「ちょうどいい」温度が分からない…?ASD息子の体調不良を防げ!母が伝えた「基準とルール」
ライター:丸山さとこ
寒い季節になりました。衣類や暖房を使って体調管理に努めたいところですが、「感覚的に判断して丁度よい調整をすること」が苦手なコウ。暑すぎる部屋で汗をかいているかと思えば、逆に薄着で暖房もつけないまま震えていることも。そんな彼のために「明確な基準」を用意してみました。
寒さへの対応はできている?
1月になり、いよいよ寒さも厳しくなってきました。冬の間、我が家ではエアコンやガス暖房を使っています。コウも小学生になってからは「自由に使っていいよ」としているのですが、しばしば適温になっていない時がありました。
コウが温度設定を上げたくなった時、同じ部屋に家族がいる時は「温度上げていい?」と確認してくれるので問題ないのですが、1人で過ごしている時は「なんか顔が熱い」と言いながら暖房の効きすぎた部屋で汗をかいていたりしました。
かと思えば、逆に「なんか寒い」と言いながら暖房のない部屋で薄着のまま震えていることもあるコウ。寒さに対して衣類や暖房器具で調整するのが苦手なようです。
かと思えば、逆に「なんか寒い」と言いながら暖房のない部屋で薄着のまま震えていることもあるコウ。寒さに対して衣類や暖房器具で調整するのが苦手なようです。
「なんか暑い・寒い」と気付く時はまだよい方で、「なんか調子悪い・疲れると思っていたら、冷えたりのぼせたりしていた」ということも多いコウです。彼にとって、気温に合わせた行動をとることは少し難しいようです。
見て分かる指標を参考に
"寒くなったら・暑くなったら"という感覚をたよりに行動すると丁度よい調節ができないコウには、“目で見て分かる明確な指標”を参考にしてもらっています。
温湿度も表示するタイプの時計が各部屋に置いてあるので、それを時々確認した上で「室温が23℃になったら温度設定を下げる」というルールにしています。
温湿度も表示するタイプの時計が各部屋に置いてあるので、それを時々確認した上で「室温が23℃になったら温度設定を下げる」というルールにしています。
室温が23℃あって厚着もしているのに寒さを訴える時は体調不良だったりするので、室温の上限を決めることは不調の発見にも役立っています。
服で調節する?それとも空調?
コウは薄いTシャツ1枚の状態で暖房をつけようとすることも多かったため、「まずは服で調整して、それでもダメなら空調を入れる」というルールになっています。
彼は腕がモコモコすると落ち着かないようなので、薄手の羽織りものか中綿入りのベストをいつもリビングの椅子にかけて置いています。
椅子の背中に衣類がかかっている姿は少しだらしないかな…?と思うところはありますが、読書や折り紙に熱中していても席を立たずにさっと羽織れるのが良いみたいです。目線は机の上に固定したままモソモソとそでを通しているのをよく見ます。
彼は腕がモコモコすると落ち着かないようなので、薄手の羽織りものか中綿入りのベストをいつもリビングの椅子にかけて置いています。
椅子の背中に衣類がかかっている姿は少しだらしないかな…?と思うところはありますが、読書や折り紙に熱中していても席を立たずにさっと羽織れるのが良いみたいです。目線は机の上に固定したままモソモソとそでを通しているのをよく見ます。