよく聞きますね。長男もこれから、数字の魅力にどっぷりはまっていきそうです。いつか、どうして数字に惹かれるのか、話してくれる日が来るといいな。
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